【話題の半導体企業!!】-信越化学工業- 2025年3月期2Q決算 (2024年10月25日)
今日は信越化学工業(4063)ついて、先日発表された四半期決算である2025年3月期2Q決算について記事を書いていきたいと思います。
信越化学工業は今話題の中心である半導体業界の企業ですね。業界が半導体なので我々の普段の生活では接することの少ない企業ですが、日本企業の時価総額ランキングではトップ10にも入ることのあるほどの大企業です。そんな信越化学工業の昨年2024年3月期の通期決算を以下の記事にまとめています。
この記事では、上記の記事の続編として今期の2Q決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載にしたいと思います。
1.売上高
まずは売上高を見てみましょう。今回の2Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。
今回の2Q決算は昨年の2Qと比較すると売上高は少し増加しています。2024年2Qが約1.20兆円たっだのに対して今回が約1.27兆円だったので約5.9%増加したことになります。
業績予想における今期の2Q時点の売上高は前期比3.5%増収の2.5兆円となっていますので、今回の2Qの約5.9%増加は順調に推移していると言えます。
このまま通期予想を達成させるよう頑張ってほしいところです。
2. 営業利益
続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の2Qでの営業利益を示しています。
グラフから今回の2Q決算は昨年かほぼ変動ないことが分かります。昨年の2Qが約3,800億円だったのに対して、今年が約4,050億円なので約6.2%の増加となりました。
業績予想では営業利益は7,350億円と前期比4.8%の増益を計画しています。それを考えるとこの2Qの約6.2%増というのは売上高とともに計画通り推移させていることが分かります。。
今後も順調に進捗させてくれることを期待します。
3. 経常利益
次は営業利益に営業外収益と営業外損失を合わせた経常利益を確認していきましょう。
グラフから今回の2Q決算は昨年かほぼ変動ないことが分かります。昨年の2Qが約4,300億円だったのに対して、今年が約4,400億円なので約3.6%の増加となりました。
業績予想では経常利益は8,200億円と前期比4.2%の増益となっていますので、2Qの約3.6%増というのは若干届いていないものの、ほぼ計画通りに利益を上げたことになります。
4.純利益
それでは、経常利益に特別収益及び特別費用を合計した最終的に2Qで稼ぎだした利益である当期利益について見てみたいと思います。以下の図に過去に四半期からの推移を示しています。
グラフより、純利益は昨年の2Qとほぼ同等の額となっていることが分かります。昨年が約3,000億円だったので、今回の約2,050億円は昨年比率で約2.4%減益したことになります。
2025年3月期の業績予想では純利益は昨年比で2.5%増益の5,330億円としているので、2Qでの2.4%マイナスは低調な進捗となってしまっています。通期予想の達成に向けて利益を加速させていけるかに注目したいと思います。
5.純資産
続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期のでの純資産の額を示しています。
グラフから昨年の2Qの時より純資産を大きくしていることが分かります。信越化学工業はしっかり稼いで利益を純資産として積み上げているので、利益としても資産としても全く問題ない優等生ですね。今後もどんどん稼いで純資産を大きくしてくれることを期待したいですね。
6.株価
これらの業績発表を受けて、株式市場は信越化学工業に対してどのような評価をしているでしょうか?株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います
グラフは1Q決算発表日(10/25)の前後の株価推移を示したものです。
10/25に四半期決算発表があったので、連休明けて10/28の株価推移が決算結果の市場からの評価ということになります。グラフから決算発表を受けては大きく下落しているように見えます。
では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ半年間の株価の推移を示した図です。
グラフから5月から7月にかけて上昇してきた株価は1時は6,800円まで届いたものの、8月初旬の日銀の利上げによる日経平均の暴落を受けて5,500を割り込むところまで下落しました。現在でもまだ5,500円を少し超える水準ですいいしており、ここから3Q以降の決算でさらに利益を増加させて市場からの評価を高めて株価を上昇させていけるのかに注目したいと思います。
7.まとめ
ここまで信越化学工業(4063)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
金融市場的にも日本経済的にも注目の半導体業界の企業ですが、下半期もどのように推移していくかを引き続き見守っていきたいと思います、
ここで四半期業績のまとめはこれで終わりにしたいと思います。
最後まで御覧頂きありがとうございます。
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