M-1準々決勝が始まる前に理想的な準決勝進出メンバーを予想してみた。
はじめに
11月9日(木)、M-1グランプリ東京3回戦の合否結果が発表され、今年は東西合わせて123組が準々決勝進出が決まった。ファイナリスト経験組、準決勝経験組、準々決勝常連組に加え、準々決勝初進出組も注目である。
準々決勝初進出したのは、
西
モンスーン、ぐろう、ボニーボニー、オーサカクレオパトラ、ウイスキーカノン、ハスキーポーズ、盆と正月、ジョックロック、釈迦虎、チューリップフィクサー、らぶらいken、ヤングタウン
東
人間横丁、豆鉄砲、ちゃんぴおんず、戦慄のピーカブー、ミカボ、めっちゃ最高ズ、イチゴ、そいつどいつ、いぬ、春組織、スーパーニュウニュウ、きっと君はくるさ、十九人、ナユタ、マチルダ、1000、バンビーノ、Let Me Show You THE まごころ、きつね日和、やわら、オダウエダ、スタミナパン、フランスピアノ、モシモシ、サブマごり押し、ジグザグジギー、コーツ、パーフェクトパワーズ
の40組である。
この40組に加え、準々決勝以上進出経験組83組の計123組の中から準決勝に進出しそうなメンバーを予想していくのだが、昨年はワイルドカードを除くと27組だった為、恐らく今年もそのくらいの数になると思う。ただ、近年のM-1プレイヤーのレベルの高さや、準々決勝進出数、敗者復活戦の舞台が新宿三井住友ビル・三角広場というキャパ約2000人の屋内施設で行われることから、旧M-1のような大人数が準決勝進出という可能性もあり得る。
この記事では昨年と同じく27組と想定して、予想を立てていこうと思う。
1.昨年のファイナリストから
まず、昨年のファイナリストの中から準決勝進出組を予想する。今年は6組が準決勝以上に進むと予想している。筆者の予想は、
・さや香
・男性ブランコ
・真空ジェシカ
・オズワルド
・カベポスター
・ロングコートダディorヨネダ2000
の6組。最後のロングコートダディorヨネダ2000に関しては、ロングコートダディが進出した場合はヨネダ2000が準々決勝敗退、またはヨネダ2000が進出した場合はロングコートダディが準々決勝敗退という予想である。これは2021年大会3位のインディアンスが翌2022年大会にて準々決勝敗退という結果を受けての予想である。もしかすると2年連続で3位が準々決勝敗退という可能性も無くはないと考えられるだろう。
2.昨年のセミファイナリストから
惜しくも決勝には行けなかったが、準決勝まで進み、さらに敗者復活戦で激闘を繰り広げた昨年のセミファイナリストから進出組を予想する。筆者の予想は、
・令和ロマン
・ヤーレンズ
・ななまがり
・ハイツ友の会
・ケビンス
・カゲヤマ
・ママタルト
・ストレッチーズ
の8組。この8組は敗者復活戦にて色々な意味で爪痕を残している8組でもある。令和ロマンはドラえもんネタで大暴れし、ヤーレンズは楢原のクセのあるキャラが視聴者にハマり、ななまがりはさらにそれを越える世界観を爆発させ、ハイツ友の会は六本木の中心でひらかた大菊人形のネタをし、ケビンスはとにかく山口コンボイが縦横無尽に動き、カゲヤマは妹ネタを1回戦からブレずにやり通し、ママタルトは視聴者採点が低くてもめげずに場を盛り上げ、ストレッチーズはランキング最下位とは思えない正統派漫才を見せた。
近年の傾向やジンクスなどから考察するに、恐らくこの中からファイナリストは1組以上は出ると予想している。
3.昨年の準々決勝、3回戦以下敗退組から
準々決勝や3回戦にて爆笑を取るも、高い壁に阻まれて敗退した準々決勝、3回戦以下敗退組から予想する。筆者の予想は、
劇場無所属
・アインシュタイン
よしもと漫才劇場
・祇園orデルマパンゲ(初)or黒帯(初)
・滝音
・ダブルヒガシ(初)
・天才ピアニスト(初)orフースーヤ(初)
∞ホール
・ダイタク
・ニッポンの社長
・カラタチ(初)
神保町よしもと漫才劇場
・ナイチンゲールダンス(初)
非吉本
・パンプキンポテトフライ(ホリプロコム)(初)
・TCクラクション(グレープカンパニー)(初)
・人間横丁(プロダクション人力舎)(初)
の12組。
近年のお笑いシーンで活躍、注目されているのを考慮し、以上の12組を予想に選んだ。
