坊主論争
ひき肉ですっ!!
間違えました。サラリーマンです。
8月末。まだまだ暑いですね。
近くの公園では、小学生たちがラジオ体操に首からスタンプカードを下げて、毎朝通う子達の声が聞こえます。
その声を聞いて、
『あ、俺はこの子達よりまだ1時間も寝れるんだ』
という幸福の引き立て役にさせて頂いてます。
堕落の体現者です。
さて、話は変わりますが、
皆さんは坊主にされた事がありますでしょうか?
私は一応あります。
学生時代はずっと野球部に属していたので、一応、学生時代の半分くらいは坊主でした。
今は当時を取り戻すかのようにパーマを当ててます。
当時は何の違和感もなく、毎月頭を丸めていましたが、高校野球の坊主文化が世間で論争を巻き起こしていました。
「野球部は、坊主頭が高校生らしい。」
「どんな髪型でも個人の自由」
たしかに、多様性の時代ですし、髪型の強要というのは時代錯誤的な部分も出てきているのかなとも思いますが、私も坊主経験者の端くれとして、こっちの方にも提言させて頂きたいと思います。
それは、野球引退後の坊主 〜その後〜 です。
まず、皆さんは、出会った時から坊主の人が髪を伸ばし始めた時の衝撃を味わったことがあるでしょうか。
少し、私の過去の話をします。
高校時代、朝7時から夜9時まで練習漬けの野球の毎日でした。
バリカンでお互いチームメイトの髪の毛を剃り合った事もあります。
家族よりも同じ時を過ごしてきた同級生、そして先輩たち。
お互いの事なら何でも分かり合える仲間です。
そんな切磋琢磨してきた先輩も、最後の大会では涙を飲んで、惜しくも負けてしまいます。
そして、負ければどんな高校生でも引退が待ってます。
涙する先輩たち。
叶わなかった目標、その溢れ出る想いを後輩たちに乗せて託します。
そうやって、脈々と繋がれてきた想いを胸に、残された後輩たちは残りの夏休みの練習に励みます。
そうして、迎える2学期。
威厳があり、大きな背中でカッコよく去っていた先輩たちとの久々の邂逅。
『よお!』
『髪伸ばしてる、、、』
会話の破綻です。
坊主の髪型しか知らなかった人の、伸ばし始めの違和感は留まることを知らない青天井です。
久々に会った瞬間、頭の中では、色々な感情が駆け巡ります。
「あ、すんごいクセ毛」
とか
「もみあげ渦巻いてる」
とか。
「ワックスたぶんつけすぎで白なってはる」
とか
まさにおたまじゃくしからカエルになる途中のような。
おそらく蛙化現象の由来です。
これは悲劇以外の何物でもありません。
脈々と受け継がれてきた想いは、一旦伸ばし始めの髪と共に、ここで一旦全国規模で潰えてしまいます。
ただ、勘違いしないでほしいです。
これは青春の証でもあります。
一律に坊主で入学してきて、そして卒業時に少し伸びて卒業する。
まさに髪の成長は、心の成長とも言えるでしょう。
だから、高校球児は坊主か坊主じゃないか問題ではなくて、伸ばし始め坊主を見たいか見たくないかで議論してほしいと思います。
私的にはどっちでもって感じです。
慶應高校の皆さんおめでとうございました!!