和室の中心で愛を叫ぶ
「頭と喉が痛い……」
この世の終わりか?
そんなテンションで旦那がいう
「熱、はかった?」
まさか流行の病ではあるまいなと確認する
なぜなら翌日に楽しみにしていたライブがあるのだ。思い起こせば、クラシック以外は聞いてはいけないという抑圧からやっと解放された4年前。飢えていた私はかねてより好きだった2つのバンドのファンクラブに即座に入り、ライブのチケットを取った。運良くどちらのチケットも取れた。片方はアニバーサリー的ライブだから昔の曲もやる!絶対楽しめる!片方はファンクラブ会員のみが参加できるコアなライブだから熱すぎる!期待も膨らみ、今まで我慢したご褒美や!!と喜んでいたのだけど、大流行した病の為にのきなみ中止。。。
それ以来、やっと手にしたライブチケットなのだ。
ピピピッと音がして旦那が項垂れた
「あーー熱あるわ…37.2℃」
ハイ、きたコレ。
私はいつも疑問なのだ。
はたして37.2℃は熱があるのか……
その体温では、学校だって早退させてくれなかった(私の時代では)。奴の平熱は36.5℃くらいで大人の割には高い方だ。どうしても、「そんなにつらいか???」と思ってしまう。いつも。
なんなら37℃くらいの彼の看病をしつつ子供の面倒を見ていた私が38℃超えている時とかも過去にはあった。。。そんなにつらいか???まぁ、つらいんだろう。
もやもやしつつも、心配していると伝えて寝室に戻る彼の背中を見送った
この日から、流行病を警戒して私は和室で眠る事となった。5日間も。「自分のお布団」を愛している私にとって、こんな苦行はない。
結果、彼は流行病ではなかったけど、39℃近くまで熱が上がり、行きたかったライブにも行けず、可哀想な事となった。
なんか…不満に思ってごめんねって気持ちにはなりつつも、立場が逆であれば「体調管理できてない」って私をものすごく責めるので、そこまで悪いとは思っていない。まぁ、お土産にツアータオルを買ってきてあげたし、ライブのセトリでプレイリストも組んだので、タオル振り回してライブ気分でも味わったらいい。
それよりなにより、身体がいたい。
慣れない布団で身体がいたい。
眠りが浅い。
自分のお布団がいい。
おふとーーーーん!!!!
早く元気になって私にお布団を返して欲しい
そんなふうに
お布団を恋しく思う
秋の長夜です。