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[種牡馬]ホットロッドチャーリーとのクロス(交配)を考える

サラ系供用種牡馬一覧(JBIS 2024年7月20日現在)に掲載されている301頭の種牡馬から、所有繁殖牝馬にどの種牡馬を交配させるか?

ファミリーラインに対して悪しき「悪しき変異」を引き起こす不要なインクロスをからできる限り遠ざけ、血統表の奥深くに効果的なインクロスを配置した「究極の交配」を狙って1頭1頭検証していきたい。

今回は2021年のGⅠペンシルベニアダービーを制した【ホットロッドチャーリー】について。


とにかくタフなホットロッドチャーリーの戦績

2歳時から、ブリーダーズCジュベナイルでエッセンシャルクオリティの2着に入るなど健闘。

3歳でもケンタッキーダービーとベルモントSでともに2着。ハスケルSは1位入線も7着降着となるなどG1制覇に惜しくも届かない状況が続いたが、5度目のG1挑戦となった2021年のペンシルベニアダービー(米G1、D9f)を制して悲願の初Vを成し遂げた。

4歳を迎えてBCジュヴェナイル(米G1、D8.5f)、ケンタッキーダービー(米G1、D10f)、ベルモントステークス(米G1、D12f)などダート中距離で存在感を示し、初めて海外に遠征したドバイワールドカップ(首G1、D2000m)では内を突き、外から差してきたカントリーグラマーには及ばなかったものの、先行するチュウワウィザードをかわして2着に食い込んだ。

通算19戦5勝(重賞4勝)という戦績。

ホットロッドチャーリーの主な戦績

現役時に19戦5勝(うち重賞4勝)。またBCジュべナイル、ケンタッキーダービーなど、4つのGⅠで2着となっている。

 「惜しいレースが続きながらも、2歳時から高い能力を発揮してきました。また、1位入線のハスケルSを降着と、闘争心の強さが結果に結びつかないこともありました」とは社台スタリオンステーションの徳武英介さん。ただ、現地に赴いているスタッフから送られてきた動画を見た時、そのイメージは変わったと話す。

 「ハンドラーの指示に従って、おとなしく歩く姿には利発さが感じられました。歩様も伸びやかで柔軟さもあり、血統のイメージとは違って、日本では芝向きの種牡馬になるのではとも想像させられました」(徳武さん)

 半兄のミトーリはBCスプリントを含めて、短距離のG1を4勝。ホットロッドチャーリーも、G2ルイジアナダービーでコースレコードを樹立と、兄と同様のスピード能力も証明されている。

 「現役時は中距離のレースを使われてきており、産駒も距離適性の幅が出てきそうです。また、後ろ脚が長くて、踏み込みの強さも感じられるだけに、こうした特徴を受け継がれた産駒は、高低差のあるコースでも、しっかりと末脚を伸ばしてくるはずです」(徳武さん)

社台スタリオン


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