【順調に業績拡大!!】-トヨタ自動車- 2025年3月期1Q決算 (2024年8月23日)
今日はトヨタ自動車(7203)ついて、先日発表された四半期決算である2025年3月期1Q決算について記事を書いていきたいと思います。
トヨタ自動車は日本最大の企業にして、さらに業績を拡大している日本人なら誰でも知っている優良企業ですね。個人投資家にも人気ですね。そんなトヨタ自動車の2024年3月期決算を記事にまとめているので、ぜひ参照してみてください。
この記事では、上記の記事の続編として今回のトヨタ自動車の今年の1Q決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載にしたいと思います。
1.売上高
まずは売上高を見てみましょう。今回の1Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。
今回の1Q決算は昨年の1Qと比較すると売上高は増加しています。2024年1Qが約10.5兆円たっだのに対して今回が約11.8兆円だったので約12%増加したことになります。
今期の通期業績予想では前期比2%増収の46兆円となっていますので、1Qの約12%はかなり好調なスタートを切ったと言えます。
2. 営業利益
続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の1Qでの営業利益を示しています。
グラフから今回の1Q決算は昨年から大きく増加していることが分かります。昨年の1Qが1.12兆億円だったのに対して、今年が1.31兆円なので約17%の増加となりました。
通期業績予想では今期の営業利益は4.3兆円と前期比19.7%の減益となっていますので、1Qの約17%増というのはかなり順調に稼いでいることが分かりますね。
3. 経常利益
トヨタ自動車は国際会計基準(IFRS)を採用しているので経常利益の報告はありません。稼ぎは営業利益と純利益で見ていくことにします。
4.純利益
それでは、経常利益に特別収益及び特別費用を合計した最終的に1Qで稼ぎだした利益である当期利益について見てみたいと思います。以下の図に過去に四半期からの推移を示しています。
グラフより、純利益は昨年の1Qから増加していることが分かります。昨年が約1.31兆円だったので、今回の約1.33兆円は昨年比率で約1.5%増益したことになります。
昨年とあまり変わらないという結果ですが、業績予想では今期の通期での純利益は27.8%減益の3.57兆円としているので、1Qでの1.5%増益はかなり順調と言っていいですね。2Q以降もこの勢いを維持できることを期待します。
5.純資産
続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期のでの純資産の額を示しています。
グラフから昨年の1Qの時より純資産を大きくしていることが分かります。トヨタ自動車はしっかり稼いで利益を純資産として積み上げているので、利益としても資産としても全く問題ない優等生ですね。今後もどんどん稼いで純資産を大きくしてくれることを期待したいですね。
6.株価
これらの業績発表を受けて、株式市場はトヨタ自動車に対してどのような評価をしているでしょうか?株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います
グラフは1Q決算発表日(8/1)の前後の株価推移を示したものです。
8/1に四半期決算発表があったので、翌日の8/2の株価推移が決算結果の市場からの評価ということになります。グラフから決算発表を受けては大きく下落しているように見えます。ただし、8/2には日銀の利上げの影響で日経平均株価が歴史的な暴落となる事象が発生しました。トヨタ自動車の株価もこの影響を受けて変動していますので、決算発表による営業がどの程度であったかは判断しにくくなってしまいました。
では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ半年間の株価の推移を示した図です。
グラフから3月には3,500円を超えていた株価は、そこからだんだんと下がり始めて7月には3,000円を割ってしまいました。そこから8月には例の日経平均暴落の影響でさらに大きく下落しました。
ここから2Q以降の決算でさらに利益を増加させて市場からの評価を高めて株価を上昇させていけるのかに注目したいと思います。
7.まとめ
ここまでトヨタ自動車(7203)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
すでに売上・利益ともに日本一のトヨタ自動車ですが、さらに規模を拡大させていることが分かったのではないかと思います。今期は通期では減益予想となっていますが、どうなるか見守っていきましょう。
四半期業績のまとめはこれで終わりにしたいと思います。
最後まで御覧頂きありがとうございます。
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