腸がいたくなりまして
今まで生きてきた19年と数ヵ月、いたって普通の健康優良児でした。この先も普通に生きていくだろうと思っていた矢先にクローン病の発症。
何か食べたり飲んだりすると腹痛に襲われて、下痢として出し切るまでトイレから出られない状況が続きました。そういった負の状況での負のサイクルって本当にあるものなんですね。おなかが痛くなって下痢が出るなら飲食しなくていいやと思うようになる。栄養を取れず体力がなくなる。体調は一向に良くならず。特に辛かったのは歩くのが遅くなったことです。目的地がガンダーラのように遠く感じました。階段とか坂道を歩くと足の裏からの衝撃が無防備な腹に直接届くんですね。特に下るときが一番痛かったです。
大学病院を紹介されてからというもの、腹痛も下痢の回数も徐々に減っていきました。食べた後か寝てる間くらいにとどまっています。(数ヵ月も熟睡できてないから就寝中はやめてほしいが)体力もだいぶ回復し、歩く速さも健康な人とさほど変わらなくなりました。ただ速く歩けるようになっただけで生きていることを実感しました。
食欲は増えましたが薬の副作用によるもので素直には喜べません。胃腸に負担がかからないように満腹になるまで食べることを禁止されているのが我慢できません。食欲がわいておいしいご飯がさらにおいしく感じるのに満腹まで食べられないなんて。
一日四食食べているのに一向に体重が元に戻らないのが悩みです。発症前が66~68キロで発症後の一番痩せてて51キロ。現在は55キロを超えたり切ったり。摂取量が消費量を超えれば体は大きくなるらしいですが、僕の場合下痢になって排出された消化吸収されなかった栄養素の分も食べなくてはならないのでしょうかね。
そんな普通な僕の普通ではなくなった暮らしの中の普通な部分をお届けしていきたいです。