投資家目線で高校卒業後に働くということを考えてみる
X(旧Twitter)のフォロワーさんの呟きで興味深いモノがありました。
趣旨としては、高卒で就職して大学費用を残して置いたらどうだろうみたいな内容でした。
投資家目線だと、思いつくのはその費用を投資に回したらどうなるだろうか?ということです。
それではさっそく検討していきましょう。
大学費用(国立大学+一人暮らし)
まず大学に係る費用ですが、下記のサイトでは次のようになります。
・国立大学+一人暮らし(4年間): 716万円
高卒と大卒の賃金について
続いて、高卒と大卒の生涯賃金の違いを確認します。
男性の場合ですが、約5600万円となります。(65歳まで働いたケース)
次に税金や社会保険料を大まかに考慮します。
大卒男性の生涯賃金を43年(22~65歳)で割りますと、平均の年収は647万円です。年収640万円の手取り率は76.4%だそうです。
高卒と大卒の賃金差の5600万円に手取り率を掛けると手取りは、
約4278万円となります。
※実際は退職金だったり、控除だったり色々あるかと思いますので参考まで
大学費用を投資に回した場合について
次に大学の費用716万円を投資に回した場合を計算します。
想定利回り7%で47年間(18~65歳)運用したと仮定します。
その時の運用結果は約1億1000万円です。
ここでも税金を考慮しますと、譲渡益に対する税金は約2241万円です。
しかし、今年から始まった新NISAを利用した場合はゼロとなります。
新NISAは満18歳から口座開始出来るので利用しない手は無いですね。
※716万円を一括で渡すと贈与税がかかるので注意が必要です
結論
投資家目線で、高卒で就職して大学費用を投資に回した場合、
生涯賃金を考慮しても、高卒の方が
約6,722万円
お得という結果になりました!
もちろん、大学に行くことで職業選択の幅が広がるとか色々なメリットも有るかと思います^^
おまけ
ちなみに自分だったら、子供が生まれたら直ぐに特定口座を開設します。
次に2年掛けて200万円を入金します。
仮に年率7%で運用できたら、18年後に約676万円になります。
これでほぼ大学費用は賄うことができます。
しかも基礎控除の範囲内で利確して再投資を繰り返せば税金もありません。
以上、最後までお付き合いありがとうございました。