ひとことはなし141

2020  9  17
その日は雨。長靴をはいて奥さん宅へ再び歩いて行きました。
片道21キロくらい。
お宅に着いたら奥さんが出てきてくれました。
「今朝お電話でお断り頂きましたが、そこを何とか・・・」
と言いましたが結果は無理でした。

そこからあてもなくアチコチ歩きましたが、時刻は夕方になりました。

雨が降る中、長靴で歩き続けたので疲労が出てきました。
あの日の光景は今も残っています。

今日は公園で野宿ではなく駅で寝ようと決めて、夕暮れ時、近くの駅まで歩きました。

僕がずっと駅のベンチに座っているので、駅員が見ていましたね。
僕が座ったベンチの横に初老の男性が座りました。
こういう時は声をかけようとしますね。

が、この時は、よう声をかけられなかった。

時間がたち、辺りは暗くなりました。雨が強くなっていました。

ふと妻には僕の今夜の寝床を伝えておこうと、駅の公衆電話から電話をしました。すると妻がすぐ電話に出たので、
「俺やけどな、今日は清音駅で・・」と言うと、
「すぐ迎えに行きます!」と言うなり電話を切りました。

雨の中、妻はまだ小さい子供達を車につんで清音駅まで来てしまいました。「前会長から、帰ってくるなと言われてるんだが」と思いながら、結局は教会へ帰りました。
帰る道々「駐車場に段ボール敷いてそこで寝ようか」とか考えました。
が、そのまま教会に入ってしまった。情けない。

その夜入ったお風呂の気持ちのよかった事。
又、お腹には朝から何も入ってなかったので、晩御飯の美味しかった事は今も忘れません。苦労はしてみるもんです

当然妻はその後、前会長からお仕込みを頂きました。
「なんで会長を迎えに行った。こういう経験をする事が後々大事になるのに」と言われたそうです。

今思うとほんとその通りですね。
楽をしては御守護はありません。
苦労の中に実があります。

それを知りました。
続く。

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