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筆者的 THE W 2023 感想

12月9日(土)、
女芸人No.1決定戦 THE W 2023の決勝が日本テレビにて行われた。

エントリー総数過去最多863組の中から、見事7代目女王の座に輝いたのは、

紅しょうが

実に5度目の決勝でついに優勝を果たすことが出来た。

今回この記事では、優勝した紅しょうがを含めたTHE W 2023の筆者的感想をここに記したいと思う。


最終決戦進出3組の筆者的総評

1.紅しょうが(優勝)

4年連続5回目の決勝で、念願の女王の座を手に入れた紅しょうが。今大会を含め、最終決戦(ファイナルステージ)には5大会中3回進出しており、最早W常連という中で優勝を果たした。その分、ファンや視聴者の感想としては、『やっと優勝できた』という安堵の喜びが多かっただろう。
そして今年の紅しょうがは、漫才を封印してコントを披露した。前回大会では1本目をコント、2本目を漫才で挑むも、3位という結果に終わっている。
そのリベンジを果たすべく、今年は持ち味のパワフルを生かしたコント2本勝負で優勝を果たした。

2.エルフ(準優勝)

昨年初の決勝進出を果たし、今年も2年連続で決勝進出を果たしたエルフ。
筆者から見て今年のエルフが準優勝まで行けたのは、やはり1本目のコントにあると考える。筆者が思う1本目のネタの良かった点は、
1.はるが実質メイン
2.自ら武器を捨てる荒川
3.時代に合った設定
この3点であると考える。

※以下ネタバレ注意
まず今回1本目で披露したコントは、はるが実質メインになっている。エルフのネタの持ち味はやはり荒川のギャルが主軸となっており、その分相方のはるは目立たない方またはじゃない方として分類されつつある。しかし今回は、そのはるが主人公的な立ち位置でコントが展開していった。そして終盤では荒川が武器であるギャルメイクを自ら取るというシーンがあった。表現を変えれば上述に記したように『武器を捨てる』という言い方でもいいだろう。この今までのエルフになかった2つがあったからこそ、最終決戦進出を決めれたのではと考える。
そして、学校に行けず引きこもる、配信で稼げるという時代背景や、
『自分の楽しいと思う居場所は人それぞれ』というメッセージ性が入ったネタ設定も1stステージを勝ち切った決め手でもあると考える。

ここまで来たからには、来年以降は優勝候補の一角として大会を引っ張っていくだろう。

3.スパイク(3位)

4年連続4回目(欠場した2020年を含む)の決勝進出を果たしたスパイク。
エルフと同じく、今大会で初の最終決戦進出を果たした。スパイクのネタはどこか毒っ気のある怪演コントが持ち味である。そして今大会でもその持ち味を存分に発揮し、ついに最終決戦へと進出が出来た。決勝記者会見で行われた抽選会でAブロックになった瞬間、今回は最終決戦進出の可能性は高いだろうと予測していた。そしてその予測は当たり、最終決戦に進出。
しかし、思いもよらぬハプニングが彼女たちを襲う。
音声トラブルである。
決勝とは言え舞台は生放送。その分ハプニングは付き物であるが、最終決戦で起きたとなるとやはり心残りになるだろう。来年はその心残りを吹き飛ばすような健闘を見せてほしいと願う。

推し達の筆者的総評

今回の大会で筆者が一番注目していたことがある。それは

ハイツ友の会、はるかぜに告ぐ の決勝進出である。

ハイツ友の会とはるかぜに告ぐの2組は、筆者最推し女性コンビであり、このnoteにも関連の記事をいくつか投稿している。その2組が決勝進出を決めた時、筆者の心は歓喜に満ちた。
ここでは、2組を推しているからこその筆者的総評を記していきたいと思う。

※以下ネタバレ注意

1.芸歴1年目のはるかぜに告ぐが魅せた衝撃

まずはAブロック2番手でネタを披露したはるかぜに告ぐ(以下:はる告ぐ)。はる告ぐは漫才で勝負に出る。披露した漫才のネタは「傘」である。
筆者は驚愕した。実は今回披露したネタは筆者は観たことがあった。筆者がはる告ぐの2人と漫才劇場で初めて会った時の翔ライブで披露した時のネタであったのだ。

