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力士と飲酒
二所ノ関部屋で飲酒騒動。大の里が幕下の未成年力士と部屋で飲酒したようだ。9月のことだが二所ノ関が報告し、協会から厳重注意。とはいえ今回はあくまで相撲部屋内のこと。九重部屋の飲酒問題もあったが少し事情が違う。今になって表に出るとは、宮城野の問題で協会内で些少な事態でも報告するように通達でもあったのか?
これだけでも暴行事件があったかのようにニュースとなっているが、それほどのことだろうか。その場で指導し改善ならばひとまずは良しだろう。 相撲界への風当たりがきつすぎると愚考してしまう。
と思ったのだが、週刊誌より追加の情報が出る。それによると、昨年春に初土俵の若い衆を部屋の弟子たちがいじめ、そこに幕内の大の里が加わって、いじめが酷くなったという話。風呂場で飲酒を強要し、大量の酒を飲まされ、酔いつぶれる様子を見て面白がっていたというのだ。
報道では和気藹々とした食事の席でともに酒を飲んでいるかのようなイメージだが、これが事実であればかなり異なり、飲酒の強要となる。北青鵬の事例も酷いものだったがさほど差はない。実名を出されてのことで、嘘であれば名誉棄損レベルのことだろう。これで落着としてはいけない。
他のスポーツの不祥事では、ハンドボール男子で処分があった。詳細は非公表ながらも「深夜に外出して飲酒、宿泊施設に第三者を招き入れるといった重大な規律違反に当たる行為」で2人の選手を1年間、残る2人を6週間、代表活動を停止にする処分としている。第三者云々について憶測はあるが定かではない。2人は五輪出場もできない。
ハンドボールは今年36年ぶりとなる自力での五輪出場を決めたのだが、一方で2月になって、監督が任期途中で突然辞任する異例の事態となり、今月になってようやく新監督(2017年まで日本の監督だったカルロス・オルテガ)が事実上再登板するというゴタゴタがあった。ちなみに前監督はクロアチアの監督に就任。この件も色々と憶測があるがはっきりしていない。何か代表内で軋轢でもあるのだろうか。
力士と酒は切り離せず、未成年より飲酒をする習慣が長くあった。某横綱は15歳より飲酒し、20歳で酒をやめると言ったほど。ある親方もちゃんこの前に一杯飲むことで胃が緩み、エビスコ度が上がるとしていた。酒豪ぶりを競う話はいくらでもあり、それにまつわるトラブルも数多ある。
今回の処分もタイミングを見ると、週刊誌報道を聞きつけて、慌てて公表・処分した可能性が高い。しかしいじめ・飲酒強要が事実ならば焼け石に水だろう。むしろ処分の甘さが目立つ。大の里の今後もどうなるのか。見守るしかない。