麗しき佐賀ラーメン
初夏の週末、古い友人を訪ねて故郷の福岡に帰ることにした。
ただ帰るだけではと、ついでに佐賀までラーメンの可能性を探ることにした。
じゃあ福岡に帰るっておかしいやん、とお思いのことと思います。
私もそう思います。
かっこいい感じで書き出したので出だしの文章を消したくないのです。
佐賀ラーメンのきっかけは、前回福岡に帰った際いいラーメン屋を探すために見つけたインスタグラマーの投稿だった。
インスタグラム+ier maybe. i dont no.
福岡在住と思われる方だが、そのほとんどが佐賀周辺のラーメンばかりアップしていたからである。
正直にいうと見た目は素朴でいわゆる映えとは言い難いラーメンが多くそのほとんどのラーメンは印象に残らない、という点のみが印象に残っていた。
道中で友人と会話ができれば、という思いもあり提案したところ友人から快諾を得た。
友人もまた佐賀ラーメンが気になっていたとのことだった。
どのラーメンもスープはとても優しい口当たりで、刺激(醤油などの塩味)の強い関東のラーメンにまみれた私は少し驚く味わいだった。
ただその後とんこつスープがしっかり感じられ緩やかにテンションが上がっていく。
何か新しい発見をしたかのような気分であった。
思えばいつからラーメンは刺激物のようなものになったのだろうか?
見た目や口に入れた瞬間の味のインパクトばかりを求め、本来食べ物として必要な満足の仕方を忘れていたようだ。
お世辞にも人口が多いとはいえない佐賀の地で営むラーメン屋さんには福岡をはじめとする大都市圏で鎬を削りあうラーメンにはない生活の中に溶け込む優しい美味しさがあった。
今回食べた3軒を囲むエリアは車で30分圏内ぐらいだったろうか。
その範囲の中にかなりの数のラーメン屋さんがあった。
そこで悪戯に着飾ることもなく正しいラーメンが今日もつくられている。
またいつか佐賀ラーメンを巡る旅を切望するものである。
#佐賀ラーメン
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