【あそび紹介】Nature Baseの冒険の入口!「Nature Bingo(ネイチャービンゴ)」で目の前の光景が色鮮やかに変わる。
みなさん、こんにちは。
Nature Sitter(ネイチャーシッター)のユッキーです。
私は、東京から2時間圏内に位置する埼玉県秩父郡横瀬町で、子どもの豊かな感性を育む親子の自然探求基地「Nature Base(ネイチャーベース)」を運営しています。
今回ご紹介するのは、Nature Baseでおなじみとなった Nature Bingo(ネイチャービンゴ)です。
Nature Bingo(ネイチャービンゴ)とは?
Nature Bingoとは、自然のなかにあるもの(葉っぱ・木の実・野菜・生きもの…などなど)をつかったビンゴ遊びです。
いろんな探求の遊びがあるNature Baseのなかでも「冒険の入口」とも呼べる遊び。自然と触れ合う第1歩目として、誰でも楽しむことができます。
ビンゴカードに書かれたものを、自然の中から探していく。自然を観察する目がだんだんと開かれていき、こころも開かれていきます。
ただの散歩が、遊びになり、遊びが発見になる!
これが探求の始まりです。
子どもと大人が一緒に楽しめるのも大きな特徴。
大人も目を凝らして「あった!!」と思わず叫んで喜んでしまうこともしばしば。
Nature Bingoを作りはじめたのは2023年の夏ごろでした。
秩父・皆野町で1年に1回行われている「みなの里山アートピック(さとぴく)」という大きなイベントに声をかけてもらったことがきっかけでした。
さとぴくの会場は、リトリートの山としても有名な「リトリートフィールドMahora(マホラ)稲穂山」。「人と自然と文化をつなぐ」を目指している、素敵な場所。
広葉樹にあふれている、豊かな山。
森が1年で最も色鮮やかになり、豊かな時期。
そんな思いが湧き上がって、できあがったのが、Nature Bingo です。
パパやママからは、こんなコメントをもらいました。
Nature Bingo(ネイチャービンゴ)の流れ
とある日のNature Bingoの流れをご紹介。
この日は、探しに行く前に特徴を学んでから、森に出発!
実際に見て、触って、匂いをかいで学んで、覚えます。
10分間で覚えられるところまで覚えたら、ビンゴカードを配布。
全員に同じ事が書かれているのかと思いきや…
『あれ!書かれてることが違う!!!!』
『むかごって、どんなやつだっけ!?』
『あれ、カキドオシってなんだったっけ?!?!?』
森に入る前から慌てているのは、大人たち。笑
相談したり、教えてもらったりしながら、森の中を約20分歩いて戻ってくると、
『全部見つけられた。』
『余裕だった~。』
と、ちょっとドヤ顔の子どもたちでした。
その場に合わせていろんなビンゴが!
Nature Baseでは、年齢やできること、関心に合わせてユッキーが一つ一つ手作りで作っています。
2歳くらいになって、色に興味を持ち始めたら、
【色ビンゴ】に。
言葉を楽しむようになってきたら、
【オノマトペビンゴ】に。
川や森の環境の学びをするなら、
【ゴミ拾いビンゴ】に。
特に好評だったのは「オノマトペビンゴ」。
オノマトペ(擬音語)を使うことで、「五感」がフル活用されます。親子が「五感」を一緒に使うことで、子どもの世界観に大人が足を踏み入ることができる。だから、子どもと大人が「繋がる」ような瞬間を生むことができます。
他にも「虫取りビンゴ」をやったり。男の子に大人気!どんどん本気になっていきます。初対面同士でも自然とコミュニケーションが生まれる。
昨年(2024年)は、秩父市内の小学校でも実施させていただきました。
校庭に森があるこの小学校では、3年生の「総合」で森の中に入る授業があります。高学年になってくると森の中で遊ぶ子が減って、森への興味が薄れていってしまう。そんな問題意識を持った先生からのご依頼でした。
「森で遊ぶ」には、どんな種類の遊びがあるのか?ただ山道を走るだけではない遊びを、子どもたちに伝えていきたい。…ということで、お誘いいただきました。
子どもたちには、森の中で「新しい景色」を見せたかったので、まずは、物の名前を覚えるのではなく、様々なものがあるということを知ってもらうために、「色ビンゴ」を行いました。
ビンゴでは、自然のものに近い中間色をチョイス。そうすることで、同じ色であってもみんなそれぞれの感覚でいろんなものを持ち帰ってきます。よく観察をすると、自然の中にはいろんな「色」があることに気づいてもらいました。