【まだまだ利益拡大!!】三菱重工-2025年3月期2Q決算 (2024年11月18日)
今日は三菱重工業(7011)ついて、先日発表された四半期決算である2025年3月期2Q決算について記事を書いていきたいと思います。
三菱重工業といえば、今年に入ってから株価がすごい勢いで上昇し続けており、個人投資家を中心に株式投資家から注目を集めている企業ですね。そんな三菱重工業の各年の通期決算の推移をまとめて記事にしました。
この記事では、上記の記事の続編として今回の四半期決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載したいと思います。
１．売上高
まずは売上高を見てみましょう。今回の2Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。
グラフから今回の2Q決算は過去の2Qと比較すると売上高が拡大していることが分かります。2024年が2.07兆円で今年が2.30兆円だったので約11%拡大したことになります。
通期での業績予想は昨年比5.2%増収の4.9兆円となっていますので、2Q時点での11%増収はわ業績予想を上回るペースで進捗していると見ていいですね。
２. 営業利益
続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の2Qでの営業利益を示しています。
グラフから今回の2Q決算は昨年の2Qより営業利益が大きく増加していることが分かります。昨年が821億円だったので、今回の1,497億円は昨年比率で82.3%増加したことになります。
昨年の2Qも一昨年と比べると大きく増益となりましたが、今期の2Qはその昨年2Qからさらに大幅に増益となりました。3Q以降もこの調子で利益を上げ続けてくれることに期待したいと思います。
３. 経常利益
三菱重工業は国際会計基準であるIFRSを適用して会計報告を実施していますので、経常利益の報告はありません。収益性については、営業利益と純利益で確認していきたいと思います。
４．当期利益
次に経常利益に一時的に発生した特別利益または損失を合計した2Q時点で稼ぎ出した総合の利益である当期利益について見てみたいと思います。
グラフより、昨年の2Qの純利益から増加していることが分かります。昨年が920億円だったので、今回の1,071億円は昨年比率で16.4%増加したことになります。
通期の業績予想では2,300億円と前年比3.6%減益になる予想としていますので、2Q時点での16.4%はかなり大きな増益となっています。このまま通期業績予想を大きく超えられるよう、3Q以降に利益を加速させてくれることを期待します。
５．純資産
続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期での純資産の額[兆円]を示しています。
グラフからしっかりと純資産を成長させていることが分かります。三菱重工業はここまで見てきたようにしっかりと利益を稼ぐことができているので、その分を純資産として順調に積み上げて成長しており、何も問題はありませんね。
６．株価
これらの業績発表を受けて、株式市場は三菱重工業に対してどのような評価をしているでしょうか？株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います。
グラフは2Q決算発表(11/5)の前後数日間の株価推移を示したものです。
2Qの決算結果が11月5日に発表されましたので、その翌日の11月6日の株価が決算結果に対する市場からの評価ということになります。グラフから決算発表を受けて、発表の翌日に株価は大きく上がっていることが分かります。今回の決算結果は市場が期待していたものを大きく上回ったということがこの反応から分かります。
では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ6ヶ月間の株価の推移を示した図です。
グラフから、5月には一時1,400円くらいの水準で推移してあった株価はその後上昇を続け、7月には2,000円を超えました。8月初旬の日銀による利上げの影響で日経平均株価が歴史的な暴落を経験しました際には三菱重工業の株価も大きく下落し、再度1,400円付近まで下落しました。しかしその後はまた上昇トレンドにのってすぐに暴落前の株価を回復しました。最近ではさらに上昇して2,200円を超える水準まで来ていますね。
７．まとめ
ここまで三菱重工業(7011)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
利益を拡大し続けることで株式市場からの評価も高めて株価を上昇させてきた三菱重工ですが、この2Q決算でも引き続き増益を続けることで市場からの評価をさらに高めましたね。このままどこまでいけるか3Q以降も注目してみたいと思います。
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