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2023年10月末、婚活を辞めた。

2023年10月末、婚活を辞めた。
同年7月から始めた、たった4カ月間の活動であった。

4カ月前は実験のような気持ちで始めた婚活だが、
私は、今はもうこの女が結婚ができないことを確信した。
加えて、婚活市場という泥沼で積極的に他人と交流を持ってしまったことに後悔している。
今回はそれに至った経緯について話したい。

まず、私は婚活をするにあたり、結婚相談所に入会した。
マッチングアプリのような相手の身元保証のない場は、
やるだけ遠回りだと考えたからだ。
しかし、身元保証など取るに足らない外面であり、
やはり人間は内面でしか判断できないのだと
私はこの4カ月足らずの間に思い知ることとなる。

私が活動を行った会社は某有名会社である。
この記事は全面的にこの会社への不満を含むため、
相手の名誉のために具体的な会社名は伏せておこう。
この会社は1年婚活を謳い、AIによるマッチングも行う会社だ。
私は各結婚相談所の資料を取り寄せ、無料相談にも通い、
自分なりによりより会社を選択したはずだった。
しかし、所詮当方は金づるだとしか思われていなかったのだろう。
それが目に見える対応だった。

これは後の祭りだが、
無料相談の時点で説明に違和感があるとは感じていた。
しかし、営業とは得てしてそういうものである。
社内教育をしていて、かつ紹介や性格のデータを分析に掛ける会社が
そんな客に不利益を被らせることをするだろうか。
目の前の違和感を無視し、思い込みで物事を進めた時点で
この活動の行く先は暗く閉ざされた。
全ての責は私が他人を信用してしまったことにある。

この会社への不満を単純に羅列するなら、下記のようになる。
・プロフィール用の写真を撮るために10万弱支払ったが、サロンでは婚活に
 おすすめの髪形を聞いても明確な答えが得られないほどノウハウがなく、
 ヘアメイクではサロンで整えた髪形をぐちゃぐちゃにされ、婚活メイクに
 関する質問も答えてもらえなかった。その後の写真撮影ではカメラマンに
 終始話しかけられ、写真が三分の一も使えなかった。その上、背中に留め
 られたクリップが写り込んでいることも私が指摘するまで気付かず、事前
 にNGを出した角度で写真を撮られた。撮影後は写真を選定するが婚活写真
 を選ぶための客観的な意見がもらえず、利用した意味が全くなかった。
・完成した写真のデータの宛先を確認するためと言われてサイトにメールを
 送らされたが、実はそのサイトにメールを送る必要がなかった。写真自体
 も納品予定から1ヶ月経っても送られて来ず、私が確認するまでデータが
 送信されていないということをどの部門も気付いていなかった。
・プロフィールを作成するための面談時、私が話した内容を担当者が掲載用
 の文章にまとめるが、婚活用の内容に勝手に変換されるため、話している
 趣旨と違う内容で文章が作成される。
・紹介に値しないマナーの悪い人は入会させないように契約前の面談を義務
 付けている割には、相手に社会常識がなく、付きまといなどの被害に複数
 合った。
・お見合い時のルール(遅刻厳禁等)の周知が徹底されていない。
・相談所から指定されているルールを相手が無視していることに対し苦言を
 呈しても相手には悪気がないと諭され、基準を甘くするように言われる。
・事前の説明では面談をいつでも行えると言われたが、実際に相談に行くと
 適当にあしらわれ、定期面談の日程を取り消しを仄めかされる。
・以前断った相手からでも再度お見合いを申し込めてしまうサイトの環境で
 ある(NG相手からの検索が自動でブロックされない)。
・相手の情報に対する検索機能が甘い(表面的な情報しか検索できない)。
・お見合い後に相手のNG理由を書く欄に文字数制限があるものの、下書きで
 書ける文字数と実際に送信可能な文字数が違う。

