【何度も下方修正!!】-アステラス製薬- 2025年期1Q決算 (2024年8月7日)
今日はアステラス製薬(4503)ついて、先日発表された四半期決算である2025年3月期1Q決算について記事を書いていきたいと思います。
アステラス製薬といえば、最近は毎年のように下方修正していて、純利益はマイナスになるくらいの勢いで下落していて心配になるところですね。2024年3月期決算を記事にまとめているので、ぜひ参照してみてください。
この記事では、上記の記事の続編として今回のアステラス製薬の1Q決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載したいと思います。
1.売上高
まずは売上高を見てみましょう。今回の1Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。
今回の1Q決算は過去の1Qと比較すると売上高が増加しています。2024年1Qが4,730億円たっだのに対して今回が3,750億円だったので約26%増加したことになります。このペースで2025年通期でも増収となることに期待します。
2. 営業利益
続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の1Qでの営業利益を示しています。
グラフから今回の1Q決算は昨年の1Qより営業利益が大きく増加していることが分かります。昨年が458億円だったのに対して、今回507億円は昨年比率で11%増加したことになります。売上高も営業利益も増加しているということで少なくとも1Q時点では昨年より改善しており、通期でも期待できそうですね。
3. 経常利益
アステラス製薬は国際会計基準IFRSを採用しているため、経常利益の報告はありません。収益としては営業利益と純利益でみることにします。
4.当期利益
それでは、最終的に1Qで稼ぎだした利益である当期利益について見てみたいと思います。以下の図に過去に四半期からの推移を示しています。
グラフより、昨年の1Qの経常利益から増加していることが分かります。昨年が331億円だったので、今回の376億円は昨年比率で13%増加したことになります。売上高、営業利益、純利益とそれぞれ10-20%程度上昇しており、昨年よりは決算が改善している様子がうかがえます。
5.純資産
続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期のでの純資産の額を示しています。
グラフから昨年の1Qの時より純資産を大きくしていることが分かります。2023年から2024年は純資産を成長させたとは言えませんが、今期は伸ばしていくことが期待できそうですね。
6.株価
これらの業績発表を受けて、株式市場はアステラス製薬に対してどのような評価をしているでしょうか?株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います。
グラフは1Q決算発表(8/1)の前後数日間の株価推移を示したものです。
グラフから決算発表を受けて、株価はあまり反応していないように見えます。8/1に四半期決算発表があったので、8/2の株価推移が決算結果の市場からの評価ということになりますが、8/2には日経平均の下げ幅としては歴代2番目となる大きな下落がありましたが、その影響を感じさせないくらい株価が安定しています。
では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ半年間の株価の推移を示した図です。
グラフからはここ3か月くらいで株価が上がっているのが分かります。株式市場からの評価が徐々に高まっていることが分かります。
7.まとめ
ここまでアステラス製薬(4503)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
ここ最近は度重なる下方修正で利益が減少傾向でしたが、今期は1Q決算が昨年より少し改善して始まりました。このまま加速的に改善していけるか引き続き注目していこうと思います。
最後まで御覧頂きありがとうございます。
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