コーヒーが冷めないうちに 感想

もう取り返しがつかないけど、今、どうしても会いたいんだという心の底からの大切な人への愛と後悔の気持ちは、その人の生きてきた証だし、尊いものだと感じた。いつも自分の周りにいる人たちはいつも一緒に過ごしているだけあってそれが当たり前だと感じてしまう。命は限りあるものなのに明日も当然のように一緒に過ごせるんだろうなって、大切な人への認識が怠っている自分に恐怖を覚えた。作中に亡くなった人は真っ暗な箱の中に入れられると表現されていた。だが、大好きな人が笑っていると亡くなった人がいる真っ暗な箱の中が明るく照らされる表現に心を打たれた。妙な納得感があった。
「後悔のないように生きよう」と多くの人が声を大にして仰っているが、その一つの理論に後付けできる強い物語を知れた事に感謝です。

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