今思い出せる範囲で書いたものの、もっとある気がする。
なにか不満点を思い出したら随時足していきたいと思う。

不満点を簡単にまとめるなら、社内教育がなっていない、紹介される男性に社会常識が期待できない、サイトの作りが甘いの3点だ。
そもそも、結婚相談所が最初に説明してくれたように
紹介相手が既に社会的な常識やマナーを備えているとするならば、
出会う相手は全て結婚相談所から設定されているお見合い時のルールを
事前に読み、そのルールを守るはずである。
しかし、前述したように私が出会った方々は
社会常識やルールを守れた人が全くと言っていいほどいなかった。
もし相手が常識人なら、遅刻されることもないし、
飲み物に唾が飛ぶように咳き込まれることもないし、
お見合い後の予定をしつこく確認されることもないし、
勤務先を特定されるような質問攻めにあうこともないし、
割り勘のはずの相手の飲食代を支払わされることもないし、
面会時間を過ぎても退路を塞がれて拘束され続けることもない。
しかし、私の婚活ではそれは成されなかった。甚だ疑問である。
私が知らないだけで男性の常識は女性の非常識の可能性が微レ存…?

身分証明書を提出するということは、相手に個人情報を握られること。
そのような場であれば、他人と不快なくコミュニケーションが取れると
勘違いしてしまっていたことが今回の婚活失敗の全ての原因かもしれない。

このような劣悪ともいえる環境の中、自分なりに頑張った結果、
私は活動の途中から面談に行くこと自体を大きなストレスに感じていた。
これは活動を支えてくれる相談所に大変申し訳ない態度だが、面談時は
私がこの場所にいなければならないという苦痛でずっと泣いていたし、
面談前日も恐ろしくて過呼吸を起こしていた。
その時に頭に過るのは、いつも同じ疑問。
なぜ私は月に数万払って人格や職業、生き方を軽んじられ、
他人に付きまとわれる恐怖に怯えなきゃいけないのか。

結局その疑問を払拭することができず、
私は婚活3か月目にしてろくに活動も出来ない状態になり、
定期的に届く紹介メールにただただ怯えていた。
そうして、サイトも見れない生活が数週間続くと、
紹介を見送ったことに対して注意のメールが届く。
停滞できない苦しさに私はまた荒い呼吸を繰り返す。
私はただただ重苦しい日々を積み重ねた。

そうして私は10月末で婚活を辞めた。
しかし、月会費は11月分も払っている。
全く通知も来ず、イベントの検索もできないサイトのためにだ。
なぜなら、10月の面談の時に活動を辞める旨を申し入れたものの、
退会作業が25日以降はできないと言われたため、そうなってしまった。
9月の面談で退会の話を聞いた際に退会申請締切日を言わなかったのも、
10月にまた改めて面談をすると言っておきながら
わざわざ月末に日付が設定されたのも、意図的ではないかと考えてしまう。
そう意地悪く穿った見方しかできないほど、
私はこの会社にはもう信頼を寄せられないのだと実感する。
また、活動が1年に満たなかったため、
数万円だが、違約金のようなよく分からないお金を取られるらしい。
この話を聞いた私が最初に思ったことは怒りではなく、
これを払えばこの地獄から救われるという安堵だった。
それほど、私にとっての婚活は苦痛な時間だった。

友達にはムダ金、同じ値段なら脱毛に費やした方がマシと言われた
この婚活は、数十万の金と引き換えに私に他人に対する恐怖を植え付けた。
だから、私はもう結婚はできないだろうし、
それを思い起こさせる行動にも恐怖を感じるようになった。
現にこの数週間、退会作業のためのメールすらも怖くて開封できていない。
また、婚活をしてから会社に出勤するのも怖くなった。
職場を割り出そうとしてきたある男のせいだ。
婚活を辞めた今も勤め先にあの男が来店したらという
ありもしない恐怖に取り憑かれ、私は出勤時に薬を飲む回数も増えた。
こんなこと、4カ月前は、想像もしていなかった。
私はいつ、この恐怖から逃れられるのだろうか。
この記事の公開後、私は退会作業を完了させる。
それによって少しでもこの恐怖が和らげばよいと、心から願っている。

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