M-1GP 3回戦 衝撃の結果発表
11月になり、いよいよM-1グランプリが準々決勝を迎える。
京都・大阪・東京で行われた3回戦にて、厳正なる審査により準々決勝進出を決めたのは132組。
その結果発表にとんでもない衝撃が走った。
まず京都・大阪ブロックを見てみよう。
関西からは以下の38組が準々決勝に進出した。
・ダブルヒガシ
・天才ピアニスト
・カベポスター
・駐輪ガム(アマチュア)(初)
・鬼としみちゃむ
・涼風(フリー)(初)
・茜250㏄(初)
・いつもたいしゃ(初)
・華山
・愛凛冴(初)
・タチマチ(2年ぶり)
・たくろう(2年ぶり)
・マーメイド(初)
・チェリー大作戦(2年ぶり)
・カンフーカンフー
・パーティーパーティー(4年ぶり)
・タレンチ
・帝国チーズグラタン
・例えば炎(初)
・三遊間
・フースーヤ
・オーサカクレオパトラ
・ぐろう
・セルライトスパ
・イチオク(3年ぶり)
・黒帯
・デルマパンゲ
・からし蓮根
・チューリップフィクサー(シゲカズです。&白桃ピーチよぴぴ)
・豪快キャプテン
・スナフキンズ(3年ぶり)
・生姜猫(初)
・ヤマシタマキシ(やました&真輝志)(初)
・ドーナツ・ピーナツ
・20世紀
・バッテリィズ
・ジョックロック
・センリーズ(初)
※エントリーナンバー順。
太字は筆者が3回戦前からしていた準々決勝進出予想が的中した芸人である。センリーズ、例えば炎の初進出、たくろうの2年ぶり進出が的中していた。
そしてこの京都・大阪3回戦で敗退した芸人を一部抜粋すると、
・マイスイートメモリーズ(2020年準々決勝進出)
・ネイビーズアフロ(2016、2017、2019準々決勝進出)
・隣人(キングオブコント2023、2024ファイナリスト/第10回ytv漫才新人賞決定戦優勝)
・イノシカチョウ(2021、2023準々決勝進出)
・もも(2021ファイナリスト)
・ラニーノーズ(2016、2018準々決勝進出)
・翠星チークダンス(第14回ytv漫才新人賞 ROUND1 1位通過)
・ぎょうぶ(昨年準決勝進出)
・タイムキーパー(2020年準決勝進出/今年1月 上方漫才協会大賞 新人賞受賞)
・どんちっち(2022年準々決勝進出/UNDER 5 AWARD 2023ファイナリスト)
・空前メテオ(第13回ytv漫才新人賞決定戦優勝)
・ライムギ(2020年準々決勝進出/UNDER 5 AWARD 2023、2024ファイナリスト)
・マーティー(UNDER 5 AWARD 2024ファイナリスト/第14回ytv漫才新人賞 ROUND1 2位通過)
・はるかぜに告ぐ(女芸人No.1決定戦 THE W 2023ファイナリスト)
・ド・根性ズ(令和喜多みな実 河野(旧M-1準決勝進出)&爛々 萌々)
などである。
太字で表した7組に関しては特に3回戦敗退という結果に衝撃が走った。ももに関しては今年は松本人志の言った『3年後優勝顔』の年であったが、この結果により『3年連続3回戦敗退顔』となってしまった。また、昨年準決勝進出したぎょうぶやM-1では準々決勝常連であったKOCファイナリスト隣人も今年は3回戦敗退であった。名前が一切載っていなかったのを知ったときは衝撃が走った。決勝・準決勝進出経験があろうとも、賞レースで結果を残しても、それでも敗退してしまう。3回戦の壁の高さが如実に解る結果内容であると感じた。
そしてつい発表されたばかりの東京3回戦の準々決勝進出芸人は以下の94組である。
・真空ジェシカ
・マユリカ
・無尽蔵(初)
・トム・ブラウン
・ヤーレンズ
・乙女ブレンド(アマチュア)(初)
・さすらいラビー
・サルベース(初)
・家族チャーハン(初)
・レインボー(3年ぶり)
・戦慄のピーカブー
・十九人
・ワラバランス(4年ぶり)
・おとうふ(初)
・ボブのコーラ(初)
・まぐろ兄弟(初)
・アズーロ24(初)
・大自然(2年ぶり)
・ヨネダ2000
・インテイク(2年ぶり)
・ガクヅケ(初)
・金魚番長
・シモリュウ(正式結成してからは初)
・オフローズ
・カゲヤマ
・マリーマリー(初)
・シカゴ実業
・カーネーション(旧 THIS IS パン)
・素敵じゃないか
・ナイチンゲールダンス
・エバース
・ドンデコルテ
・シンクロニシティ
・世間知らズ
・シシガシラ
・ネイチャーバーガー
・カラタチ
・きしたかの
・くらげ