筆者はてっきり、YouTubeにも上がっている『立ち飲み屋』ネタで勝負するかと思っていた。しかし、今回決勝では翔ライブで観た『傘』をチョイスしたはる告ぐ。結果ブロック1位とはならなかったものの、2人のルックスの良さと芸歴1年目とは思えない漫才のクオリティが、審査員やTVの前の視聴者の心を掴み、ある意味爪痕を残せたのではないだろうか。しかもはる告ぐは今大会の決勝で全国ネットゴールデン帯で初めてのネタ披露である。あくまで想像だが、お茶の間では『とんでもなく美人だし漫才もとても面白い』『芸歴1年目ってスゴいな』という衝撃が走ったに違いない。
芸歴1年目での決勝進出、今後の活躍がますます期待できる結果になったと考える。そしてこのネタでは大阪府岸和田市について偏見的に触れられている。しかし岸和田市長である永野耕平氏はX(旧Twitter)にて、『めっちゃ面白かったです!』と逆に賞賛を称えていた。

2.ハイツ友の会のコントはやはり賞レースと相性が悪いのか

次にBブロック1番手でネタを披露したハイツ友の会(以下:ハイツ)。
ハイツは漫才とコントの両方を行い、どちらも共感性、毒っ気、独特な雰囲気を醸し出しているのが特徴的である。そして2人が初決勝で選んだのはコント。今回披露した『陶芸』も筆者は観たことがあった。それはこの決勝が行われる5日前に漫才劇場へ行った際の翔ライブで観たネタであった。

ハイツはこの日、翔ライブではコント『陶芸』、21時から行われた天才ピアニストのスーパーライブ(確定)では漫才『アイドル』と別々に披露。
筆者の予想としては客席のウケなどを見て、アイドルの漫才をするのではと思っていた。しかし決勝で披露したのは陶芸のコントであった。こちらもはる告ぐ同様「こっちを選んだか」という思いが駆け巡った。
結果は2番手の紅しょうがに0-7で完敗という結果に終わった。そしてその紅しょうがはそのまま一気に優勝まで駆け上った。
今回の結果を受け、筆者は一つの仮説に辿り着いた。それは

ハイツ友の会のコントは賞レースと相性が悪いのでは?

というものである。

ハイツは漫才とコントでは漫才の方が結果を残しやすい傾向にあると筆者は考える。実際、M-1グランプリでは2022年大会では準決勝まで行き、来年春に行われるytv漫才新人賞決定戦にもファイナリストとして挑むことが確定している。しかしそれとは対照的に、キングオブコントでは2年連続準々決勝で敗退、ABCお笑いグランプリ決勝ではコントで勝負するもブロック突破とはならず、NHK新人お笑い大賞では漫才でブロック突破を果たしたが、最終決戦はコントで勝負し、結果はニッポンの社長に0-7で完敗。準優勝という結果に終わっている。あくまでも推測に過ぎないが、今大会でも漫才を選んでいれば、結果は異なっていた可能性も高い。仮にそれでも紅しょうがが勝ったとしても、3-4という僅差決着という結末もあり得たと考える。

『ハイツ友の会のコントは賞レースと相性が悪いのでは?』という仮説を立てたが、実際賞レースにて漫才で勝負するか、コントで勝負するかの最終判断をするのは本人達である。なのでこの仮説は、筆者の個人的推測としてここにとどめておこうと思う。

筆者的には、ハイツは数年以内のTHE Wで優勝すると予想している。
その日が来るまで、TVや劇場で応援し続けていこうと思う。

おわりに

7回目を迎えたTHE W。決勝常連であった紅しょうがが悲願の優勝を果たし幕を閉じた。
そして次に女王の座を手にするのはどの芸人なのか。
エルフ、スパイクが雪辱を果たすのか、
筆者最推しのハイツ、はる告ぐがよしもと漫才劇場にそのタイトルを持ち帰るのか、
それとも新たなニューカマーが優勝するのか、

大会の在り方に関して未だに賛否が別れているが、筆者としては今後も続いてほしいと考えている。


次の女王は、誰だ?

ヘッダー画像:
https://twitter.com/the_w_ntv/status/1735570388292133201?t=pAx0h_yVEQRB2O12XS27hA&s=19

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