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WCS2023 Yokomhama観戦記[ポケモンが繋いだ、国境を越えた友人との再会]

はじめまして、だんでぃ(@dandy_Pokemon)です。
先日行われた
「Pokémon World Championships 2023 Yokohama」
運よくスペクテイターバッジを手に入れ観戦することが出来たので、思い出として大会期間の出来事について紹介します。
昨年のWCS2022 Londonと同様に、今年もたくさんの人と出会い、交流することが出来ました。
近年はVlogの普及で会場の雰囲気などがより鮮明に伝わる媒体が増えてきましたが、文字に起こすからこそ伝わる「その時何を感じたか」などの作成者の思いもあると思います。

「来年のWCSを観に行きたい」
「海外の人との交流楽しそうだな」

これを読んでくださった方がそう思ってもらえると私としてもうれしい限りです。

1.DAY0-8/10

横浜に到着したのがDay0の夜9時過ぎ。
本当は有休を使って朝からDay0を楽しみたかったですが、あいにく研修最終日に休む勇気もなく定時後ダッシュで新幹線に乗り込みました。

横浜に到着後、私はある方たちに会うために約束場所に向いました。
会う約束をしていたのは
イングランドからやってきた男三人衆

なんと彼らは私が昨年のWCS Londonでイギリスを訪れた際の宿泊先で出会い、ポケモンカードを通じて仲良くなった友人です。

WCS2022 London
WCS2023 Yokohama

今年の彼らのWCS出場が決まった際に連絡をもらい、彼らの日本へ来るにあたっての相談などを受けていました。
友人の分のスペクテイターバッジを探していた時期に、なんとあちらから
「余っている分のバッジを買ってくれないか?」と話があり、二つ返事で快諾。

正直何万円での取引を想定していましたが、「抽選枠の定価(2000円)でいいよ」とおっしゃってくれました。
金額のことを抜きにしても、私たちにWCSを現地で楽しむ権利を分け与えてくれたということは感謝してもしきれませんでした

そんなこんなで無事、彼らと日本で再会することが出来ました。
翌日の彼らのコンディションも考え、短い時間ではありましたが再会を楽しむことが出来てよかったです。
今回来日できなかった友人もいたため、来年のハワイでもまた彼らと再会できればいいなと思います。

2.DAY1

〇バッジの受け取り

遠足前夜の子供のようにワクワクしてしまい、若干寝不足気味の23歳男性、カプセルホテルで朝風呂に入り6時ごろにパシフィコに向けて出発しました。

Day0での公式のスペクテイターバッジの受付時間に間に合わなかったので、この日はまずバッジを受け取ることが最優先でした。
6時半に会場に到着したので、会場入り口に並んでいる人の列もまだ20人ほどでした。
念のため並んでいる最中、外国人の運営スタッフに英語で「バッジの受け取りをしたいのだけど、どこに行けばいい?」と確認を取り、「このままこの列をまっすぐ」と。
余裕の表情で開場を待ちました。

10分後、ハチ兄ぃさんたちが会場にやってきて挨拶。
「スペクテイターの受け取りあっちの列やで」
一気に曇る私の表情。
どうやらスタッフの方が言っていたのは
このままこの列をまっすぐ」ではなく、
「このまままっすぐ行った先の列」だったよう…。
簡単な話、ポンコツが調子に乗って海外スタッフに確認を取った結果、全く見当違いな解釈をしたという笑い話です。

*前日にイングランドの友人と話した時も思ってはいましたが、今年は本当に英語を聞き取るのが出来なくなっていました。

改めて列を並びなおし奈良の友人と合流。
並びなおした時点で結構列が伸びてしまっていたので「開会式までに受け取り出来るかなぁ」と不安でしたが、意外と列の進みが速く8時半ごろには無事受け取ることが出来ました。

〇開会式

友人含め無事バッジを受け取ることができ、いよいよ会場に向かいます。
ホール入り口で出迎えてくれたのは大勢のスタッフ。
その先に広がるのは、私が昨年ロンドンの会場で味わった世界大会の雰囲気のそれでした。

