誤発注しちゃった
見出しの通りである。誤発注しちゃったのである。
その時の感情を忠実に表すと
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、あ、あ、あああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
最悪だあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
・・・・・・・ぐ・・・ぐぬぅうぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!
だ、誰か!!!助けてくれぇぇぇぇぇ!!!!うをああああああああああああああああああああびああびやあああああああびやびあやばい!!!!!!溺れるぅぅぅええぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!ぼごぼごぼごぼごぼごぼごおわわわわわああああああ!!!!!!!!
ぐにゅううううううううううううううううううぐうぅぅいぅうぅぅううぺうぇぺぺえぺぺぺっぺぺっぺえっぺぺちょっ!!!!!!!!おおおおおおおおえおえおえええええええええええええええ!!!!!!あ、あ、あ、ああ、ああああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
である。
完全に断末魔である。
ムーミンパパの。
経緯
GOC所属の僕だが、他にも大学の演劇サークルに所属していて、そこでは大道具作りを担当している。なんなら八月に控えた公演では大道具チーフという責任ある立場を任され、ここ一か月は公演に向けた準備で忙しい毎日を送っていた。
そんな中、本日6月30日、10時57分、事件は起きた。
僕は、先日楽天で注文した床材(舞台上に敷くカーペット的な厚手の布)が大学の学生課に届いたとの報を受け、意気揚々と向かった。
パンチカーペットを二種類、グレーと赤茶けたグレーの二色を合計約40m分。なんて地味な配色だと思う人もいると思うが大体そんなもんである。
学生課に着き、受付のお姉さんに自分の学生証と引き換えで倉庫の鍵を借りる。毎度思うがなんかこれ”魂の取引”をしているみたいで興奮する。
「 この瞬間この部屋には僕とお姉さんの二人きりだ。 」
そう妄想しながら名簿に必要事項を記入した。
さて運ぼう、そう思ったが、なかなかどうして重そうだ。だって厚めの布が40m分もある。しかも今は授業中で頼れる人もいない。
一人でこの量を 外の倉庫まで???は?無理だろ。
「もう、、、ダメでやんす、、、、、」
心の中の栗松が弱音を吐いた。
だけど僕は責任ある立場 ”チーフ” 簡単にあきらめる訳にはいかない。
「 重いものは頑張って運べば割とすぐ終わる!! 」
チーフ今日の格言 誕生の瞬間である。
僕は勇気とダルダルの筋肉を振り絞り床材を運んだ。めっちゃ雨降ってきて萎えたけど、受付のお姉さんの気遣いで台車を使わせてもらえたので全然楽だった。エレベーターもあったし、5分もかからず運び終えた。
外は生憎の雨だったが、僕の気分は晴れやかだった。
・・・大したことも言えないので帰ろうと思った。
が、そこで
「あ、待って、一応確認しといたほうがよくね?」
と、急に僕は思った。これが英断だったとは後々気付くのだが、
「ええ?別に良くないでやんすか?」
心の中の栗松がめんどくさがっている。
まじでこいつなんなんだよ、ずっと ”まぼろしドリブル” やってろよ
僕は心の中の栗松を帰国させ、梱包を解き中身を確認した。
あれ?
なんかちがくね?
いや、、、、あれ?、、、、この色だっけ?、、、、、、、
え?
いやいやそんなわけないって(笑)
たぶん光の当たり具合とかだよ
今倉庫の中だし、暗いし、光あててみれば・・・
あれ? 変わんないね?
まじ? え、、、まじ?
やった??
え、僕やっちまった??
クールポコ?
ポコられる???
男は黙って 「 撲殺(ぼくさつ)!! 」 !?
そりゃないよ~~
ふざけてクールポコやってる場合じゃない
これは本当にまずい事態だ。
本当に方々に迷惑をかけてしまう!
誤発注??まじで??
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
だって、あの床材
54600円
やばいやばいやばいやばいやばい
払えない額じゃない
払えない額じゃない
払えない額じゃない
もちろんすごい大きなお金だけど
54600円!!??
バイトしたら払えない額じゃない
バイトしたら払えない額じゃない
バイトしたら払えない額じゃない
一旦業者にも電話したけど
「返品交換は受け付けておりません」
だってさ
やばいやばいやばいやばいやばいやばい
置き場所がない
置き場所がない
置き場所がない
5万払うことよりも5万分の布を所有しないといけないことの方が怖い!!
散々焦って考えて、僕はあることを思いついた。
この事件をもみ消そう
ここまでずっと一人で行ってきた。発注から入金、搬入まですべて一人で。幸い誰にも見られていない。いまここでもみ消そうと思えばもみ消せる。
証拠となる現物を持ち帰り、人知れず発注、入金、搬入を行えばこのミスはバレない!バレるはずがない!!
「もみ消すでやんす。」
おぉ初めて意見が一致したな栗松。
「・・ま・・」
あれなんか聞こえた。
「気のせいでやんすよ。」
そうか、そうだよな。
「め・・・ま・・・」
え?めんま?
「なに言ってるでやんすか?オイラにはなにも聞こえねえでやんすよ?」
いや絶対何か聞こえるんだよ!!
「目を覚ませ!!!」
はっ!!!
あなたは!!!
心の中の円堂守!!!!!!
「お前は!!本当はそんなやつじゃない!!」
「本当のお前の正直さを!!」
「思い出せぇぇぇぇ!!!!」
「「 キャプテン・・・・・・・!! 」」
円堂さんの熱い思いでサッカーへの情熱を取り戻した僕は、劇団の演出担当に本当のことを打ち明けた。すると、
「床材はこれでもいいから買い直さなくてもいい。ただお前のミスはチャラになったわけじゃない」
こう返ってきた。寛大な御心に感謝しかない。
これからの活動はすべて「償い」として生きていこうと決めた。
今回の誤発注で僕はたくさんのことを学んだ。
確認を怠ってはいけないということ
ミスをしたらその後どう動くかが大事だということ。
人は意味もなく多額の損失をすると「ぐぎぎ」という音が出ること。
そして、僕の心の中にはいつだってイナズマイレブンがいるということ。
今日のこの気持ちを忘れないために
そしてこれからの僕への訓戒のために
ここに記録しておきます。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
マジで感謝!(高音質、歌詞あり&full)
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