2024/3/10 口止め料

・友達がマッチングアプリを始めた。美人シンママからモテるらしい。友達はとっても嬉しそう。がんばれ!

・ヒラヒラ揺れるイヤリングで男の狩猟本能をくすぐれ!←これって真剣に言ってるんですか?男アホすぎワロタwじゃないですか?

・外出した。すべての施設が混んでた。日曜日だからか!と思った。外出して初めて今日が日曜日だと気づいた。

・最近、自分の日記を読み返して楽しんでいる。読みながら、あることが気になった。日記のタイトルにはその日の日付が書いてあるのに、本文中で当たり前のように「昨日」とか「以前」とかが出てくる。まあいいか。たぶん誰も気にしてないだろ。

・あんまり面白くない話をします。日記に書くのをやめようか迷ったけど、そもそもこの日記は僕が勝手に始めたものであって、これを読んでいるあなたも勝手に読んでいるわけで、僕があなたに気を遣う必要はないのではないでしょうか。

・こんな風に、必要の無い言い訳をしちゃいます。前置きをしないと素直に言語化できない内容ということをわかってください。

・外堀を埋められてるな、と思った。
・半年以上前から爆美女(これは僕の主観ではなく事実だと思ってほしい。詳細は省くが、この人が爆美女であるという証言やエピソードは多数確認している。以下、A子さんと表記する。)と僕は仲が良い。もう少し詳しく説明すると、A子さんと僕は同じチームになることが多かったため、話す頻度も必然的に多かった。彼女は心理的な距離も、物理的な距離も、徐々に僕に近づいてきているように感じている。僕はというと、彼女に好かれすぎず、嫌われすぎない一定の距離を保つために、彼女が僕に対してどのような態度を取ったとしても一貫して安定した態度を示すことに徹している。

・僕のこの一貫した態度の影には、並々ならぬ努力と思考があるのだが、これを知り合いにバレるわけにはいかない。なぜなら、バレると恥ずかしいからだ。

・僕の心および思考。まず、爆美女から親しくしてもらうのは嬉しい。また、物理的に近づいてくると緊張する。A子さんは時々0距離になるためスゴい。好きになっちゃう。その一方で、同期内での恋愛は学業への悪影響が大きい。勉強や研究に集中できなくなるだけでなく、同期間の人間関係も複雑になってしまう。また、A子さんは僕のタイプではない。僕はメガネの女性が好きだ。A子さんは僕のタイプの対極にいると言っても過言ではない。ただし、それでもなお好きになっちゃいそうなくらいの爆美女だから困っている。

・まあいい。ここまでは半ば僕の妄想だし、既知の情報だった。それが、ここ数日の間に新情報がいくつもあった。今日はそれを吐き出す。

・同期の男から「中野とA子って仲良いよね。」「A子が中野だけには甘えてるというか」「A子と話す時に中野が全然緊張してないのスゴい」「体の距離近いよね」など言われた。第三者から見てもそうだったんだ。あと、僕はA子さんと話す時に緊張していないのではなく、緊張している自分を自覚して、あたかも緊張していないふうに振る舞っているだけだ。相手の「爆美女」という属性だけを見て、勝手に緊張することは失礼だし、A子さんもいい気分ではないだろうと想像しての行動だ。これは、コワモテのおじさんや職位の高い管理職のおじさんたちが抱える悩みと似ている。おじさんとしては新入社員と仲良くなりたいのに、「コワモテ」「偉い」などの属性だけを見て若者が萎縮してしまい、おじさんたちは若者とどう関わればいいか困ってしまう、みたいな。だから僕はA子さんに対してなるべく「緊張してないですよ!僕らは対等な人間ですよ!」という態度で、穏やかな関わり方を目指している。

・「中野とA子さんはとても仲が良い」という噂は、同期全員に回っていた。また、少し前に僕が「あなたのゼミの後輩のA子さんとの関わり方が難しくて困っている」と相談した先輩も、この噂を知っていた。さらに、ゼミ生経由で、教授らの耳にも入っていた。たまたまとある教授と1時間ほど面談できる機会があり、そこで「A子さんとの関わり方が難しい」という相談をしたのだが、この教授も僕らの関係性を知っていたらしい。それならそうとその時に言ってほしかった。つまり、僕が大学で関わる人は全員この噂を知っているらしかった。僕に内緒でそんなことになっているとは思わなかった。

・とはいえ困ることはない。僕は今の関係性を維持する。それが学業のためであり、楽しいキャンパスライフのためである。そして、A子さんからも大きなアプローチはないだろうと思う。つまり、サシでご飯に誘われたり、LINEの頻度が増えたり、告白されたりはしないだろう。なぜなら彼女にそんな勇気は無いから。外堀を埋められようと、身体的な接触が増えようと、周りから茶化されようと、僕は屈しない。きっと、僕が彼女のことを異性として意識し、僕からアプローチおよび告白することを多くの人が期待しているのだろうが、僕はそんなに簡単ではない。ただし、簡単で無いことが良いことなのかどうかはわからない。僕が簡単な人間であった方が万事うまくいくのでは?とも思う。しかし、僕が簡単な人間であった場合、A子さんから気に入られることも無かったように思う。

・少しだけ懸念もある。おそらくA子さんとは今後なにもない。そして、僕は社会人になり、5年後、10年後、独身の僕は仕事から帰り、風呂に入り、布団に入り、VTuberの囁きASMRを聴きながら涙を流すだろう。どうしてあの時、僕はなにも行動を起こさなかったのだろう。あんな美女との一世一代のチャンスであったのに。この未来を迎える確率は、僕の見立てでは40%。これに、「VTuberの囁きASMRを聴きながら」という条件を除けばさらに80%にまで跳ね上がると予想している。それだけが懸念点である。

・この日記(日記かこれ?)を僕の同期に読まれないことを祈る。なぜなら恥ずかしいから。もしもこの日記読んだよ〜って同期がいたらDMください。すぐに口止め料の交渉をさせてください。

・今日の運勢予想:吉

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