広々とした会場にあまたの対戦席、各国の実況解説席の先にある「Yokohama」をテーマにしたメインステージ。

それだけでなく、選手や来場者がくつろげるエリアも「和」をテーマに彩られていました。

芝生のまんなかで咲く1本の桜の木、果実を模したたくさんのヨギボー、日本人にとって懐かしいラーメン屋の屋台やお座敷。

多くの海外の方々が楽しそうに写真を撮ったりしているのを見ると、日本での開催を楽しんでくれていることが伝わって来てうれしい気持ちでいっぱいでした。

いよいよ開会式。
カウントダウンとともに会場のボルテージが上がっていき、最高の雰囲気でWCS2023 Yokohamaはスタートを迎えました。
特に自分が好きなのは大会のPV
映像・音楽・構成すべてが完璧で、いよいよWCSが始まったんだと一気に引き込まれます。

開会式が終わり移動のためVIP席の前を通ると、生の増田順一さんが
私は増田さんを生で見るのが初めてで、しかも初めての対面がVIP席の区切りを挟んだほんの数メートルという近さに、思わずフリーズしてしまいました。
握手や写真をお願いしたいのは山々でしたが、
一声ご挨拶だけかけさせていただきました。

〇トレードエリア

開会式のあとはとりあえずトレードエリアを覗きに行こうということになり、各々トレード用のサプライをもっていきました。
正直言うと今年のトレードは微妙でしたね、多くの方の見解通り。
何があれって、広くもないトレードエリアの半分くらいが日本人なこと。
日本開催なので必然的に日本人率は高くはなるので仕方ないことですが、やっぱり海外の方ともっとトレードを通じて交流したかったなというのが本心です。

それでも楽しい思い出はもちろんあります。
スロバキア人の方とプレイマットのトレードで交渉した際にたくさんお話をすることが出来ました。
とてもやさしい方で日本の気候についておたがい文句を言い、荷物がかさばるからトレードよりお金での取引のほうがありがたいなど、なるほどという話も聞くことが出来て楽しかったです。
友人二人はそれぞれ目当てのものをぼちぼちトレード出来ていたので、それは良かったかなと思います。

〇Pokémon center

運よくDay1の午後にポケセンに入ることができたため、トレードを終えた後ポケモンセンターを訪れました。
品切れの商品も多く、特にダイスアパレル関連は重要視していたのでほとんど変えなかったのは残念でしたが、それ以外に欲しいと思っていたものはおおむね購入できたので良かったです。

3.Day2

この日は朝からPokémon Uniteの日本代表である「おやすみマクロ」の初陣ということもあり、サブフィーチャー卓前の応援席で観戦していました。
実は競技ユナイトをちゃんと見たのがそれこそ日本代表決定戦が初めてで、私自身フルパでの経験値が浅いのもあり世界レベルの試合展開に感動でいっぱいでした。

〇サイドイベント

おやマクの初戦突破を見届け、TCG(カード部門)のサイドイベントに。
運よくすぐに入場することが出来て、オランダ人の男性2人と日本人の方と4人でトーナメントを行いました。
結果としてはオランダ人の双方と対戦出来て、2位で40ポイントもらう事が出来ました。
1戦目はサーナイトを相手に接戦の末に勝利というなかなかの良ゲームを楽しむことが出来ましたが、決勝戦は大事故をかましてパオジアン相手にあっけなく敗北。
ラルトスが倒された次のターンのトップでキルリアを引くわ、せめてもの抗いでパワーエッジでサイド取ればアルセ上が出てくる…。
オランダ人の彼らは友達同士だったようで、横から覗いていた一戦目の彼に手札の嚙み合いを見せつつ、最後には三人で笑いあっていました。
もう何回かサイドイベントに参加したかったのですが、参加予約が既に満杯で結局一度しか参加できませんでした。

ポイントが欲しいというよりも、海外の選手との対戦をたくさんしたかったのでその点において、今年は少し心残りでした。

*やはり横浜オープンの開催を中止されたのがかなり痛かった。海外選手にとってはポイントを稼ぐことのできるイベントなので、真剣勝負ができると楽しみに敷いていたのに…。

4.Day3

いよいよWCS2023 Yokohamaも最終日。
Pokémon GO、TCG、VGCそれぞれの決勝戦がおこなわれました。

〇メキシコ人プレイヤーへの挑戦

決勝戦はPokémon GO部門から行われましたが、あいにくPokémon GOの競技部門に関しては全くと言っていいほど知識がなかったので、TCGの決勝戦が始まるまでサイドイベントに行こうということになりました。

