ひとことはなし68

2020 12 8
先日自転車で車道を横切ろうとして止まり、ふと下を見たら道にカバーをつけたスマホが落ちていました。拾い上げて見てみると、クレジットカードも入っていました。

「落とした人は大変だろう」
と、急遽、近くの交番を自分のスマホで検索し、そこへ直行しました。

今の御時世、交番には警官がいない場所もありますが、幸いその交番には警官がいてくれました。
僕が「スマホを拾いました」と言うと、そこから色々聴取が始まりました。
しばらくすると、交番の戸がガラッと開き、見るとおじさんが入ってくるなり
「すみません。スマホを落としたのですが」と、真っ青な顔で話しました。

警官は「なに？スマホ？」と、まだ気がついていませんので僕が、
「それじゃないですか」と、警官に渡したスマホを指さしました。
「ああ、これか」と気がつき、そこからおじさんにスマホが本人のものかどうかの裏付けをとり、無事このスマホはおじさんの元へ帰りました。

何度もなんども御礼を言われました。最後におじさんが、
「何か御礼がしたい」と言い出したので僕は
「当たり前の事をしただけなので」と、すぐその場を去りました。
道々、
「良い事をすると、やはり気持ちがいいもんだなあ」と、当たり前の事を感じながら、帰ったような事です。
これも人たすけですね。
終わり。