ひとことはなし106
日付なし
おはようございます。それでは始めさせて頂きます。
僕が中学の頃、現在地に教会は移転しました。
それまで慣れ親しんだ友達と別れ、当時「芋中」と呼ばれていた連島中学校に転校する事は、僕にとってはとてつもなく屈辱的なことでした。
※連中の皆さんごめんなさい。
元々通っていた中学校は、その地域では名を響かした悪い中学校でしたから、そこから転校してからは、早速上級生の悪ガキに目をつけられ、連日呼び出し。
内心「この芋共がなんじゃ」みたいな事から、まるで、それに反発するかのように素行が悪くなりましたね。
そんな中でも毎朝、教会の朝つとめは出ていました。
いや親が厳しいので、その為に出さされていた。が正解。
今もそうですが厳しいですね。
朝食後、僕は必ず三代会長様の部屋へ行くのが日課でした。なぜか。
そこにテレビがあったからです。
ところが、そこで毎朝聞かせてくれる三代会長様のおたすけ話。
これは本当に聞くのが楽しみになりました。
テレビを観に行くのが目的なのですが、最後はおたすけ話を聞くのが目的になりました。
天理教の教科書的な話ではなく、実践なので吊り込まれましたね。
素行は悪いが、神様の不思議さには全く言葉を失い、ただ黙って聞かせて頂きました。
三代会長様は、おたすけの話になると本当に楽しそうに話をするんです。
三代会長様の北海道時代の話は凄かったですよ。
今でも鮮明に覚えています。(いやだいぶ忘れている)
北海道は熊が出ますよね。その熊が出る山の中を、それも夜一人でおたすけに行くのです。
昼間は働いていた関係で、夜しかおたすけができないのですね。
その情景が浮かぶんです。怖かっただろうなと。
ところが三代会長様は、笑いながらこう言いました。
「神様が守ってくれるんじゃから、何も心配いらん。熊が出そうなところは、なむ天理王命、と繰り返し唱えるんじゃ。そしたらの、熊は出てこんのじゃ」と。もう信念が違います。
行く先で、三代様が来るのを待っている家の事を話してくれましたが、嘘のような鮮やかな御守護を頂いたのですね。
このように毎朝、いくつかの実例を話してくれました。
この話を聞かせてくれた事、今でも感謝しています。
その三代様が、僕に厳しく言った言葉が一つだけあります。
それは、僕は生来鼻が悪いのです。鼻水がすぐ出る。
すると僕は、すぐちり紙(ティッシュ)で鼻水をとるのです。
その姿を見た三代様は、
「お前には、そんなにちり紙を使う徳はないぞ」と一喝。
当時の僕は誰にでも反発していましたが、この三代様の言葉にはコトン、と胸に落ちました。
「そうか、俺はちり紙を使う徳がないのか」と。
これは今でも心に突き刺さっていますね。良い言葉を頂きました。
贅沢していては道つけられん。
とは、おやさまのお言葉です。
では、今日も一日勇んでお通りください。拝
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