結果としてサイドイベントには参加しませんでしたが、少し時間があったので席に座っている海外プレイヤーにフリー対戦を申し込むことにしました。
ふらふら~と席の周りをうろついていると、一人のメキシコ人男性がプレイマットを広げ、デッキケースは見えないものの何やら茶色いチップのようなものが端に積まれていました。

「もしやこれは賭〇ポケカ!?」
と思い、好奇心に駆られるまま声をかけました。
そしてどうやら話を聞いてみると
「私に勝てたら素敵な景品をゲットできます」
とのこと。
なるほど、プレマの端に積まれたものは景品であると納得がいきました。
念のため自分が負けた場合はなにか必要なのかを聞いてみると、「Nothing」と答える彼。
残念ながら〇博ポケカではありませんでしたが(!?)、とても興味深く喜んで挑戦を申し込みました。

結果は惜敗。
ディンルー相手にジュペロストで序盤から勝負を仕掛けていきましたが、アタッカーが途切れてあともう少しのところで敗北しました。
勝利することが出来なかったので残念ながら戦利品をゲットできませんでしたが、チャレンジに対する参加賞としてお手製のUSEDマーカーをプレゼントしてくれました。

実は「素敵な景品」というのは、コルクに様々なポケモンのデザインを施したお手製のマーカー類でした。
USEDマーカーのほかにピンバッジ、勝利者へはVSTARマーカーなどが準備されており、どれも個性あふれる素敵なデザインでした。
おまけでUSEDマーカーを全種類プレゼントしていただくなど本当に至福の一時でした。

このような素敵な出会いがあるからこそ海外の方との交流は楽しく、それらを導いてくれたPokémonというコンテンツの偉大さを実感します。

〇Pokémon UNITE国際チームアップ

サイドイベントエリアを歩いていると、アメリカ人の親子が周りに聞こえるように
「誰かPokémon UNITEを一緒にやってくれないか?」
と声を張り上げていました。
どうやらPokémon UNITEのサイドイベントに出場したいが、現時点で子供たち3人しかおらずチームとして参加するための5人に足りていないため、助っ人を探していたみたいです。

なんと!まじか!

私はこのWCSの期間、口を開けば
「海外の人と一緒にUNITEやってみたい」
とぼやいていました。
オフラインでフルパを組んでUNITEやりたい、さらに海外の人と連携出来たら楽しいだろうなぁという思いがありました。
そんな都合のいい機会なんかないよなぁと思いほぼ諦めていたのに、大会最終日に奇跡のようなチャンスが舞い込んできました。
一緒にいた友人とともに、奇跡の出会いの日本×USAナショナルチームを結成しました。

出場したのはEevees Cup
ブイズたちしかピック出来ないマッチ方式で、私は4試合中3試合リーフィアを使いました。

*本当はニンフィア使おうかなと思い子供たち「ニンフィア」と伝えましたが、何度言っても「リーフィア」と捉えられてしまいました。
発音が違うのかなぁとその時は思っていましたが、後からニンフィアは「Sylvenon」と全然英語名が違うことを知り納得しました。
海外ROMで本編のランクマをしていたら気づけたかもしれないですね。

試合はピック方式以外大会と同様でメダル無もちもの有のBO3。
案内されたのはなんと大会のサブフィーチャー卓
大会仕様のステージPokémonのロゴが入ったふかふかのゲーミングチェア、目の前のモニターを先に見えるのは観客席。
初めてのオフライン試合がこんな素晴らしい舞台で出来るなど、試合前から興奮を抑えることが出来ませんでした。

一試合目は海外の大人チーム。
3000試合程度をこなすメンバーが2名ほどで、「そこそこやってる」側の人たちという印象でした。
試合結果は0-2でストレート負け。
USAの子供たちがまだ100試合くらいしか経験がないのもあり2vs2の集団戦で不利を取るなど、地力の差で負けたという感じはありました。
ま、仕方ないよねと私も子供たちもあまり悲観的にならず次の試合に臨みました。

2試合目の相手は小中学生のチーム。
昨年のWCSでお会いした、オーストラリアに移住されたというご家族の息子さんがチームにいたのでおそらくオーストラリアの子供たちだと思います。
試合結果は2-0でストレート勝ち。
相手も連携自体はなかなかに取れていましたが先ほどのチームよりは選手各人の技量は高くなかったため、端的に言えばリーフィアで暴れ散らかして1ゲーム目を取りました。
あくまでカジュアルな場で子供相手に大人げないかなとも思いましたが、誘っていただいた親子の方ためにも「お礼として勝利をプレゼントする」という思いもありました。

