沈む夕陽としゃくなげ

夢に見たことがあった
一つの東京の階段があった

少しいくとデパートがあって、少し急なんだけど

その頃わたしは父の名前を名乗ってて、
今はそれをペンネームに使っている(許してもらってはいます。だいぶ前に)

東京は坂道に昔は花を植える人が多かった気がするけど、

とても綺麗な花があった。
しゃくなげっていう花で。
虫が集っているくらいに綺麗だった。

目でジィッと見てると
だんだんと女性のイメージが湧いてきて
ぼんやりじゃなくて、
そこにどこからきたかわからないロングヘアの女子高生が立っていた。
「今から帰るね」

何故か見ず知らずのわたしにいうその子

わたしは気づいていても立っても居られず。
しゃくなげのお家にコンコンと戸を叩き入り
線香を焚いた。

まだ二十歳にもならないのに〜って
おばあさんは、
わたしに泣きつく

そこで夢が途切れた。

わたしは側頭葉てんかんっていう病気を持ってる
起床時にてんかんが出ることはしばしばで
特に問題にはならない。

てんかん持ちにありがちな夢として伝えたけど。
普通のてんかん発作では記憶の海馬の関係で、
発作時の記憶が無いと聞く。

わたしは側頭葉てんかんなので、海馬のルートまでは温存され、単純に脱落が座りながら起こるくらいであったりする。

その夢は何回も見る

なんの夢だかはわからないけど
わたしはずっとその夢を思うと暖かな気持ちになる

家に帰るって大事だなって。
そうだよ。

普通に家に帰ろう

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