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佐渡国際トライアスロン2024

旅行ついでに1日中外で遊んでみた~佐渡国際トライアスロンAタイプ~
前半は感想文、後半は反省文を長々と書いてます。


前日まで

今年は個人的な都合もあり、長めに予定がとれたので金曜日に行われる歓迎パーティに参加するために木曜日のお昼ごろから車を走らせ直江津の快活に一泊、朝一のフェリーで佐渡入りし、2泊して当日を迎える日程を組んだ。
今年の大きな懸念としては競技よりも台風10号の影響だった。進路予報が常に変化し続け開催も危ぶまれたが大会側も直前まで悩み続け、開催決定を知ったのは木曜日の20時ごろ丁度長野の山の中。

佐渡入り

快活で一泊し朝7時のフェリーで佐渡に向かう。大学時代所属していた研究室の後輩の父親が毎年佐渡に出る生粋のトライアスリートということで船上で会う予定でフェリーのデッキに出る。船の周りのカモメに餌をやるいくつかのグループがいた。LINEを入れてみると丁度となりにいた人がその人だった。(以後Mさん)リアルに話してみるとかなり口が達者な人で後輩の父親らしさを感じた。この出会いに感謝して記念撮影した。

丁度カモメがとまってて良い写真

エントリー

フェリーを降りてからはそのままアミューズメント佐渡に直行。事前に選手確認テストで取得したQRコードをみせてリストバンドを付けてもらう。これは競技終了までは取れない。
ちなみに今年は事前に自転車店での自転車整備の車検証が必須。聞いた話では受付時に会場にて3000円でやってもらうこともできたみたい。来年からはどうなるかわからないけど注意が必要。
そのあと、一通りブースを回ってマウルテンとかを買ったあと、aminovital x 細田雄一さん x 松田丈志さん(もはや佐渡ではおなじみ)によるロング戦略、補給・食生活についての講義があったので聞いてきた。かなり興味深い内容で今までの自分の知識が覆された。特にaminovital goldリカバリー用にも関わらず4000 mgでいっぱい入っているからと言って運動中も飲む人が多いことに嘆いていた。効果がないわけではないけど。

歓迎パーティ

16時近くになると歓迎パーティがあるので佐和田中学校に移動。会場ではたくさんの佐渡のお姉さま方が出迎えてくれた。ここでMさん一行と合流一つの卓を囲んで立食パーティ。パスタ、おにぎりをはじめフグの子粕漬、アワビとかがバイキング形式。もちろん地酒もあるが車を運転しないといけないので酒蔵のつくった甘酒で我慢した。

日本酒、呑みたかったなぁ


今年は例年とは異なり台風の影響で閉会式が行われないのでじゃんけんによる抽選会をこの場で行った。
なんとMさんが佐渡汽船1万円券を獲得。さすが生粋の佐渡アスリート。壇上で松田選手に「僕に勝てるかなぁ」など喧嘩を吹っかけていて会場を沸かせた。

佐渡汽船1万円券羨ましい!

今回のお宿「さどライダーハウス」

今年もお世話になります、さどライダーハウス。倉庫をDIYして階段以外の壁塗りから電気工事までオーナーがつくったこだわり満載のライダーハウス。

夜はキラキラ

去年は板張りの雑魚寝スタイルだった2階の寝室には2段ベッドが3つほどあった。これもオーナーが作ったらしい。それでも余りある雑魚寝スペースが存在している。
この日はAタイプに出るmさん(同じイニシャルなので小文字表記)と一緒に宿泊。もちろん面識はないがお酒のお誘いを受け、3時間ぐらい喋った。これもライダーハウスの醍醐味。この翌日にさらに3人トライアスリートが宿泊してくるが内2人は去年の自分のnoteを見てきてくれたらしい。去年の駄文が誰かの役に立ったみたいで嬉しい。ちなみに去年は宿泊が自分だけで直前予約でもいけると思っていたが、あまりに人気過ぎて2組ほど断ったあと、キャンセルが出たところに連絡したのが自分だったらしい。幸運すぎる&去年出てよかった。これからは油断しないようにしよう。
島内には自遊空間があるのでワンチャンそこか車中泊だったかも。ランコース脇のキャンプ場(?)にテントを張っている人もいた。

ハンモックもあるよ。あとブランコも。室内だけど。

前日

運転の疲れもあってぐっすり寝すぎてしまい起きたら10時とりあえずジョグに出かける。帰ってくると宿泊者のKさんがやってきた。フェリーで輪行してオーナーの送迎で来たので移動手段はない。
せっかくなのでKさんと一緒に車で大会会場をみて昼ご飯を食べたあと、個人的な趣味の酒蔵に行って日本酒ショッピングに付き合ってもらい、戻ってきた。

天領盃酒造と逸見酒造に行ってきました。
山廃大吟醸 真稜の4合瓶がラストだった。ラッキー!

