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【大きく増収増益!!】三菱HCキャピタル -2025年3月期2Q決算

今日は三菱HCキャピタル(8593)ついて、先日発表された四半期決算である2025年3月期2Q決算について記事を書いていきたいと思います。

三菱HCキャピタルといえば、花王に続いて日本企業における連続増配企業の2位として君臨している企業で、株式市場でも個人投資家を中心として人気が高い企業ですね。そんな三菱HCキャピタルの各年の通期決算の推移をまとめて記事にしました。

この記事では、上記の記事の続編として今回の四半期決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載したいと思います。


1.売上高

まずは売上高を見てみましょう。今回の2Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。

三菱HCキャピタル(8593)の四半期売上高推移

グラフから今回の2Q決算は昨年の2Qと比較すると売上高が拡大していることが分かります。2024年3月期が9,425億円で今年が1兆696億円だったので約13.5%増収したことになります。

前期も一昨年と比較すると増収となりましたが、今期もさらに前期から増収となり好調を維持しています。

2. 営業利益

続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の2Qでの営業利益を示しています。

三菱HCキャピタル(8593)の四半期営業利益推移

グラフから今回の2Q決算は昨年の2Qより営業利益が大きく増加していることが分かります。昨年が644億円だったので、今回の1,022億円は昨年比率で58.7%増益ということなります。

前期の2Qでは前々期から減益となりましたが、今期の2Qはそこから50%を超える大きな増益となったことで前々期の業績も大きく超える結果となりました。

3. 経常利益

続いては営業外収益や営業外費用も加えた、企業として定常的に稼ぎ出せる利益である経常利益を確認していきます。

三菱HCキャピタル(8593)の四半期経常利益推移

グラフから営業利益と同様に今回の2Q決算は昨年の2Qより経常利益も大きく増加していることが分かります。昨年が670億円だったので、今回の1,043億円は昨年比率で55.7%増益ということなります。

こちらも営業利益と同様に減益となった前期から増益となるだけでなく。前々期の業績も大きく超えており、好調と言えます。

4.当期利益

次に一時的に発生した特別利益または損失を合計した2Q時点で稼ぎ出した総合の利益である当期利益について見てみたいと思います。

三菱HCキャピタル(8593)の四半期純利益推移

グラフより、営業利益と同様に純利益でも昨年の2Qの純利益から純利益も増益となっていることが分かります。昨年が527億円だったので、今回の617億円は昨年比率で17.1%の増益となってます。

純利益は営業利益や経常利益と比べると増益幅は小さくなりましたが、通期業績予想では純利益は昨年比9%の増益となると見込んでいるので、2Q時点の17.1%増益は予想をかなり上回るペースですね。

5.純資産

続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期での純資産の額[兆円]を示しています。

三菱HCキャピタル(8593)の純資産推移

グラフから継続して純資産の額を増加させていることが分かります。三菱HCキャピタルはこれまで継続してしっかり利益を稼ぎ続けていますので、その稼いだ利益を純資産として蓄積するという、企業として全く問題のない状態ですね。

6.株価

これらの業績発表を受けて、株式市場は三菱HCキャピタルに対してどのような評価をしているでしょうか?株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います。

グラフは2Q決算発表(11/12)の周辺1か月の株価推移を示したものです。

三菱HCキャピタル(8593)の株価推移(1か月間)

2Qの決算結果が11月14日に発表されましたので、翌日11月15日の株価が決算結果に対する市場からの評価ということになります。グラフから株価は下落していることが分かります。このことから今回の決算結果は増益とはなったものの市場の期待には届かなかったことが分かりますね。

では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ6ヶ月間の株価の推移を示した図です。

三菱HCキャピタル(8593)の株価推移(6か月間)

グラフから、5月頃から現在にかけて1,000円から1,100円の間で推移しており、特定の方向性をもって変動はしていないように見えます。8月の初旬には日銀の利上げによる日経平均の暴落があり、三菱HCキャピタルの株価も暴落していますが、そこからはすぐに回復してもとの水準に戻っています。とは言え、そこからさらに上昇していくことはできておらず、今後3Q以降に利益を加速させて株価も上昇させてくれることを期待したいと思います。

7.まとめ

ここまで三菱HCキャピタル(8593)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。

増収増益とはなったものの、株価の動きを見てみると株式市場からの評価はそこまで高くなかったということが分かったかと思います。

最後までご覧頂きありがとうございます。
その他の記事もどうぞよろしくお願いいたします

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