ひとことはなし153

2020  10  2
26日。病室に行くとご主人がいない。
ナースステーションで聞くと、
「ICUに移動されました」
との事。

急いで行くと、そこには奥さんがおりました。
僕を見るなり前会長のさとしの話になり、
「私は心定めもしないし、
天理教とも縁を切ります」
とお怒り。
僕も前会長のさとしの内容を聞き、
無理ないなあと思いました。

腹一杯の不足を聞いた後、奥さんが
「主人に会ってくださる」
と病室へ入れてくれました。

既に昏睡状態でした。


昨日とは打って変わった姿に言葉がありません。
この時奥さんが、このように教えてくれました。

「さっきまではこれまで通りだったの。
でね、主人が、喉が乾いたから何か買ってきてくれ。
と言うの。水も喉を越さないのにね。
コーラとスプライトの350ミリ缶を買ってきて主人に渡したのよ。
するとね、コーラの蓋を開けてゴクゴク飲み始めたのよ。もう驚いてね。
一体どこに入ったのか医者も分からないと言うじゃない。
そしたら主人が、
もう一本というからスプライトを渡すとね、
それをまた全部飲み干したの。
すると主人がね、
あー美味しかった。ごちそうさん。
と合掌をしてね、そのまま昏睡状態になったのよ」
との事でした。

思い出すと、ご主人の希望はこうでした。
「今さら命をたすけてほしいとは思わない。
ただ、水をゴクゴクと飲み干したい。
喉が焼けているからこの喉を潤したい。
それだけじゃ」

神様は最後にその思いを叶えてくれました。
三代会長様のおさづけ後の鮮血。
これはガンで塞がれていた胃の中に、水の通る道を開けたのではないか。と思った。


翌27日。奥さんから電話が早朝にあり
会長さん。先程ね主人は出直しました。
会長さんにはお世話になりましたね。
と。

葬儀参列の為車で出かけると、
真っ白な鳩が車の前を舞い上がりました。
このことを後日奥さんに伝えると
「それはね、主人が 
お世話になったなあ会長さん
と鳩に使いを出したのよ、と。


このおたすけ話はこれ以降も誰にも話をしません。



結論

神様はただでは不思議な理は見せてくれません。
尽くした理に対する与えである。

そう思うおたすけでした。

以上でこのお話は終わります。
長々とお付き合い頂きありがとうございました。拝

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タロ芋座右衛門
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