その後適当にだらだらしながら翌日の準備をして夕食には味の素の人が前日に食べるといいよと言っていたお寿司を食べた。さすがに全て寿司で満腹にするのはお財布的にきついのでコンビニでおにぎりを買って食べて21時にはベッドに。しかしドキドキして寝たのは12時くらいだったと思う。

当日

スタート前

朝は3時に起床し朝食、着替え、ボディナンバーを貼ったりして4時15分ぐらい、真っ暗な中自転車でライダーハウスを出る。

aminovaital さんにもらったタトゥーシールも一緒に
「最後まで抗え」

荷物はトランジションバッグ2つに詰め込んであるがウェットスーツにシューズなど入っているので結構重い。会場に着いたのは5時前ぐらい。トランジション用のカゴに背負ってきたものを詰めてスイム用の荷物だけ出して、日焼け止め&クラゲ除けを塗り、宿で事前に済ませたにも関わらず再度トイレに並ぶ。かなり長い列だったが去年と比べるとスムーズに進んだと思う。

去年とは違いリストバンドの読み取りとかはなくスイムチェックエリアでのアンクルバンドとボディナンバーの確認だけだった。多くの人は腕にナンバーを貼っているのでウェットスーツを上だけ脱いだ状態で通過するが僕はアームカバーにカーフカバーをして膝にナンバーを貼っているので通過後にウェットスーツを着た。ちょっとめんどくさかったな…。

スイムエリア前ではaminovitalのアミノショット(赤&青)を配っており、飲んでから軽く試泳。結構な人が泳いでいて特にコース(順路)はないので注意が必要で間一髪で衝突を避けた。がっつり泳ぐというより波とか温度を確認する程度で適当に100mくらい泳いで引き上げスタート位置に早々と移動した。

スイムパート

スイムスタートエリアは自分の目標とするタイムごとに選ぶことができ50-70分の看板の一番前に移動した。開会の宣言を終えた後、松田丈志選手が一番前のエリアに移動し自分の2mほど前に来てちょっと興奮した。
スタート直後は超混雑。隣の人の腕が当たったりするので泳ぎにくい。適当な隙間を見つけて人の後ろにつくのを意識。

沖までは引き潮なので行きはよいよい、帰りは怖いといった具合で復路は結構疲れた。少し前の人と隙間を空けてしまうと一気に離れてしまい、さらに疲れた。改めてオープンウォーターって大変だなぁって思った。

今回は去年と比べてクラゲがいっぱいいて、クラゲ自体は全く見えないのにも関わらず急に顔周りに刺激が走る。クラゲ除けは気休めで結局10回近く刺され、圧倒的ストレッサーだった。刺されても気にしないのが大事。
スイムから上がってトランジションエリアで隣の人と「クラゲやばかったですよね」とか話してた。

バイクパート

個人的惰性のスイムパートを終えてサイクリングタイムのバイクパート、いざ190 kmの旅路へ。沿道の人に手を振りながら行ってきます。
風は多分北東から東の方角からやんわり吹いていた気がする。
最初の30 kmは島の西側の海岸線に出る小さな坂が連続する区間。そんなに頑張りすぎないようにとスイム後で脱水状態なので気持ち多めに水分補給だけ意識しながら走る。
北西部の海岸線に出てからはやんわり向かい風な気がしたが去年よりスピードが出て34~36 km/hくらいで60 km地点のZ坂を迎える。このZ具合にはやはり笑ってしまう。


ストリートビューで見てもZで笑ってしまう。


ここを少し通過した大野亀でようやく松田丈志選手を追い越す。圧倒的な背中の広さとオリンピアンのスイムの速さを痛感した。


島の北部を折り返して100 kmぐらいまでは追い風もあってか37~40 km/hぐらいで巡行できた。簡単にスピードが出るのと道幅が狭い区間長いトンネルが増えるので注意が必要な区間。
ライトを下向きにつけていたがダンシングの際に膝で思いっきり蹴ってしまいライトのツメが割れてただのお荷物になって萎えた。
95 km地点の白瀬WSでトイレタイム、我慢しきれなくなる前に早めに駆け込む。

ここからまた少しアップダウンが増えるので頑張りすぎないように、海岸線の平坦はちょい頑張るぐらいで走った。
途中で残りの走行距離と平均速度を計算しているとこのまま30 km/h以上巡行できればバイクパートを切り6時間切りできると俺の脳内CPUが弾き出した。この頑張りが後々良くない意味で効いてくる

