2024年診療報酬改定で回復期リハビリ低下?
「2024年度診療報酬改定で回復期リハビリ病棟に厳しい対応、リハビリの質低下、病院経営の悪化を強く懸念」という記事が出ました。
この記事では、改定により、「質の高いリハビリが行えなくなる」ことや、「リハビリの質低下」、「病院経営の悪化」が強く懸念されています。
回復期病棟のリハビリでの収益が減るから、リハビリの質が下がるかも、と懸念しているのだが、本当にそうでしょうか?
私が理学療法士になるよりもずっと前、理学療法士の年収は700万~800万だったと聞いています。
リハビリによる病院の収入が多かったためです。
一方、現在は300万〜400万円台と低下しており、リハビリによる病院収入も大幅に減少していることがうかがえます。
だからといって、リハビリの質が下がったわけではありません。
昔に比べて遥かに質は向上していると断言できます。
「リハビリの点数が減るから、質が下がる」というのは、間違いであると断言します。
そもそも、回復期病棟が、これまで「質の高いリハビリ」を提供していたかどうかも疑問です。
FIMの数値を操作し、リハビリの効果を偽って示していた事例もあります。
実情を伴わない短絡的な議論は、無意味です。