・デニス
・ケビンス
・ダイタク
・カナメストーン
・ひつじねいり
・とらふぐ
・令和ロマン(昨年度優勝者)
・じぐざぐ
・ぱろぱろ(初)
・トンツカタン
・四千頭身(4年ぶり)
・ちゃんぴおんず
・イチゴ
・鶴亀
・EXIT
・コロコロチキチキペッパーズ(2年ぶり)
・オズワルド
・ゆにばーす
・わらふぢなるお
・今夜も星が綺麗(三福エンターテインメント&ヒロ・オクムラ)(初)
・トット
・頭虚偽罪(サツマカワRPG&こたけ正義感)(初)
・ママタルト
・インディアンス
・豆鉄砲
・男性ブランコ
・ダンゴ虫たち
(元ゼンモンキー ムニエル&さかざきまさき&けんぞう)(初)
・TCクラクション
・ネコニスズ
・ダンビラムーチョ
・ラパルフェ(2年ぶり)
・滝音
・ビスケットブラザーズ
・ドラゴン(元10億円 山内仁平&鈴木バイダン)(初)
・マウンテンブック(初)
・ナユタ(昨年度ベストアマチュア賞)
・紅しょうが
・コットン
・コーツ(元スパナペンチ 永田敬介&元シャララ 栗原ヤスユキ)
・スロッピ(初)
・TOKYO COOL(初)
・スタミナパン
・東京ホテイソン
・キュウ
・太鵬(初)
・きつね日和
・ミキ
・オダウエダ
・夕げ(アマチュア)(初)
・ロングコートダディ
・フランスピアノ
・ニッポンの社長
・パパパスタ!?(惹女香花&ヤッホイ泉)(初)
※エントリーナンバー順。太字は筆者の事前予想的中芸人。
この94組が準々決勝進出を果たした。
そして東京3回戦敗退芸人がかなり衝撃的である。一部抜粋すると、
・モグライダー(2021、2023ファイナリスト)
・ダイヤモンド(2022ファイナリスト)
・すゑひろがりず(2019ファイナリスト)
・ストレッチーズ(2022準決勝進出)
・9番街レトロ
・生ファラオ
・人間横丁
・マルセイユ
・ブラゴーリ
・鉄人小町
・そいつどいつ
・エルフ
・パンプキンポテトフライ
・ダウ90000
・1000
・宮下草薙
・ぱーてぃーちゃん
・土佐兄弟
・春とヒコーキ
・偽ビートルズ(ハイスクールマンザイ2024優勝/筆者の今年のベストアマ候補予想)
などである。
一番はやはりモグライダーの敗退である。2度の決勝進出経験が有り、かつ今年がラストイヤーであるため、2人にとっては今大会が最後のM-1グランプリであった。このモグライダー3回戦敗退の大波乱は進出者発表直後にネットニュースになるほど衝撃的結果であったと言えるだろう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a10eb76fd083877c8b97aa69340380702f93b89f
他にも決勝進出経験のあるすゑひろがりず、ダイヤモンド、2022年準決勝進出のストレッチーズ、近年のM-1で準々決勝常連であった9番街レトロやパンプキンポテトフライなども3回戦で敗退した。故にこれらのメンバーは来年度は1回戦からのスタートとなる。恐らく余裕で上位入りもしくは1位で2回戦進出を果たすだろう。
そして準々決勝進出者が正式発表されたことによって俄然気になるのは、
今年のベストアマチュアと侍スライス枠の行方である。
※侍スライス枠とは、2021年に東京から大阪へ移籍した侍スライスが2017年大会にて1回戦敗退するも翌年準決勝進出したことから、以降前年度1回戦もしくは2回戦敗退するも翌年準決勝進出を果たす無名コンビのことを示す。
筆者の予想では
ベストアマチュア(以下:ベストアマ)・・・
偽ビートルズ(現役高校生コンビ/ハイスクールマンザイ2024優勝)
侍スライス枠・・・
はるかぜに告ぐ(昨年2回戦敗退、直後にTHE W 2023決勝進出)
と予想していたが、2組とも3回戦敗退であるため、違うコンビがこの2枠に当てはまる。ちなみに昨年ベストアマ受賞のナユタは今大会はフリーとして参戦しているため、ベストアマの対象ではない。
今年のベストアマ候補は以下の3組である。
・駐輪ガム
・乙女ブレンド
・夕げ
駐輪ガムは関西ブロック唯一のアマチュア準々決勝進出コンビで、
乙女ブレンドは筑波大学お笑い集団DONPAPAに所属しており、
夕げは学生お笑い経験のある現役社会人男女コンビである。
この3組からベストアマが決定する。昨年のナユタに続くのはどこコンビになるのだろうか。
そして今年の侍スライス枠候補は以下のコンビである(初挑戦コンビは除外)。