小木ASに到着。素通りするつもりだったけど小木の坂を前にエネルギーチャージとしてボトルに少しコーラを入れてもらい、いざ小木坂へ。

去年のキツさを完全に忘れていたのでずっと
「これいつ終わるんだっけ?」と経験者のアドバンテージを完全になくしていた。
途中「きついっすね!」と爽やかに後ろから近づいてきたお兄さんと一緒ぐらいのペースで登り、「ここ超えたら登り終わりです」なんて言われたが正直自転車乗りの「これで終わり」なんて信じられたものじゃないので、
「どうせまだあるんでしょ?」メンタルで登ったら案の定もう一登り。このあたりで完全に6時間切りを諦めた。

下ってからの海岸線は向かい風が強くて26 km/hぐらいしか出なくて完全に去年の二の舞を演じている。そのままのペースで何とかバイクパートをゴール。手元のサイコンでは6時間6分ぐらい。

ランパート

全ての疲労を一身に背負う地獄のランパート。

1周目

ランが始まってすぐ、去年のトイレの失敗を生かしてトイレに駆け込む。飛ばしすぎないように軽やかに走れるくらいを維持していると急激な便意が襲ってくる。折り返しの沢根ASでトイレに駆け込む。なるはやで下してすぐに出るもまたお腹が痛くなってすぐにトイレに。

ちなみにASではしっかり水をかぶって袋に入った氷をもらって走った。あと、去年は周回始めにあったアミノショットのエイドがなく、ちょっと頼りにしていたので危機感を覚えた。

2周目

まだまだ歩かないぞという気持ちでゆっくりでも足を前に出すことだけを考えて走る。それだけ考えていたらまた腹を下した。
エイドのコーラが良くないのかなぁ。なんて思い始めた。


3周目

コーラのカフェインが良くないのかなと思いつつここで水分補給をお茶に変更。バナナで食物繊維をプラス。こんな即効性あるわけないのに。それでもお腹を下すので途中で水分を取るのをやめた。

折り返しを過ぎたあたりでついに足が止まってしまった。膝に手をつくとaminovitalの「最後まで抗え」の文字。ゆっくりと歩いて足を動かしながら少しずつスピードをあげてジョグペースで歩みを進める。商店街を通ってもあと1周あるという事実に絶望を感じる。

4周目

気合の4周目。3周目同様、止まってしまったり、歩いたりを繰り返しながらなるべく早くゴールできるように走るのを心掛けた。時間は大体5時半くらいなので日も傾き、風も少し出てきたのでびしょ濡れのアームカバーが寒くなってきたのでアームカバーは外して走った。取り外しできるのもアームカバーの良さ。

一応苦しいはずなんだけどな…

商店街に入ってからはとにかく止まらないように、ゴールも間近ということで足取りも軽やかに。最終周ということで商店街の人とハイタッチを交わしながらさも「全然歩いてないです、フルマラソン余裕でした。」みたいな顔と足取りでゴール。

自分としては意外だったが時間は12時間14分。13時間は確実に超えていると思って走っていたのでちょっと嬉しかった。
去年と比べて練習量も少ないのでキツく感じたが感極まったゴールの去年と違い笑顔でゴールできて一番佐渡を楽しめた自信がある。すごく楽しい12時間だった。

ロード選手のポリッツを意識した♡ポーズ
あんまり綺麗じゃない笑

終わってからは1時間ほど芝生でくたばりながらリザルト速報をみて順位を確認。

ソーセージとかおにぎり、バナナシェイクとかをかって1時間ほどダラダラ。配っていた甘酒は3本飲んだ。
そんなこんなであたりは真っ暗ライトのツメが折れているので片手でライトを持ちながら約8 kmの帰路をゆっくりと。最後の坂はそれはもう亀のごときスピードで。
車で来ても良かったんだけどね。自走なら出来るだけ宿が近い方がベター。

打ち上げ!

打ち上げといってもそんな盛大なパーティでもなく…
去年はライダーハウスに自分しか泊まっていなかったのでオーナーさんと軽くお話して一人飲みで終わってしまったが、今年は宿泊者が総勢5人。ドラフトマスターの資格を持つオーナーが注いでくれたビールでみんなで乾杯!
大会の話はもちろん、仕事や家族のこと、ライダーハウスの改造計画(?)まで本当に色々話した。
さらに、前日買った日本酒も飲んですごく気に入ってもらえて4合瓶2本がさらっと空になった。

天領盃酒造の日本酒が2本。コーラ1本。

同じチームでもないけれど、ホテルや旅館で泊まっていたら関わることがなかったみんなと自然とワイワイしゃべることができるのもライダーハウスの一番の魅力だと思うのでトライアスロンとか関係なくぜひ泊まってほしい。
安いし、旅行の飯は外で地のモノを食べるのがいいかなって思うので結構推してます。あと、オーナーの好奇心でこれからもいろんな設備が増えそうです。

個人的大反省会

補給編

トランジションエリア
aminovital BCAAチャージ 500 ml

バイクパート
aminovital pro 顆粒 ×5(大体1時間15分おきぐらい)
maurten 160 ×2
top speed ×2
mag on ×5
koda ×4
水(パラチノース) ボトル ×4(2.2Lくらい?)

