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猫のマロン

ふと現れたマロンはところどころに、
オイルの跡があって恐らく車の中で旅行をしちゃったのだろう。
最初はおばあちゃんの匂いがしてて、
人馴れもあった。
あまりにもがりがりだったマロン
これは保護するしか無いと気づいたわたしは、即行動に出た。

マロンとわたし

マロンは綺麗好きだったため
体に虫はいなかった。トイレもとっても綺麗
あーでも人間臭かった。コンビニで餌をもらってたと思うとうわぁ。大変やったなぁ。と一生懸命に
チュールなるものを3本とペットフード120gを2回に分けてあげた。
チュールは流動食だから、(多分食べてたっぽいし)すぐ栄養になるので、栄養失調を免れるだろうとマロンの欲しがるままあげた。

ついでにマロンは水を飲むことを知らなかったし、
最初は空に向かって鳴いてわたしじゃ無い何か…親ネコを呼んでいる感じだった。

マロンとの信頼関係は絶対に最初抱っこした時に生まれると知ってたのでその時に心臓の音を聴かせて、わたし、という存在を認識させた。
最初は半信半疑の様でベッドの下に、ネズミのお人形さんを隠しちゃう。しまつ。

マロンは餌を十分に食べてから、即太った、というか、綺麗な流線型の身体つきになって、
正解だった。
よく眠る様になったし、わたしの指を齧るようになった。(まだ歯が生えてないところがある!)

ダンナには少し臆病で同じオスだからだろうな。
でも昨日の夜になって、ダンナとようやく戯れる様になった。

マロンは1人遊びがうまくて、コレは、自分だけの飼い方なんだけど、少し小さくして、ジャズ寄りのJ-popや、クラシック(マロンはモーツァルト好き)、そして何よりいろんな機械音や人の声に慣れてもらうために、小音で音楽を聴かせるのだ。
嫌がる猫には無理に聴かせないけど、
マロンはちょっと特別だった。

Bachのヴィオラダガンバ変奏曲をあくびしながら目を見開いて聴き、
東京事変の曲を聞くと、首をわずかに揺らし、動画もじっくりと見ていた笑

ついでに昨日の巨人戦は、かなり注目してた。
わたしとダンナは野球は途中でチャンネル変えるのだけども。
誰かが見ている…?!
と思いつつ周りを見ると猫のマロンが
まるで中学生男子みたいにじいっと巨人の試合を見ててちょっと野球のルールを学んでいる様だった苦笑

マロンは筋が通っていて、適度に甘え
何だかやや哲学者だ。

でっかい猫にもなりそうな予感だけど
それまでに去勢も終わらせて
マロンの人生をそっと導いてあげたい

                ユミ



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