186 若い頃のニオイが今もある
2024年9月24日
以前、教会長おやさと研修会の世話係をさせて頂いた。
参加者の年齢のふり幅はすごかった。
なので楽しい研修会であったのは間違いない。
私は世話係なので、
いくつかの班編成になる時には
班付になる時もあった。
班付は1グループ6人から8人のまとめ役。
耳のとおーい方から若ーい方まで
ふり幅がある
グループ内で語り合う時は、
おおよそ人生経験がある方がよくしゃべる。
若い方は経験がないのであまり語らず聞き上手
世話係の勤めは
受講生全員にお話しをしてもらうこと。
なので話を振る必要がある。
それともう一つ。
班付は自分のことを語らないように。
と申し合わせている。
ともすると班付が受講生をさとすようなことがある。
それはなるべく避けて、
とにかく受講生に語ってもらうのがその役割だ。
あるテーマに沿って話し合いが始まった。
班付である私は1人ひとりに話てもらえるよう
それなりに配慮をしながら話をまわしたつもり。
制限時間がある中で、
場がもつように話しをしてもらうので
結構骨がおれる。
1通り、皆さんに話をして頂いたな。
となり、時計を見るとまだ少々時間がある。
「じゃあ、これについてはどう思いますか」
と話題をふった。
すると、ある受講生の方が
「私達の話はもう出尽くしたので、
先生が話をしてください」
「え?」となりました。
そこで説明
「班付は話をしないようになっていますので」
とまで言うと
「そうだろうけど、先生の話が聞きたい」
となった。
受講生全員が私を見る
「じゃあ少しだけ」
と、そこから5分くらい自分の通った経験談を話した。
それを聞いていた私のすぐ横に座っていた受講生の方が
「やはりな」とニヤリ
「なにが?」と聞くと
「いや、そうじゃないかなーと思っていましたよ。ずっと」
「だからなにが?」
「先生は私と同じニオイがしたから、
もしかしたらそうじゃないかと
最初から思っていました」
詳しく聞くとこうでした。
私はその時次女の話をしたのです。
娘が不良娘でなかなか手を焼いています。
が、僕も若い頃不良だったので、
しょうがないなーと思うのです。
という話について
「やはりな」となったのです。
その受講生も若い頃はやんちゃしてたらしい。
なので同じニオイがしたという。
僕は全て消え去っているものと思っていたが、
そうでもないのか、と驚いた。
そこから数年後。
その時は班付ではなくて分科会の担当だった。
分科会は直接受講生とは関わりはないので、
内心「良かった」と。
ところがだ。
全てのスケジュールが終わり、
神殿で一同と御礼のおつとめ。
その後、教祖殿に移動する道々、
分科会を受講したある方が近寄ってきて
「先生。間違ってたらごめんなさい。
いや怒らないでくださいね。
あのー
先生って。
いや怒らないでください。
先生って、若い頃、
あのー、悪だったんじゃないですか?」と。
「えっ!なんでそう思うのですか?」
と聞くと
「いや先生の眼力はなかなか無いです。
この眼はもしかしたら。
と思って意を決して最後に聞いてみました」と。
「実は若い頃はやんちゃしてました。
天理教大嫌い。
組織の悪態をつきまくっていました。
でもね今は、ほら」と笑顔。
何年人たすけの道を通っていても
若い頃の素行の悪さ。
その印象は消えないのね。
と感じたお話でした。
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