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力士の暴行

またまた暴行騒動。翔猿が付け人相手にパワハラ。

付け人の一人が一部の髪が抜け落ちているなど、異様な髪形をしていたことが騒動の始まりだったという。そこから翔猿の暴行によるストレスが原因とされ、報道されることに。暴行まがいの稽古、女性ものの下着を買いに行かせるといった心理的な負担を強いる行動があったとのこと。

付け人が4人も辞めたと報じられ、この中には十両経験者もいる。

その内容というと

自分の元付け人を追い込むのです。ケガから復帰したばかりの元付け人に30分近くもぶつかり稽古を食らわしたこともあったとか。片方が攻め続けるぶつかり稽古は5分間でもきつく、命さえ落としかねない危険なものです。翔猿のやったことは常軌を逸し、ほとんど暴力といえるほど。ぶつかり稽古を終えて倒れた元付け人の顔面を蹴り上げたこともあったようです

ほかにも入浴強要などパワハラとされる行動が多くみられたという。

ただし少し疑問もある。付け人が辞めたという報道もあるが、付け人自体は頻繁に変わることもある。これ自体はそれほど問題ともいえない。 付け人が辞めるという表現もあいまいで、力士を辞めるという印象を与えているようにも思える。いずれの力士も引退の意向はないようだ。そこだけに翔猿に原因があるのは確実。

またぶつかり稽古というものは受ける方が、攻めるほうを受け止める形。受ける側は大きく足を広げて立ち全身で受けるもの。受ける側も相当の負担である。

攻める方が疲れ切って、それ以上の力を出させるものがぶつかり稽古。
これでは付人が受ける側で、翔猿が何十分もぶつかっていったともとられる表現である。

関取が幕下以下に胸を出して鍛えるものではなく、付け人辞めた力士を立たせて、サンドバッグのようなことになっていたとも考えることができる。幕下以下が関取に30分近くとなれば厳しいことは厳しい。ただし30分もぶつかり稽古というのも少し疑問だ。このあたり記者の知識にもよるが…

これに対して翔猿の後援会が書面で見解を発表。

内容は主に

現在の付け人が被害を協会に対して告発
コンプライアンス委員会より師匠追手風・翔猿ともに聴取
現在の付け人・元付け人ともに引退の意向はない
いじめはないと証言する付け人もいる

この書面によって現在の付け人(髪が抜け落ちた力士とは別という話)が直接訴えたことが発端と分かり、すでに内部での調査がされていることもわかる。

ただし厳重注意で済むという見解もあるなどと勝手な予想をし、 第三者委員会の調査を漏らしているかのような内容にもなってしまった。

さらに「強くなるしかない」「周りに振り回されず自分のことだけ考える」「子供が大好き」といった内容で締めていた。

後援会に愛想が良いのは普通の事である。第三者委員会からの公式の発表より前にこういった情報を公表するのはどうかとも思えたが、月曜になって取り下げたようで、閲覧できなくなった。どこか締めの文章だけ見ても見当違いで、問題に正面から向かっていない。取り下げは当然だろう。とはいえ時遅し。

思い起こすのはちょうど1年前の北青鵬の問題。こちらは稽古ではなく日常生活でのいたずら、発展したいじめが多かった。同列にはできないが関取が下位力士という点は共通する。北青鵬の場合、報道以上のものがあったともされ、ある意味規制があったともいう。翔猿の後援会は翔猿を庇う目的があったようだが、逆に油を注いでしまったとも。

付け人の髪が抜けたこと、買い物を強要されたこととの因果関係はまだわからない。とはいえ翔猿が出演していたミドリ安全のcmも中止に。もはや無風では済まないのではないか…




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