夏場所後の相撲界から考える
新十両発表。二所ノ関部屋の嘉陽と二子山の生田目が十両に。どちらも改名しない。嘉陽、生田目とも沖縄・栃木では割りとみられる姓である。本名でも目立つだけ得である。ほかに幕下優勝の藤青雲も十両復帰。陥落は欧勝海、千代丸、風賢央の3人か。
引退は13人。旧宮城野部屋で休場のうち4人も引退。宝香鵬、大谷、千鵬、竹丸である。記事もあったがやはり居心地が悪いようだ。単なる移籍でも揉め事となるケースもあるが、今回の場合事情が事情だけになおさらである。最古参宝香鵬のコメントもあり
宝香鵬といえば幕内の石浦と稽古中に乱闘まがいの騒動になったことがあった。以前より部屋内に派閥があり穏やかではないとは言われていた。その乱闘も両者の亀裂によるとか。通常番付上位にこのようなことはできないものだが… その頃北青鵬は入門もしていなかった。
宮城野に対し弟子たちはまた特別な思いもあるようだ。宝香鵬は人柄を称えているが、力士の中には宮城野に裏切られたという思いを持つのもいるらしい。これで引退力士は終わりかさらに出るのか、10人休場というのは迷いもあるはず。
引退力士は3場所で計47人。入門は48人と1人プラスである。名古屋以降の3場所の入門者は例年少ない。最近はどういうことか各場所に分散する傾向があるが今年も力士数は減少なのだろう。
元嘉風の中村が独立。二所ノ関から友風や新十両の嘉陽など旧尾車部屋の大半が移籍。正直意外。嘉風と言えば引退理由となった足のケガに去れに関する訴訟、元妻との離婚・変死、兄弟子豪風との仲、さらに十両昇進時に作成した化粧まわしも覚せい剤逮捕の清原和博が書いた字を使っていたはず。 野球賭博問題でも少額のため出場を許されたが貴闘力が何で出るんだと怒っていた記憶がありと何かと暗い話がつきまとう。
足のケガはマヒが残る程で廻しを締めて胸を出すのは難しいようだ。これまで二所付きでいただけこのままかと思われたが…
さらに幕下最下位格付け出しに昨年の全日本選手権で3位の石崎、国体成年の部個人戦で優勝の川渕の2人。学生相撲から相変わらず入門が盛ん。かつて入門者は中卒>>高卒>大卒だったが今は高卒>大卒=中卒になりつつある。 関取になる準備段階として大学相撲部で活動しているようだ。相撲の新弟子というのはもはや大学時代を差すようにも思える。以前もあったがその影響か文化やしきたりの伝承が危機という。大の里も幕下2場所で十両と下積みはほとんどない。これはいいことなのか…
元嘉風も学生横綱からの前相撲組だった。元魁皇は叩き上げにこだわるようだが実績はあまり出ていない。石を投げれば大卒力士という時代になるのか。
北の富士。引退50年ということで記事になったが元気という。年老いた姿を見せたくないのもあるとの話だが、どうなのか。1年以上休み、コラムすら休載の当たりそれだけではないともみてるが。
協会が研修会をやるというが、これまでの内容を見るとどうも講話のようなことをやっている。文化の伝承も力士任せにせず協会の任務としていくべきではないか。
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