【昨年からは減益!!】-日本電信電話- 2024年度1Q決算 (2024年8月12日)
今日は日本電信電話(9432)ついて、先日発表された四半期決算である2024年度1Q決算について記事を書いていきたいと思います。
日本電信電話といえば、日本最大の通信会社のであると同時に日本を代表する巨大IT企業でもあります。ここまで業績を拡大してきており、新NISAでも個人投資家から人気を集めている企業になります。そんな2023年度の通期決算を記事にまとめているので、ぜひ参照してみてください。
この記事では、上記の記事の続編として今回の日本電信電話の今年度の1Q決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載したいと思います。
1.売上高
まずは売上高を見てみましょう。今回の1Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。
今回の1Q決算は昨年の1Qと比較すると売上高が増加しています。2023年度1Qが3.11兆円たっだのに対して今回が3.24兆円だったので約4.2%増加したことになります。大きな成長とは言えませんが、着実にビジネス規模を拡大できているということが分かります。
2. 営業利益
続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の1Qでの営業利益を示しています。
今回の1Q決算は昨年の1Qより営業利益が減少しました。昨年が4,747億円だったのに対して、今回は4,358億円だったので昨年比率で8.2%減少したことになります。もともと通期予想が減益になる予想ではありましたが、通期予想は5.9%減益となっているので、今回の1Qの結果はこれより大きくなっています。2Q以降で利益改善することを期待したいです。
3. 経常利益
日本電信電話は国際会計基準IFRSを採用しているため、経常利益の報告はありません。収益としては営業利益と純利益でみることにします。
4.当期利益
それでは、最終的に1Qで稼ぎだした利益である当期利益について見てみたいと思います。以下の図に過去に四半期からの推移を示しています。
グラフより、今回の四半期は昨年の1Qの純利益が大きく減少していることが分かります。昨年が3,758億円だったので、今回の2,741億円は前年比で27.1%減少したことになります。こちらも営業利益同様にもともと通期で減益となる予想でしたが、1Q時点では予想より大きな減益幅となっているため、引き続き経過を見守りたいと思います。
5.純資産
続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期のでの純資産の額を示しています。
グラフから昨年の1Qの時より純資産を大きくしていることが分かります。日本電信電話はしっかりと利益を稼いで純利益を積み上げ続けているので何も心配ありませんね。
6.株価
これらの業績発表を受けて、株式市場は日本電信電話に対してどのような評価をしているでしょうか?株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います
グラフは1Q決算発表(8/8)の前後数日間の株価推移を示したものです。
グラフから決算発表に日程付近で大きく下落していることが分かります。8/7に1Qの四半期決算が発表されたので、8/8の値動きが決算結果に対する株式市場の評価を反映していると考えることができます。もちろん決算結果だけがその要因ではないですが、3%近くの下落となっていますので、少なくとも株式市場からあまり高く評価されたとは言い難い状況です。
では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ半年間の株価の推移を示した図です。
グラフはここ6か月の株価の推移ですが、2024年4月くらいまでは180円くらいの株価がついていましたが、。そこからだんだんと値を下げて直近の株価では150円を割る値となっています。ここまでかなりのスピードで上昇してきたのでその分の調整という面もあるのでしょうが、今後の業績とともに市場からの評価も注目したいと思います。
7.まとめ
ここまで日本電信電話(9432)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
通期では昨年より減益となる予想が発表されていましたが、今回の1Qではその予想の減益幅より大きくとなるという結果になりました。ここから利益を改善させて、すくなくとも業績予想の値よりも減益幅を小さくできるのか、2Q以降の結果を見守りたいと思います。
それでは、これで日本電信電話の四半期決算まとめを終わりたいと思います。最後まで御覧頂きありがとうございます。
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