特に、ダブルヒガシと天才ピアニストは2023年お笑い賞レースを大きく席巻した2組であるため、準決勝処か決勝進出の可能性もかなり高い。また、天才ピアニストと同期のフースーヤも準々決勝次第では準決勝進出の可能性もあり得る。なのでここは同期決戦になることだろう。
そして、よしもと漫才劇場のベテランコンビである祇園、デルマパンゲ、黒帯からも1組進出するのではないかと予想している。中でも祇園は今大会ラストイヤーであるため、要注目である。またM-1準決勝常連であった金属バットのようにアウトローな雰囲気が持ち味のデルマパンゲや黒帯も準決勝進出候補として期待している。
そして準決勝進出経験が2回以上あるアインシュタイン、ダイタク、ニッポンの社長、滝音も準決勝返り咲きすると予想している。
他にもツギクル芸人グランプリ優勝のナイチンゲールダンス、ヲタク漫才で∞ユースカップ優勝一歩手前まで来たカラタチ、非吉本勢からはK-PROライブなどに出演し、昨年のTHE MANZAIプレマスターズにも出場した、パンプキンポテトフライ、TCクラクション、人間横丁の3組が準決勝進出すると予想している。
4.侍スライス枠はどのコンビか
近年のM-1準決勝予想で最も注目されるのは
『今年の侍スライス枠はどのコンビか』
である。
侍スライス枠とは、侍スライスが2017年1回戦敗退するも翌年準決勝に進出したことから、前年までほぼ1~2回戦負けだった無名の芸人が準決勝に進出することを指すM-1用語である。2018年の侍スライス以降は、
2019年 くらげ
2020年 ラランド タイムキーパー
2021年 ヨネダ2000
2022年 カゲヤマ
がそれに該当している。
筆者はあるコンビ1組に予想をたてている。
そのコンビは…
ジョックロック(吉本興業 大阪/2022年結成)
ジョックロックは吉本興業 大阪に所属しており、NSC大阪35期の福本ユウショウとNSC大阪42期のゆうじろーの2人から成る先輩後輩コンビである。今年4月によしもと漫才劇場に所属。ゆうじろーがNSC大阪42期生であるため、芸歴7年目以下の翔メンバーに属している。そして翔メンバー総出演の翔GPでは、8月度にてベスト4入りし、その2日後に行われたM-1グランプリ2023 1回戦では1位通過で2回戦に進出。そして一気に準々決勝まで進出を決めた。また、今年度のNHK新人お笑い大賞の決勝進出も決めている(追記:この記事を投稿した直後に準優勝)。昨年のM-1では2回戦敗退なので今回準決勝に進出すれば侍スライス枠となる。
ジョックロックはコント漫才を主にしているが通常のコント漫才とは一味違う。まず『ドラマのカッコいいシーン』、『やってみたいシーン』を発表してから始まるので、雰囲気はドラマ仕立ての世界観になっていおり、その分演技力も高い。そしてその演技をしていく中でゆうじろーがボケをするのだが、そこでの福本のツッコミも通常のソレとは違う。センターマイクに半仁王立ちの状態で客席の方を向いて『こいつさっきから○○だー!』『こいつ○○すぎるー!』などと力強くツッコむという斬新かつある意味新しいスタイルである。また、福本がこのツッコミを行うため、ゆうじろーはあえてセンターマイクから離れる。
このスタイルを実際に劇場で観てみた所、客席はかなり大ウケしている。勿論筆者自身も声を出して笑った。このウケ量なら準決勝以上進出してもおかしくないと考え、今回侍スライス枠として予想した。20日に行われる準々決勝を勝ちきることができるのかが注目である。
ジョックロック1回戦ネタ(04:45~)
ジョックロック3回戦ネタ(06:43~)
終わりに
8月から始まったM-1グランプリも11月に入りいよいよ大詰めに入っていった。こうして予想を立てていく中でも、やはり年々レベルは高くなっていると改めて感じ取れる。果たして何組が、どのコンビが準決勝に進出し、そこからM-1ファイナリストの称号を得られるのは一体どのコンビなのか注目である。
動画引用元:
1回戦ネタ:https://youtu.be/Le7VyYSDnPA?si=I2OBJH04WVGiORL1
3回戦ネタ:https://youtu.be/Pre1AWi60oI?si=ZUayc24b1KVqX9TA