2ゲーム目はチーム内でピックチェンジを行い、エーフィを使いました。

*やっぱりブイズって基本的に癖が少なくて使いやすいですね。
それでもメイジ以外そんなに慣れていないので、前シーズンにリーフィア練習していて助かりました。

最終局面で私がミスをして相手のゴールを許してしまい終了時点ではどちらが勝利したか分かりませんでした。
点数も僅差で難しい局面もあったので、勝利画面を見て思わず立ち上がって子供たちとグータッチしにいくなど、大人の自分がチームで一番喜んでいました

試合後にはなんと運営の方からイベントポイントを100ptも渡されました!
どうやら1ゲーム取るごとに各選手が50pt貰えたようで、Day2では敗退してしまったスペイン代表のチームがポイントを荒稼ぎしていたりもあったりとか…
全参加チームが強敵ばかり!というわけでもないと思うので、もしもWCS2024 Honoluluでポイント稼ぎたい方やオフラインやりたい!という方がいれば是非現地でお声掛けください。

Eevees Cup以外にも全ポケモンピック可の開催もあったみたいなので、来年はたくさん試合出来たらなと思います。

試合は横の待機エリアのモニターにも映し出されていたようです。
2試合目終了後、1試合目の対戦相手の方が近寄ってきて
「君のリーフィアすごかった!!」
と声をかけにきてくれました。
2試合目大暴れしたのもそうですが、1試合目に対戦した時も私自身は結構相手に食らいついてカウンターキルも取っていた気もするので、それも込みでほめてくれたのかな。
誰かに自分のプレイを見て楽しんでもらって、そしてそれを褒めてもらえるのはとてもうれしかったです。

〇TCG、VGC決勝戦

UNITEから帰ってくると丁度TCGのマスター決勝が始まったところでした。
Tordの強気なプレイとそれに応えるカードの引きに盛り上がる会場、沸く歓声。
昨年の決勝戦、「この鳴りやまない歓声の中にいることが出来ればどれほど興奮しただろう」と自分の旅行計画を後悔しながらテレビで見ていました。
そのような思いもあったからこそ、今年の観戦が叶った時は本当にうれしかったです。

VGCも私はシングル勢ですがダブルのほうも全く知識がないわけではなかったので、ハイレベルな試合展開に盛り上がり、興奮しました。
特に印象深かったのがシニアカテゴリーの優勝者
対戦前のインタビュー、まるでビエラさんを彷彿させる勝利後の喜ぶ様、そして観客をバックに自撮りをする圧倒的陽キャ感。
すべてが惹きつけられるような選手でした。

5.最後に

昨年は大学4年生ということもあり、半ば無茶をしてWCS2023 Londonに観戦しに行くことが出来ましたが、日本開催ということもあって今年も運よくWCSの舞台を楽しむことができたことをうれしく思います。
昨年は旅行の日程が合わずDay1で帰国してしまいました。
ハチ兄ぃさん繋がりで関西のTCGシニア組の親子の皆さんに仲良くしていただいたにもかかわらず、彼らの勇姿を最後まで見届けることが出来なかったのが残念でした。
今年は彼らの戦う姿を見ることが出来て、加えて最後までWCSの舞台を味わう事が出来て本当に良かったです。

今年のWCSを楽しむうえで重要視したのが
「海外の参加者との交流を大切にする」
ということです。
今年は日本開催ということもあってやはり会場には日本人の方が多いです。
昨年のように「行く先々に外国人」というわけにもいかず、外国の方との交流の機会は限られてしまうかもしれないと思いました。

ロンドンの友人はもちろん、トレードでお世話になった方や会場内でフリー対戦などをしてくださった方々とより丁寧に、日本に来てよかったと思ってもらえるよう接しました。

みんなの国ではポケモンは人気なのか?
好きなポケモンは?
日本に来てどうだったか?

未熟な英語力を振り絞り、たくさんたくさん話しました。
国が違えば物事に対する価値観も違う、自分の生きている範囲の外の世界の話を聞くのは大好きです。

WCS2023 Yokohamaの観戦日記は以上になります。
長々と呼んでくださりありがとうございました。
ではみなさん、来年Honoluluで会いましょう!


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