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【問題なく増収増益!!】-東京エレクトロン- 2024年期1Q決算 (2024年8月14日)

今日は東京エレクトロン(8035)ついて、先日発表された四半期決算である2025年3月期1Q決算について記事を書いていきたいと思います。

東京エレクトロンと言えば、いま世界的に話題で株式市場の中心でもある半導体関連銘柄ですね。半導体チップを製造するための製造装置をの企業で、世の中の半導体チップのぞのほとんどが、製造工程のどこかで東京エレクトロンの製品を通っていると言われています。そんな東京エレクトロンの2024年3月期決算を記事にまとめているので、ぜひ参照してみてください。

この記事では、上記の記事の続編として今回の東京エレクトロンの今年度の1Q決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載したいと思います。


1.売上高

まずは売上高を見てみましょう。今回の1Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。

東京エレクトン(8035)の四半期売上高推移

今回の1Q決算は昨年の1Qと比較すると売上高が増加しています。2024年1Qが3,917億円たっだのに対して今回が5,551億円だったので約41.7%増加したことになります。大きくビジネス規模を増やしたことが分かります。昨年は売上高が減少した年でもあるので、そこから回復しただけという面もありますが、2023年3月期1Qと比較しても17.2%程度の増収となっており、しっかり成長したと評価していいと思います。

2. 営業利益

続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の1Qでの営業利益を示しています。

東京エレクトン(8035)の四半期営業利益推移

グラフから今回の1Q決算は昨年の1Qより営業利益が大きく成長していることが分かります。昨年が824億円だったのに対して、今回の1,657億円は昨年比率で101%増加したことになります。2倍近くに成長したということです。一昨年と比較しても増益となっており、順調と言えます。

3. 経常利益

続いて、本業だけでなく、営業外収益や営業外費用を含めた経常利益を見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の1Qでの経常利益を示しています。

東京エレクトン(8035)の四半期経常利益推移

グラフから今回の1Q決算は昨年の1Qより経常利益が成長していることが分かります。昨年が830億円だったのに対して、今回の1,674億円は昨年比率で102%増加したことになります。業績予想では2Q時点で昨年の2Qの60%増としているので、かなり順調に推移させていると評価できます。

4.純利益

それでは、経常利益に特別収益及び特別費用を合計した最終的に1Qで稼ぎだした利益である当期利益について見てみたいと思います。以下の図に過去に四半期からの推移を示しています。

東京エレクトン(8035)の四半期利益移

グラフより、純利益でみても昨年の1Qのから大幅に利益が増加していることが分かります。昨年が643億円だったので、今回の1,262億円は昨年比率で96.3%増加したことになります。2Qでの業績予想を前年比58.6%としているので、かなり早いペースで進捗しているとみることができます。

5.純資産

続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期のでの純資産の額を示しています。

東京エレクトン(8035)の純資産推移

グラフから昨年の2Qの時より純資産を大きくしていることが分かります。東京エレクトロンは利益を出し続けているので、純資産の積み上げという観点では全く心配はないですね。

6.株価

これらの業績発表を受けて、株式市場は東京エレクトロンに対してどのような評価をしているでしょうか?株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います

グラフは1Q決算発表(8/8)の前後数日間の株価推移を示したものです。

東京エレクトン(8035)の株価推移(5日間)

グラフから決算発表を受けてはあまり大きく反応していないようにも見えます。8/8に四半期決算発表があったので、8/9の株価推移が決算結果の市場からの評価ということになりますが、特に大きな方向性は見られません。
もちろん株価の変動要因は決算内容だけではないので、断定はできませんが、少なくとも今回の決算内容は市場予想からもそう大きく外れたものではなかったと考えられます。

では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ半年間の株価の推移を示した図です。

東京エレクトン(8035)の株価推移(6か月間)

グラフからここ半年くらいの間はおおむね33,000円から38,000円くらいの範囲で推移していることが分かります。8/2には日銀の利上げが影響して日経平均が歴史的な暴落をしたのにつられて株価も急落しています。少し戻しつつはありますが、暴落前の水準にはまだ達していません。今後、業績の向上によって株式市場からの評価を高めていけるかに注目したいと思います。

7.まとめ

ここまで東京エレクトロン(8035)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。

注目の半導体業界の企業ですが、その期待通り、しっかりと増収・増益という形で成長を見せてくれているのではないでしょうか。今のところ業績予想を上回るスピードで進捗していますが、2Q以降もこのペースを維持していけるか、引き続き見守りたいと思います。

最後まで御覧頂きありがとうございます。
その他の記事もどうぞよろしくお願いいたします


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