関西ブロック
・涼風(結成4年/フリー)
・いつもたいしゃ(結成7年/芸歴8年目(NSC大阪39期))
・愛凛冴(結成2年/芸歴9年目(NSC大阪38期))
・カンフーカンフー(結成2年/芸歴11年目(NSC大阪36期))
・帝国チーズグラタン
(結成11年/芸歴13~14年目(NSC大阪33、34期扱い))
・生姜猫(結成2年/芸歴2年目(NSC大阪45期))
関東ブロック
・おとうふ(結成5年/芸歴8年目(NSC東京22期))
・まぐろ兄弟(結成5年/プロダクション人力舎)
・アズーロ24(結成8年/芸歴8年目(NSC東京22期))
・ぱろぱろ(結成8年/芸歴12年目(NCS東京18期))
・マウンテンブック(結成3年/TWIN PLANET)
・パパパスタ?!(結成2年/グレープカンパニー)
東西から6組ずつ、計12組が準々決勝に進出を果たした。
太字で表した涼風、愛凛冴、ぱろぱろの3組は準々決勝進出者決定に伴い、改めて予想し直した3組である。
涼風は、2000000000000京というスゴい芸名の女の子がいるコンビとして以前より気にはなっていた。そして今年3回戦に初進出したことで『ワンチャン涼風あり得るのでは?』と感じた結果、それが現実となった。
愛凛冴は、筆者が初めてその姿を観たのはUP TO YOU !!(よしもと漫才劇場所属を懸けたオーディションライブ)のサバイバルステージである。背の小さいロン毛の横山とガタイの良い強面・玲二という個性的すぎる2人であったため、とても印象に残っていた。そしてサバイバルステージを突破し、グランドバトル上位入賞で劇場メンバーとなったことは記憶に新しい。また、2人の同期は天才ピアニスト、フースーヤ、エルフ、オフローズ、エバース、ネイチャーバーガーなどである。改めて2016年デビュー組の強さがよく分かる。
そして、中でも筆者が一番激アツだと思っているのが
ぱろぱろである。
ぱろぱろは大久保健と和田あきやの2人からなるNSC東京18期出身のコンビである(同期はそいつどいつ、レインボー、おばたのお兄さん、ひょっこりはん、かわなみchoy?、山口コンボイなど)。
2人を初めて観たのは今から約11年前のアメトーーク!で放送された『こんにちは ハーフ芸人です‼』である。当時はデニス植野とマテンロウ・アントニーが一躍注目を集めていた中で行われ、大久保と和田は母親:フィリピン人 父親:日本人のハーフ芸人として出演。ひな壇上ではあったものの、フィリピンハーフらしくない大久保と逆にフィリピンハーフだと見たまま分かる和田の2人であったためとても印象に残っていた。そんな2人が放送後に正式にコンビ結成をしていたことを後に知ったときはとても驚いた。その間にもザ・ノンフィクションの密着で複雑な家庭環境であったことが語られたり、その後に和田が一時行方をくらませ実質解散状態になってたりと、自分の知らなかった約10年で壮絶な人生を歩んでいたことにも驚いた。
そして今年、初めてM-1準々決勝進出を決めた。ここまで来たからには準決勝まで行って、これを機に無限大ホールのレギュラーメンバーにまで行って
ほしい。
また、筆者としてはぱろぱろの飛躍次第でもう一度アメトーーク!でハーフ芸人をやってほしいと願っている。現にデニスが心霊系コンテンツで再浮上し、アントニーは地面師たちで再び注目を集めている。そして10年前のハーフ芸人に出ていたぱろぱろが『あの後、コンビ結成して色々あったけどM-1準決勝まで行きました』と報告すればとてもエモい展開だ。ここ最近でも、センチネル・トミサットやドンココ、ぱろぱろと同じくフィリピン人の母親を持つハリウリサ、関西では元エナマキシマのグレン世紀を筆頭に大阪吉本若手ハーフ芸人たちが劇場メンバー入りするなどしている。これらを踏まえればどこかしらのタイミングでやりそうだと筆者は考える。
今年のM-1グランプリは3回戦の時点で大波乱が起きまくっている。しかし大波乱が起きるということは、もはやハイレベル過ぎて3回戦が既に高い壁なのかもしれない。もしかしたら準々決勝や準決勝でもさらに衝撃的展開が待ち受けているのかもしれない。
記念すべき20回目のM-1グランプリ、果たしてこの先に待ち受けているものは一体何なのか。要注目である。
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