SIerの良い点を考えてみる
どうも!おっさんです。
今まで、SIerについては、悪い点をメインに書いてきました。このへんの記事です。
今日は良い点について考えてみようと思います。
プロジェクトってものの仕組み、流れが分かる
新卒でSIer(特に大手のSIer)に入って5年、6年とやってきた人というのは、プロジェクトってものが、よく理解できていると思います。特に、ウォーターフォールモデルでのプロジェクトです。
まず、こういうポジションの人が居て、その人からの指示でこういう書類を用意して、メンバーでの役割分担はこんな感じで、実装はこういう所から始めて、遅延が発生した場合はこういう感じにやって・・・とかいう感じの、段取り、相場観が分かるようになります。
自社サービス開発メインだと、もうちょっと自由ではあったりしますが、逆を言うと、オレオレスタイルだったりもするので、ややグダグダになりやすい、という見方もできます。
「プロジェクト完遂に向けて、スケジュールを立てて、その通りにきっちり進める!」SIerの人はそういう人たちなんで、仕事を依頼する立場の人から見ると、SIerっていう関数に仕事をポンッ!と入れると、いつもの流れで、確実にアウトプットが得られる、という安心感はあります。
ただし、仕上がりがいいか、お金がどれくらいかかるのか、働いている人たちが幸せなのか?という話は別にありますが、とりあえずは、動くものは得られます。
人間関係が固定化することによる悩みは少ない
プロジェクト単位で人が入れ替わるので、古参など、ずっと固定のメンバーに指図され続けて、その人と合わない、という悩みは少なくなります。
関心が外に向くので、自社内でのいじめは起きにくい
お客さんとの関係が最も大事で、「自分たち vs お客さん」という構図なので、自分たちの中で揉めてる場合じゃないので、そういう意味で、いじめにはなりにくいと思います。
ただし、お客さんにいじめられる可能性はあるかもしれませんが。。
場所がコロコロ変わるので気分転換になる
引きこもりの人でも、働いてるだけで、あちこち行けるので、色々な場所のことを知ることができます。
自社開発だと基本的に働く場所は同じですし、通勤が便利な場所というのも、大体決まってくるので、そんなに引っ越しする余地もなかったりしますが、SIerだと、働く場所がどんどん変わるので、通勤に最適な場所もどんどん変わり、引っ越しする意味も結構あるので、仕事に合わせてあちこち引っ越してたら、それでも気分転換になります。
ただ、逆を言うと、せっかく、引っ越しても、次のプロジェクトでは遠くなる可能性もありますし、2年単位とか3年単位とかサイクルが決まってるわけでもないので、引っ越しのタイミングの見極めが難しい、というのもありますが。。
残業代がいっぱい稼げる
プロジェクトによるかもしれませんが、お客さんに頼まれた仕事は、期間を約束して、きっちりやらないといけないので、もし、約束した期間に間に合わなくなると、残業してでもやる!って話になりがちです。まぁ、残業なしなのはプロジェクトの最初のあたりだけで、1、2月くらいやって軌道に乗ってくると、割と普通に残業しちゃってると思います。よって稼げます。
あ、ただし、受託だと、年俸制や裁量労働制で上限が付いてることが多いでしょうし、常駐でも、若くて、独りでは動きづらい人は、残業しても効率悪いし、お世話をするのも面倒なので、早めに帰されることは多いかもしれません。
ITコンサルタントになりたい人にはステップになる
SIerが社員に期待しているステップを順番にこなしていけば、ITコンサルタントにどんどん近づいていくと思います。ITコンサルタントは収入がいいですからね。ITコンサルタントになりたい人には悪くないかもしれません。
あ、ただし、ITコンサルタントとか、コンサルタントってものは、お客さんの顔色を常にうかがっていないといけないですし、必ずしも提案内容がWin-winになっていないこともありうるので(客に不利な提案でも利益のためにはやることも)、そこでつらいケースもあるかもしれません。
おわりに
他にもあるかもしれませんが、とりあえずは、以上です。何か思い出したら後で加筆しておきます。