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祝!オンライン開催!『ザリガニの鳴くところ』読書会

2024年11月9日(土)。
今年2月に仙台市でスタートした「読書会アパート3号室」の初のオンライン開催!
その名も「夜のアパート3号室」。

課題本の『ザリガニの鳴くところ』は2021年の本屋大賞・翻訳小説部門で第1位を獲得。2019年・2020年アメリカでいちばん売れた本として瞬く間に有名になり、全世界で2200万部売り上げたというベストセラー小説です。

【あらすじ】ノース・カロライナの湿地で村の青年の死体が発見された。人々は真っ先に"湿地の少女”カイアに疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられ、生き延びてきたカイア。村の人々に蔑まれながらも、生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へ思いを馳せ暮らしていた彼女は果たして犯人なのか? みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交差するとき、物語は予想だにしない結末へ。

ハヤカワ文庫の裏表紙より

文庫本で600ページと、かなり分厚いので、読書会の課題本としてはハードルが高いかな?と思ったのですが、三浦しをん先生の帯コメントを見て、やっぱり、これにしよう!と即決しました。

まさに!その帯に書かれたとおり、読み終えると「だれかと静かに語りあいたくてたまらなくなった」からです!

今回は、discordという音声通話アプリのビデオ会議機能を使って行いました。
参加者は主催者を含めて5名。そのうちの3名は当日読み終わったばかりということで、開催時間に間に合って良かったー!と胸を撫で下ろした主催者です。

まずは、簡単に自己紹介。本の中に美味しそうな食べ物が数多く出てくるので、「この季節になると食べたいもの」も教えていただきました。

そして、ひとりずつ作品の感想について話していただきます。

今回はミステリ小説ということもあり、参加者の皆さんの感想を紹介すると、ネタバレ要素を多く含むので、あえて詳しく書かずにおきます。

物語のなかの出来事の時系列などを整理しながら、5人で考察について語り合い、対話を深めていきました。

作品の冒頭の一文「湿地は、沼地とは違う」というのはどういうことか、不審死事件の真相について、湿地に一人で生きるカイアの精神性について、物語の鍵となるイタヤ貝のペンダントについて。作品に出てくる「詩」について。などなど。

イタヤ貝については、「どういう貝?」と実際に画像を検索したり、映画化された映像を調べてみたり。
それぞれが別々の空間にいるのに、5人で同じテーブルを囲んでいるような一体感を感じました。

どうしても一人で読んでいると読み飛ばしてしまっていたところもあり、他の参加者の話を聞いて気付いたことがたくさんありました。
また、それぞれの考え方や感じ方に「そんな角度から考えられるとは!」「そう捉えることもできるのか!」と、読みの深さにうなったり。

当初は90分間を予定していましたが、10分ほどオーバーしてしまい、それでもまだまだ話し足りないほどの盛り上がりでした。

閉会が名残惜しいほど

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

次回は、12月14日(土)『アルジャーノンに花束を』読書会です。
あっという間に満員御礼になりましたが、枠をあと1、2名増やし、定員8名での開催を予定しております。
「耳だけ参加」も大歓迎です。
ご参加希望の方は、お早めに「読書会アパート3号室」のXまたはInstagramのDMよりご連絡ください。

ご参加お待ちしてます!




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