最近の若者の知能が著しく低下している理由の考え

結論を書くとyoutubeなどの動画サービスの普及により、脳が発達する幼少期に世の中の情報を文字から吸収する割合や、本を読むというような機会が減りすぎているのが原因ではないでしょうか。
つまり動画ベースの情報収集機会が増えすぎて、文字ベースでの情報収集機会が激減したためではないかと。
ただの思いつきなので何かのエビデンスが有るわけではありませんが。

私がこの若者の知能低下を明確に感じ取ったのはかなり前になります。具体的にいうと2012年卒の新人あたりからでしょうか。私が働いていた会社では毎年数十名の新人採用をしていることもあり、毎年若者に触れ、直に仕事を教える事もよくありました。

同僚ともこの手の話をすることがあったのですが、同様に感じていたようです。人間なので出来るやつ出来ない奴はもちろん居るが、ある年を境に新人の全体的な知能が目に見えるレベルで下がっていき、もうその年のバラツキや気のせいなどでは済まされないところまで来ているのではないか。というものです。
世間話程度で何故だろうねと会話してみました。googleなどの検索サービスが発達して何でも検索すれば答えが出てくるのが原因なのでは?という月並みの意見も出ましたが、どうなのでしょうね。

新人に仕事を覚えてもらうにしても記憶力が悪いとか不真面目だとかの理由ならまだ救いようがあるのですが、そもそもの概念が覚えられないだとかそのようなレベルなので、農作業のように動作で体に直接覚えさせる仕事以外は任せられないといった感じです。そのような若物が大量発生していると思いました。勿論そのような子は5年ほどたっても変化はありませんでした。

話は逸れますが、逆に頭の良い新人が入ってくると初めから精神年齢が高すぎるというか、意見が垢抜けすぎていて怖いぐらいの子が多いと思いました。昔は自分が小学生なら、人間関係は周りの小学生の友達が殆どで、関わる大人といえば先生と親のみ。自分が中学生なら周りの中学生の友達と先生と親でしたからね。今では小学生だろうが大人だろうが同じものを見ています。頭が切れていたり、話術に長けている大人が作成し配信しているyoutube動画を大量に浴びて育っているのでその影響でしょうか。

最近の若い人に特に増えたと実感するのは漫画が読めない人です。読まないのと読めないのの両方が増えている実感です。漫画が読めないなんて一昔はあまり聞かなかったのですが、ちょくちょく出没するので気になってはいました。そのような子に聞いてみると、漫画を読むのが何となく苦手とか、内容が頭に入ってきづらいとの意見が多かったです。
まったく同じ内容なのですが、その漫画を映像作品にしたアニメのほうは問題なく視聴でき内容も理解できるそうです。

いろいろ考えましたが、googleなどの検索サービスの普及によって苦労せずとも的確な答えが得られるという環境も若者の知能低下の一端ではあると思うのですが、それよりも大きな原因となりうるのは、文字で書かれたものから情報を収集するという刺激は幼少期の脳にとって構造を書き換えることが出来るほどのものであって、その機会が著しく損なわれているせいではないかと思うようになりました。

よく本を読めば頭が良くなるという言葉がありますが、どちらかというと脳が発達過程の幼少期などに動画ではなく文字から情報を収集する行為をして刺激を与えると、脳のある部分の発達に良い影響をあたえるというものなのではないでしょうか。
よい例えかは分かりませんが、文字から情報を収集する=肥料を与える、と言い換えると、成長過程の草花に適切な肥料を与えると発育に良い影響をあたえるぐらいの感じだと思います。

決して動画ベースでの情報収集の刺激が脳に悪い影響を及ぼしているという訳ではないと思います。問題なのは、動画配信サービスの普及によって文字ベースでの情報収集をする機会が無くなった、または文字ベースでの情報収集という選択をしなくなってきました。そのために幼少期の発育途中の脳にとって文字べースで情報を収集するときに発生する刺激が不足してしまい、それが若者の知能の低下に繋がっているのではないかと考えました。

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