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【上方修正!!】東海旅客鉄道-2025年期2Q決算 (2024年11月6日)
今日は東海旅客鉄道(9022)ついて、先日発表された四半期決算である2025年3月期2Q決算について記事を書いていきたいと思います。
東海旅客鉄道といえば、東京-大阪間の新幹線を運行している会社なので、多くの人が利用している会社で日本人で知らない人はいないほどの知名度がありますね。また、新幹線には明確な競合もいないことから突出した稼ぎ頭となっています。
以下に今期の1Q四半期決算の結果をまとめた記事を記載していますので、よかったら参考にしてみてください。
この記事では、上記の記事の続編として今回の2Q四半期決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載したいと思います。
1.売上高
まずは売上高を見てみましょう。今回の2Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。
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グラフから今回の2Q決算は過去の2Qと比較すると売上高が拡大していることが分かります。2024年3月期が8,176億円で今年が8,739億円だったので約6.9%拡大したことになります。
通期の業績予想も1.7%増の1.72兆円としていましたが、3.0%増の1.76兆円と少しだけ情報修正されました。予想値の達成に向けて3Q以降も順調に打ち上げてくれることを期待します。
2. 営業利益
続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の2Qでの営業利益を示しています。
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グラフから今回の2Q決算は昨年の2Qより営業利益が増加していることが分かります。昨年が3,121億円だったので、今回の3,652億円は昨年比率で17%増加したことになります。
通期の業績予想では昨年比0.1%増益(6,080億円)と、していましたが、2.7%増益の6,240億円にこちらも情報修正されました。好調が続きますね。
3. 経常利益
続いては、本業以外の収益も含めた毎年定常的に計上される利益である経常利益を確認しておきます。以下の図は、今回の2Q決算と過去の四半期決算の比較結果です。
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グラフより、こちらも昨年の2Qの経常利益から増加していることが分かります。昨年が2,786億円だったので、今回の3,355億円は昨年比率で20.4%増加したことになります。
通期の業績予想も、今期は昨年から0.4%減の5,450億円としていましたが、2.9%増益の5,630億円に修正しています。今回の2Q決算は20.4%増なので期待できる数値ですね。
4.当期利益
次に先ほど確認した経常利益に一時的に発生した特別利益または損失を合計した当期利益について見てみたいと思います。
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グラフより、昨年の2Qの経常利益から大きく増益となっていることが分かります。昨年が1,950億円だったので、今回の2,336億円は昨年比率で19.8%増加したことになります。
通期の業績予想では3,920億円と前年比2%増益に、上方修正しましたが、それでも2Q時点での19.8%はかなりのハイペースで進捗させているますので期待できます。
5.純資産
続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期での純資産の額[億円]を示しています。
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グラフから順調に純資産を積み上げていることが分かります。ここまで見てきたように東海旅客鉄道は順調に利益をあげていますので、それを純資産として蓄積しており、まったく問題ないですね。
6.株価
これらの業績発表を受けて、株式市場は東海旅客鉄道に対してどのような評価をしているでしょうか?株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います。
グラフは2Q決算発表(10/29)の前後数日間の株価推移を示したものです。
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2Qの決算結果が10月29日に発表されましたので、翌日30日の株価が決算結果に対する市場からの評価ということになります。グラフから決算発表を受けての大きな株価変動はないように思います。決算は増収増益となりましたが、市場の予想を上回るほどではなかったということが伺えます。
では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ6ヶ月間の株価の推移を示した図です。
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グラフから、5月には3,500円を超えていた株価は上下しつつも7月頃までは安定して動いていました。その後、日銀の利上げによる日経平均の暴落があった8月初旬には3,000円近くまで下落しました。そこから株価は徐々に回復していくかに思えましたが、徐々に下落してきており、3Q以降にさらに利益を増加させて株価を上昇を続けてくれることを期待します。
7.まとめ
ここまで東海旅客鉄道(9022)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
増収増益の結果となり、悪くはないように思えますが、市場からの反応はイマイチでしたね。今後、大きく飛躍することに期待して引き続き注目していきたいと思います。
最後までご覧頂きありがとうございます。
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