財形貯蓄を賢く活用するためのポイント
財形貯蓄制度は一般的な貯金方法と変わりないように思われがちですが、実はそれ以上のポテンシャルを秘めています。
ポテンシャルを生かすには、制度のルールを知って賢く活用することが大切です。
そこでここでは、財形貯蓄をするうえで押さえておきたい3つのポイントを挙げていきます。
1点目は、長期的視野に立った資産形成を目指すことです。
財形貯蓄制度は最低3年または5年以上の利用が条件となっています。
基本的には、定年までの長期間にわたってコツコツと資産形成を行う貯蓄であることを理解しておきましょう。
2点目は、税制優遇を上手に活用することです。
財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄の残高が非課税限度額である合計で550万円を超えると、それ以降に生じる利息は課税対象になります。
550万円を超えそうな場合は、状況に応じて積み立ての中断を視野に入れることを考えましょう。
住宅財形、年金財形どちらも、2年未満の中断が認められています。
中断したくない場合は、非課税枠を超えないように積立金の減額をする手もありです。
ボーナスからの天引きを中止する、もしくは毎月の給与からの天引きを中止して、ボーナスの天引きのみにするといった形で調整を検討しましょう。
3点目は、緊急時の対応策を考えておくことです。
財形貯蓄制度は非課税枠の550万円に達するまで継続する方がお得ですが、何らかの理由で急な資金が必要になるかもしれません。
急な出費に備えて、財形貯蓄以外の預貯金や投資信託などを組み合わせて、十分な資産を手元に置いておくことが望ましいでしょう。