青春18きっぷ
この夏も、筆者はよしもと漫才劇場のある大阪・難波へと出向いた。
当然劇場で観るお笑いはTVやスマホなどの画面越しで観るのとは違う面白さがあっていい。
それに気づき始めてかれこれ1年、月に1~2回のペースで訪れていた。
ただ唯一この劇場に通うにあたって大変なことがある
東京~大阪間の移動である。
東京~大阪間は約400Km離れている。
一般的な移動手段は新幹線であるだろう。
ただ片道だけで約13000円(運賃+自由席代)、
往復に換算すれば約26000円も交通費がかかってしまう。
なので少しでも交通費を抑えるべく利用しているのが、
高速バスである。
高速バスなら新幹線の半額もしくはそれ以下の値段で行くことも可能であり、言うなれば片道料金だけで往復できてしまうので、とてもリーズナブルに移動ができる。
しかし、デメリットを挙げるとすれば、
・時間がかかる
・夜出発の場合は強制車中泊になる。
・4列シートだと長時間隣に気を遣う
・車両や路線によって金額が違う
という点だろう。
もっと安価に行ける手段はあるのか、筆者は考えた。
そしてあることに気が付いた。
青春18きっぷである。
青春18きっぷとは、夏休みや冬休みシーズンになると販売されるJRのお得なフリーきっぷである。値段は12050円で、5回分の利用が可能であり、複数人数でも利用ができる。1人分の場合は、12050円÷5回分なので1回あたり2410円である。この値段でJR線内を東西南北自由に行き来することも出来るし、途中下車もできる。ただし、新幹線や特急列車(18きっぷで乗れる列車もある)などには乗れないので、基本は普通列車や快速列車などでの移動である。
筆者は『青春18きっぷを使えば安価で大阪まで行ける』と気付き、
この夏は青春18きっぷを利用して大阪まで向かった。利用したのは
7月20日、7月21日、7月29日、8月8日、8月24日の計5回である。
小田原~浜松~豊橋~大垣~米原~大阪という区間を約半日かけて移動した。また、筆者の場合は早朝から乗車して向かっている。
また、今回利用するにあたって痛感したこともあるので紹介しよう。
① 販売開始日と利用できる日は違う
青春18きっぷは販売が開始される日と利用ができる日が違う。故に販売開始日に購入してもすぐに利用できるわけではないのだ。実際筆者も7月11日に購入して、その日すぐに利用しようとしたが、券をよく見てみると7月20日~9月10日までと書いてあることに気付き、結局その日は通常の運賃で大阪まで向かった。なので販売開始日と利用できる日は購入、移動前に確認した方が良い
② 熱海駅~浜松駅
東京~大阪間を新幹線を使わずに移動するにあたり、欠かせなくなってくるのが東海道本線である。ただこの東海道本線を利用するにあたって注意するポイントがある。それが熱海駅~浜松駅間である。この区間は基本的には普通列車のみであり、その分移動時間もかなり長い。合計34駅で約2時間30分ほどかかるのだ。また、この区間はダイヤによって車両が異なり、列車によっては転換クロスシートの時もあれば、全車両ロングシートの時もある。これに関しては筆者も注意していた。そこで利用したのが東海道線静岡地区運用情報というサイトである。
このサイトでは、東海道本線の熱海~浜松間の列車の運用情報が掲載されており、どの形式で何両編成でシートの種類は何かなどが記載されている。ただ100%その日その時間はその車両運用というわけではないのでそこは注意してほしい。筆者もこのサイトの情報を参考に乗る列車などを決めた。
ちなみに、浜松駅より先の豊橋駅以降の名古屋・岐阜方面になると、新快速や特別快速などに乗車することができ、それらはほぼ確実に転換クロスシートに座ることができるのでこの熱海駅~浜松駅間をどう攻略するかが移動のカギを握る。
③景色や景観
長旅をするにあたっての醍醐味と言えば、車窓から眺める景色や景観である。青春18きっぷでの移動はかなり長時間移動になるので、その疲労を癒す一つとも言えるだろう。ここでは東海道本線内でのより良い景色の観方や景観の楽しみ方を書き記していく。
まず、綺麗な海を眺めたい場合は小田原駅~熱海駅間が良い。特に根府川駅の前後なんかはまさにそうである。海側に近い下り線(熱海方面)の進行方向左側を見ると壮大な水平線を観ることができる。ただし上り線(小田原方面)だと下りの線路が間にあるのもあって海まで少し距離が開くので、もし写真を撮影したい場合などは、下り線に乗車したほうが良い。
そして次に山側、富士山についてである。
筆者は5回乗車したのだが、全体的に観えたのはたった1度だけであった。というのも富士山の方向を見てみると、ほとんど雲で覆われているため、かなり見ずらい。雲一つない空の日であったり、雲の少ない時間、気候であった時はかなり綺麗に観れる。ただ筆者の場合は4/5でほぼ雲に覆われた状態であったので確率の低いものだと予測する。
青春18きっぷを利用しての移動は、以上のような難しい部分もあるが、使い方や対策などを知っておけば、かなり安価な良い移動手段して使えることが分かった。夏休みや冬休みなどの期間しか販売されないので、次にこの期間に大阪へと行く場合はまた利用したいと思う。次こそは富士山をちゃんと観てみたい。
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