2025/1/1 頭の中
1
下宿にはテレビ、ない。古き良き時代においてった。実は、部屋の隅にあるけど、4次元ポケットをかぶせている。次元が違うからんhkの受信料は払わなくていい。面白い冗談だ。笑った。笑ったら年が明けた。
2
寺や神社に人がたくさん集まっている。彼らはいったい何をしてる。「何をしているの」ときいた。テレビ画面に。誰も答えない。僕も答えない。翌朝にはみんなと一緒に詣でるよ。賽銭を投げ、鐘を鳴らし、手を合わせても、ずっと何をしているのか分からなかった。けど循環している。同じことを何度も繰り返して、数十周してタヒぬ。「あれ?オカシイな」と思った時にイベントがあって、騙し騙し生きている。箸墓古墳に行ったときにはさすがに笑った。やったぞ。僕は生きている。ちょっとごまかして、騙されたふりをして。一年が始まった。幸先良い。
3
すれ違う人、みんな良い顔。明るい年明け、希望に満ちた顔。でも僕は知ってる。その明るい顔も、日常に揉まれだんだん歪んでいくことをね。不思議だと思う。嘆息。年明けは実は何も特別じゃない。
4
なんてぼーっと考えていたら、3次元実家テレビではNhkが能登の特集をしてた。インタビューに答える人は必ず誰かを失っていた。個人的に、地震や津波の映像よりずっと、死んだのかと想像させる番組構成の方が心臓に悪い。目を背けた。虚キョ年の12月29日には飛行機が胴体着陸に失敗した。もう飛行機には乗れない。自然災害。戦争。紛争。貧困。環境。地球。宇宙。人間。云々。諸々。各々。ニョロニョロ。巳。己。
いっそのこと人類が絶滅してしまった方が早いだ。でも、みんな生きていたいだ。僕だってそうだ。
5
元日からこんな感じだから大変。期待しすぎだ。幸先悪い。歩いたり、考えたり、ラジバンダリ。サルバドールダリ。エゴン・シーレが好き。絵を描くのもお酒を飲むのと同じで、なにも生まない。その時は楽しいけど、大抵つまらない。ほな、やめるか。やめない。では、さようなら。