闇の承従 ヴォルフガング 「小国ランケロスの元若き女王、エメヘルから見た世界」
時代は中世。
たくさんの小さな国がいっしょになり、フィーリーンというレイッチ(大きな国)ができました。
そこには、リチトーとダンケルヘイトという二つのブラストバート(種族)が住んでいました。
けれど、その国の女王となったリチトーのテフィソネル(27)は、「ウェルファング」という部隊を作り、災いの元とされた各地のダンケルヘイトをほろぼそうとしました。
小さな国ランケロスの女王だった私(10)と、いつも世話をしてくれ、守ってくれるヴォゲルク(35)はダンケルヘイトだったため、国内の山、タウセンフェルグに隠れていました。
そんなある日、ウェルファングから追われている途中、私は転んで足をケガしてしまいました。
歩けなくなった私だけ、谷川の小さなほら穴に隠れて休むことにしました。
そこには先に、男の人がいました。
それが、ナイウェルト(25)でした。
追手はしつこく見つかってしまい、いっしょにいたナイウェルトも外に出されて、持っていた剣「ヴァローア」も見つかってしまいました。
けれど、その剣は本人しか使えなかったので、私たちは追手から逃れることが出来ました。
ヴォゲルクと合流した私たちは、ハルクフト(28)の隊が乗っ取ったタウセンフェルグにある小さなお城、とりでに向かいました。
そこで、ナイウェルトが不意打ちをして、捕まっていた仲間たちを助けてくれました。
でも、その時に背中の傷を見られて、以前ウェルファングの隊長だったことを知られてしまいます。
けれど、テフィソネルとの戦いのために修行をしていたディネス様(70)の言葉で、敵ではないことを分かってもらえました。
その後、ナイウェルトとディネス様は、首都デレイラッドへ向かいました。
後で、私とヴォゲルクが追いつくまでに、以前の仲間、二本の短い剣を使う男性メトフェイル(25)と昔の古いまほうを使う女性ルフィットナ(25)にじゃまされてしまいます。
その時、ディネス様とヴァローアの力に助けられ乗りこえるのですが、ルフィットナにリフトスベレイ(古代まじゅつ)をかけられてしまいます。
デレイラッド城でも、女王のために働く男性のニッチトルト(30)と女性のメリロメル(26)に止められてしまいます。
そこでも、ヴァローアの力を借りて、一対一でテフィソネルと戦う準備が整うのですが、ナイウェルトは、ルフィットナがかけたリフトスベレイ(古代まじゅつ)のせいで激しい痛みにおそわれてしまいます。
そこへ、途中でディネス様と合流し、間に合った私たちが力を貸しました。
そして、最後の戦いでお互い、決着をつけることが出来たのです。
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