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タイムパラドックス
熱が出たときに、なんとなくクリストファーノーラン監督の映画に挑戦した。『テネット』を観て、逆再生と再生が同時に進行される場面がなんとも不思議でよかった。それ以上に不思議な夢は見なかった(熱特有の)。そのあと、『インセプション』を観た。熱がひどくなった。
どちらも終わり方がおしゃれで、どうこう議論したくなる。考察がはかどりそうだが、僕はしない。頭が悪いのもあるが、わからなくて放棄したくなる謎さも、その映画の一つの魅力だからだ。
ふと、米津玄師『さよーならまたいつか!』のMVを思い出した。どうやって撮影しているのか、と惹かれて、よく見ると結末?も変わっていくのが面白いと思った。タイムパラドックスだ。時間って面白い。
タイムパラドックスにと書いたときに、その時間をいじった系に似た映画を思い出した。『ファーザー』である。記憶が薄れ始める81歳のお父さんの話。お父さんの記憶が混乱しているような展開に、観ている者まで巻き込まれ、やがて何が本当かわからなくなる映画。寝て起きて、記憶がはっきりしていることの幸せを実感した。
クリストファーノーラン監督の映画によく出演する俳優に、キリアンマーフィーがいる。『オッペンハイマー』では主演だった。とても好きなので、最近は彼が主演の『ピーキーブラインダーズ』(ドラマ)を見ている。
ハルトムート・ローザの『加速する社会』は、近代の技術革命がどうして、人間から時間欠乏を解消しないのか。加速の理論を開設している600ページで6000円の超骨太本、時間に関する興味深い捉え方がここにある。ちなみに僕は1ページも読んでいない。
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