大相撲の1年。新弟子の体格を詳細にみる。日本経済新聞などの記事を転載。
年間で62人。年齢は15歳が14人、16歳が3人、17歳が5人、18歳が23人、19歳が4人、20歳が1人、21歳がなし、22歳が8人、23歳が4人。平均では18.08歳。
中学卒業後即入門は年齢だけ見ると14人。15歳は春に12人、夏に2人、16歳は春に2人、九州1人、17歳は初場所1人、春1人、九州3人。高校卒業(見込み)で入門は初は8人、春に8人、夏に3人。中卒は年々減少し一大勢力ではなくなった。
体格平均を見ると身長は160センチ台8人、170~174が19人(うち170センチが5人)175~179が10人。180~184が14人。185以上が11人。62人のうち6割近くが180センチ以下である。15~16歳は隍(183センチ、121キロ)国府方(181センチ、118キロ)が目立つ。
しかし体重は100キロ以下7人、100~120キロ25人、120~140キロ16人、140~160キロ10人、160キロ以上4人。15~16歳の17人に絞ると身長180センチ以上は2人、体重120キロ以上が5人。川渕195キロ、白川166キロ。東海大柔道部の岡田171キロが目立つ。
体重だけは立派にある力士が多いとしてもいい。身長体重とも元村が最下位であった。ちなみにかつての第一検査の基準では17人が身長で不合格となる。
部屋でみると伊勢ヶ濱が5人、二所ノ関が7人、武隈が4人、高田川、浅香山、音羽山3人。現役のイメージが強い新興部屋が多いが、伊勢ヶ濱に5人。角界の一大勢力は今後も続きそうだ。伊勢ヶ濱も退職近いが後継はどうなるのか。
出身地で見るとモンゴル3人、アメリカ1人。武蔵丸の甥から2人目の入門だが… 相撲王国青森からは4人、北海道は1人。西日本も多く九州10人、四国8人。一方で中国地方は4人。東京や埼玉など首都圏出身者も目立っている。
大相撲ジャーナルには春場所の新弟子のうち2000年までの基準では16人しか合格せずとあった。
体格基準を撤廃してもこれといった効果は見られない。18年連続で100人割れというがもはやそれどころではなく50人割れも見えてしまう。序二段で最低枚数を記録した2013~14年は、それぞれ73人・87人の計160人の入門があった。昨年と今年は計115人。2年合わせても最後に年間100人台を記録した2005年(113人)にかろうじて超えるのみ。残念ながらこれだけみても大相撲の未来は暗いと言わざるを得ない。何か秘策は出るのだろうか。