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【25年連続増配!!】三菱HCキャピタル -業績まとめ-(2024年6月18日)
今日は三菱HCキャピタル(8593)について、その業績を見ていきたいと思います。三菱HCキャピタルといえば、日本の連続増配記録では花王(4452)とSPK(7466)についで3位にランクインしている連続増配企業です。
花王が業績的に増配の継続が危うくなっているので、もしかしたら2位にランクアップする日も近いかもしれません。
そんな三菱HCキャピタルですが、自身の配当の土台となる業績についで、どのようになっているか見ていきたいと思います。
1. 売上高推移
まずは売上高から見ていきたいと思います。以下の図は過去5年間の売上高と売上高純利益率の推移わ示したものです。
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青色の棒グラフで売上高を示していますが、少なくとも2020年はずっと増収を継続しています。コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年から見ると2倍以上の規模まで成長しました。
オレンジ色の棒グラフで示した利益率を見てみると一般的にはそれほど高い利益率ではないですが、少しずつ改善しながら安定して稼げていることが分かります。
2. 純利益
続いては直接的に配当金の原資となる純利益を見て見ましょう。同様に以下の図に5年間の純利益の推移を示しています。
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グラフから純利益も増加傾向にあってしっかりと増やしてきていることが分かりますね。2021年は前の年に比べて減益となっていますが、それ以外の年では全て増益を達成しています。
今後の増配を願う投資家にとっては増益を続けてくれるのは頼もしい限りですね。
3. 自己資本比率
利益をしっかり稼いでいることが分かったので、次は自己資本を見ていこうと思います。
以下の図に株主資本の額と自己資本比率の推移を示しています。
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増益を続けているだけあって、自己資本をしっかりと積み上げていることが分かります。かなり安心感がありますね。
一方で自己資本比率は上昇傾向にはあるものの2024年時点でも15.1%と一般的にはかなり低い値になっています。ただし、これはリースという業態では仕方ないことで、三菱HCキャピタルの財務的な安定性が特に悪いとういわけではないので心配はいらないです。
4. 配当金
さて、次は個人投資家にとって重要な配当金と配当性向についで見ていきたいと思います。以下の図がそれぞれの推移を示したグラフです
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グラフを見るとしっかり増配してきていることが分かります。25年連増増配企業ということで、増配していること自体は分かっていたわけですが、2020年に25円だった1株あたりの配当金が37円ということで約1.5倍になっています。増配率もかなり高いですね。
灰色の折れ線グラフは配当性向を示しています。直近の2024でも41%と無理のない範囲でしっかりと利益を株主に還元していることが分かりますね。
5. 配当利回り
さて、前の章では、しっかりと利益を還元しながら利益自体も増やすことで連続増配を続けてきているということが分かりました。
では投資する時点での株価に対する配当利回りはどうなっているでしょうか。以下の図は配当利回りの推移を示しています。
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グラフを見ると、これまでは4%を超える高い配当利回りですが推移してきたことが分かります。一方で直近の2024年では3.5%と一般的には高配当と呼べる水準にはありますが、過去の配当利回りからすると少し下がった水準となっています。
配当金自体は増加させているので、この配当利回りの低下は株価が大きく上がったことが原因です。投資家としては株価が上がること自体は嬉しいですが、追加購入がし辛くなるので複雑な心境ではありますね。
6. PER(株価収益率)
では、株式市場からの評価がどうなっているかという観点でPERについで見ていこうと思います。PERは1株あたりの純利益に対して何倍の株価がついているかという数値で、利益に対する株価の割高/割安を評価する指標になります。
以下の図に過去5年間のPERの推移を示しています。
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図を見ると直近のPERは過去の推移からは割高になっていると言えそうです。今後の利益の成長な株式市場が期待していることの表れですね。今後の業績推移にもちゅうもくしていきたいと思います。
7. PBR(株価純資産倍率)
続いてはPERと同じように株式市場からの評価を表す指標であるPBRをみていきたいと思います。
以下の図はPBRの過去5年間の推移を表しています。
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グラフを見るとPBRもPERと同様に上昇してきていることが分かります。とはいえ、まだ0.9倍程度ということで、純資産の額よりも安く評価されているので、少なくとも1倍を超えるまではまだまだ株価を上げてくれること期待します。
8. ROE(自己資本利益率)
最後な三菱HCキャピタルの収益率を見るためにROEをチェックしておきます。自己資本をどれだけ効率よく純利益に変えているかという指標ですね。
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グラフより2020年には9%程度あったものの、2021年以降は7%台で安定して推移しています。一般的には10%以上が好ましいされていて、三菱HCキャピタルも、もう少し向上させて欲しいところですね。
かと言ってあまり自己資本比率を下げても欲しくないので、結局のことろもっと純利益が欲しいということになってきますね。
9. まとめ
ここまで三菱HCキャピタル(8593)について、その業績の推移を見てきましたが、いかがだったでしょうか?
売上高と純利益を順調に伸ばしていて、配当性向もそこまで高くないので、まだまだ増配を継続していく体力がありそうでしたね。
投資時点の配当利回りも少し低下してきているとは言え、まだ一般的には高配当と言える水準にあるので、配当金が欲しいという投資家の方は投資して見てもいいかと思います。
ここら辺で三菱HCキャピタルの業績まとめを終わりたいと思います。最後まで閲覧頂きありがとうございます。
また他の記事もよろしくお願いいたします。