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【NISAで大人気!!】日本電信電話 -業績まとめ- (2024年6月19日)
今日は日本電信電話(9432)を見ていきたいと思います。新NISAでも大人気の銘柄であるNTTですね。
もともと個人投資家に人気の銘柄ではありましたが、株式25分割を実施して単元株の低下によって少額で買いやすくなったことで今や個別株では1番人気と言ってもいいのではないでしょうか。
これを買っておけば間違い無いという雰囲気もありますが、業績どうなっているか今一度確認しておきたいと思います。
1. 売上高
まずは売上高から見ていきたいと思います。以下の図に2020年から今年までの過去5年間の売上高と売上高純利益率の推移を示しています。
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グラフから毎年順調に売上高高を伸ばしており、しっかりと事業規模を拡大してきていることが分かります。利益率でみても10%弱の値で安定して推移させていて、安定した経営をしているという印象を受けますね。
2. 純利益
では続いてはその純利益の額を見ていきましょう。以下の図に過去5年間の純利益の推移を示しています。
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グラフから、純利益も売上高と同様に少なくともここ5年間は毎年増益させることで順調に成長してきています。2022年から3年連続で1兆円超えの純利益を計上しています。すごいですね。
3. 自己資本比率
利益をしっかり稼げていることが分かったところで、次は株主資本の額と自己資本比率をみていきたいとおもいます。
以下の図にそれぞれの推移を示しています。
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グラフより、流石にしっかり稼いでいるだけあって株主資本を積み上げてきていることが分かります。
NTTドコモの完全子会社化のための借り入れにより下がった自己資本比率の回復に時間がかかっていますが、有利子負債を早期に返済するよりも株主還元した方が資本効率が良いとの判断のようですね。
4. 配当金
次は個人投資家の方は特に注目している方も多いかと思われる配当金について見ていきましょう。以下の図に過去の配当金の推移を示しています。
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毎年しっかりと配当金を増やしてきていることが分かりますね。5年間で34%の増配となっており、増配率もそこそこ高いといえます。来年は5.2円が予想されていて、増配率が下がっているようにしてた思われるので、今後増配スピード回復してくれることを期待したいですね
5. 配当利回り
ここ最近は毎年増配している日本電信電話ですが、では投資時点での配当利回りはどうなっているでしょうか?
以下の図に過去5年間の配当利回りの推移わ示しています。
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グラフを見ると2020年ごろには3%台後半の配当利回りとなっていましたが、その後少しずつ低下してきて、直近の2024年3月の決算発表時点では2.8%まで下がっていますね。
配当金の自体は増配していますが、増配スピードを上回るスピードで株価が上昇したことにより配当利回りが下がっているという構造になっています。
グラフには表れていませんが、その後、これまでの急上昇の反動なのか、株価は下落の方向に振れてきていて、記事を書いている6月19日現在では3%台の中盤まで配当利回りが上昇しています。
6. PER(株価収益率)
続いては株式市場からの評価であるPERを確認してみます。以下の図に過去からのPERの推移を示したグラフを記載しています。
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グラフからPERの値はここ5年間安定して約11倍程度で推移してきていることが分かります。稼ぎたぶん利益の11倍程度という評価を株式市場から受け続けていることになります。
これは各期末の値をプロットしたグラフになりますので、一時的に10倍を大きく割るような値になっている時は過去の経緯から見て割安と言えるかもしれませんね。
7. PBR(株価純資産倍率)
続いて同様に株式市場からの評価を示す指標であるPBRを確認してみます、以下の図が過去5年間の推移を示しています。
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グラフから徐々に増加してきている傾向が読み取れます。2020年にはちょうど1倍程度だったBRが直近では1.5倍程度まで上昇しています。
株主資本はしっかり積み上げながらも、株主資本以上の企業価値が株式市場が認められてきていますね。
8. ROE(自己資本利益率)
最後に収益性を見る指標であるROEを見ておきたいと思います。過去から現在までのROEの推移を以下の図にしめしています。
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2020年には9.4%と少し低い値となっていますが、2021年には12%程度はまで回復してその後はさらに改善させていて、高収益といっても差し支えない水準まできていますね。
9. まとめ
今日はここまで日本電信電話(9432)の業績について過去の業績からの推移とともに見てきましたが、いかがだったでしょうか。
増収増益を続けていて利益率も高いという、新NISAでも多くの投資家の方から大人気となっているがよく分かる業績だったのではないでしょうか。
株価が調整に入ったとき(24年6月現在ちょうどその雰囲気がありますが)には少し投資してみてもいいかもしれませんね。
それでは日本電信電話の業績まとめはここで終わりたいと思います。最後までご覧頂きありがとうございます。
また、別の記事もよろしくお願いいたします。