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それでは 聞いてください、おもいで

世界の珍味や 不思議な果物
普段食べないものを口にしたときの
あの忘れられない感じ

みなさんにも
そんな思い出ありますか?

わたしは いちぢくを
初めて食べたときのこと
強烈に鮮明に覚えています


そう
あれは 3歳のときのこと…

いとこのお家で遊びにいったとき
キッチンにいた親たちが
手作りおやつを作っていました

遊んでいた子どもたちに
食べてみるー?
と 焼きたてのスコーンを
みせてくれました

その場には
大人のおつまみ的な
クラッカーとかチーズとか
いちごジャムのビンが置いてありました

いちごが大好きなわたしは
食べたい!と親に言って
スプーン一口もらうことに
(ちなみに 記憶ないですが0歳の頃
 テーブルにあったいちご1パックを
 一人で食べてしまったらしいです)
それくらい好きでした

が 次の瞬間
ブチブチブチッ!

頭蓋骨に響くイヤな衝撃⚡︎
食べ物を食べたとき
聞いたことのない音がしました

そうなんです
これ いちごジャムに見えたけど
実は イチヂクジャムだったのです

………

衝撃

軽くトラウマ

泣きはしなかったけど
んえ〜⁇⁈
ってなったのを今でも覚えています

それから二十歳になるまで
ずっとイチヂクを避けてきました

食わず嫌いというわけではなく
味が嫌と言うわけでもなく
(と言うか 味は覚えていない)
あの衝撃音が忘れられなくて
二度目を食べる勇気がなかった

当時 寝る前に読んでもらっていた本に
「ふくろにいれられた おとこのこ」
という一冊があり
その主人公のおとこのこは
木に登ってイチヂクを食べていました
なので おのずとその本も嫌いでした笑

だけど 大人になるにつれ
栄養のことも考えるようになり
ドライイチヂクは
食べれるようになりました

生の果物の状態とジャムは
まだ早いかな


                  おさかなのおしるし


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