ランパート
aminovital pro 顆粒 ×4(1周ごと)

一番の失敗と感じるのはバイクパートの水分補給。なるべくカロリーを摂取しなきゃという思いからパラチノースを使ったがその意識がかえって水分過多で腹を下したんじゃないかと思う。今年は暑熱順化を頑張ったので喉の渇きはあまりなかった。正直ASのボトルを2個持って交換でもいいかも。
ただ、ボトルの水は基本満タンじゃなく量もガチャなので保険にプラス1本(BCAAチャージとか入れるのもありかも)で計3本で走るのがいいかもと思った。最後はエイドボトルは捨てて1本で走ることもできるしね。

補給食も心配しすぎていっぱい入るだけ持って来たが全部食べ切ることなく終わったのでもうちょっと自分のレース展開からある程度数を考えた方がいい(あたりまえ体操)

結果、個人的な体質としては、水は水。補給は補給食で分けた方が良さそう。

逆に良かったのはaminovital pro(顆粒)。直前のaminovital の講義で細田雄一選手が使っていると聞いてやってみた。
「顆粒って飲みにくくない?」
「アミノショット(青)でもいいじゃん」と思うが、実は成分がちょっと違いアミノショットの方にはグルタミンが入っていない。グルタミンはアミノ酸の中でも胃腸の調子を整える効果もあるので内臓系に負担のかかるロングではありがたい栄養素。顆粒もDHバーを持ちながらでも意外と開けれるのでオススメ。

ゴールドはリカバリー用です。

ついでにトップチューブバッグやベントーボックスを使わなくてもボトルを容れ物にジェル、aminovitalなどを入れてもいいかも。

ギア編

ウェア類
トライスーツ
カーフカバー(2XU)
アームカバー(パールイズミ)
ゼッケンベルト(team one day)
サイクリングソックス
サングラス(シーコン エアロスポーツ)

バイク装備
トライケージサドルマウント(シマノプロ、ボトルケージ拡張)
トップチューブバッグ(R250)
サイクリンググローブ

ラン装備
キャップ
ランニングシューズ(HOKA MACH6)

去年と大きく違って良かったのはアームカバーカーフカバーシーコンのサングラス

アームカバー、カーフカバーは肌をほとんど露出しなくなることで日焼けを抑えて、汗の気化熱で体を冷やせるのでバイクは涼しく感じて火照りも少なかったので当日だけでなく大会終了後の疲労も去年より残らなかった気がする。
日焼け対策だと日焼け止めもあるが数時間ごとに塗りなおす必要があるので物理的に日差しを遮ってしまう方がオススメ。

去年はオークリーのサングラスを使っていたが、今年はシーコンに変えた。
シーコンはほとんどの製品でイヤーソックに針金が入っておりソックを曲げ頭の形にフィットさせることができ、ノーズピースの幅や角度を自由に変えることができる。
エアロスポーツではノーズピースの高さイヤーソックの長さを段階的に調節が可能。すべて工具が不要なので気になる人はレース中でも種目ごとに調節するなんてこともできる。
去年はランパートでサングラスをキャップで抑え、数百メートルおきぐらいに直していたが、今年は全くと言っていいほどサングラスがずれないのでストレスが軽減された。

その他

バイクパートははしゃぎすぎたと正直思う。アタマがバカになっているので去年小木の坂で苦しんだのを忘れていた。後半の登坂も考慮して120 km~150 kmぐらいの間は脚を温存するべきだった。
でも楽しかったからいいや!

こういうことやスプリントとかするから疲れるんだよな、でも島民のみんなが応援してくれるとそれに応えたくなるんだよぁ

宿は去年1人だけだったから開催1週間前にとった。正直考えられないし、危うく車中泊だったのでやはりここは油断できないのでこの大会に限らず出場決まったらすぐ宿の予約すべし(当然)。

正直ロングは今の自分の体とは合っていないような感じがするのとODやスプリントレースにも興味が出てきたので来季はあんまり出る予定ないかなとは思う。ミドルくらいなら出てもいいけどせっかく佐渡に行くならAタイプ出ないともったいないでしょって気もするし。
迷うな~。

とりあえず書くの疲れた(笑)。




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