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夢を掴むのは誰だ。GTC国内最大級のPUBG MOBILEオープントーナメント


 5月5日に始まったGameTector主催
【GTChampionship】

今回はそのGTCのグループステージの見所や注目チームを追っていきたいと思います。

GTCとは

参加を通じてゲーム仲間と繋がれる大会管理サービス
GameTectorが送るPUBG MOBILEのオープンリーグです。
使用端末はスマホに限定され、賞金総額10万円。
プロ、アマチュア問わず参加できる、多くのチームが火花散らす熾烈なリーグとなっています。

 全3グループのグループステージを経て上位10チーム+招待2チームがセミファイナルに進出。
そしてファイナルステージで選ばれた上位16チームが賞金と夢を掛けて争います。

公式サイト公式Twitter

個性のぶつかり合うグループステージ


まずは結果の方から見ていきましょう!

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 チームの個性スタイル、培ってきたチームのメタが特にぶつかり合うグループステージで、それでも盤石な力を示し勝ち上がった上位のチームを各グループごとにピックアップして簡単に紹介していきます。

各グループの上位チームのメタムーブ


 大前提として徹底されて考えられているな。と感じたのは中央思考のチームがとても多いことです。特にErangelやMiramarの主要な8×8の広大なマップで強く意識してるチームが当然のことながら多く見受けられました。

TPP視点であると言う強み、そして視野の確保がしづらいスマホでの戦いを強いられる中、早めに、多く情報を得て次のムーブを決めたいチームが多く、しかし、常に上位にいたチーム達はそれだけではありませんでした。

上位チームの特色

「中央思考で中心に寄ってより多く情報を取り、中央であるが故の次安全地帯のアドバンテージを生かしたいよ

と考えるチームがとても多いなか、それだけでは済まない、ただ安置の中心に陣取るだけがムーブではないと、取り方抑え方、次へのムーブの出方など。各グループ上位のチームは様々な引き出しを持っていました。その中でも多くのチームより更に練度の高い連携ムーブをもって他を圧倒したチームをいくつか紹介していきたいと思います。

"MX4"

 彼らは大胆でいて緻密な連携でポイントを重ねるチームです。初期降下はPochinkiやBoot Campなど、マップの中心に降りて、どこに安全地帯がよっても余裕を持って行動できるポジションを常に取り続け、交戦のタイミングや漁夫に対する判断力も素晴らしいものがありました。

 彼らの骨組みとなるムーブは余裕を持った中央スタートからの中盤にかけてのポジション取り。2:2もしくは1:3のカバーを引いたスプリットで各フェーズごと細かく動きキルに繋げ、生存も伸ばしていく。スタンダードながら練度の高さが際立つチームでした。


"PLX" × "E36"


徹底的な基礎で勝ち抜くチームもいれば、もちろんチームカラーが強く出るチームもしっかり活躍します。Cグループではチームの特色によってPHALANXとENTER FORCE.36がバチバチに競り合いを見せました。


 グループステージCを1位通過したチームPHALANXは強く意識された中心に向かって安全地帯内の情報を取るムーブに合わせ、その強固なポジションキープ力カバーの厚さで強力なポジションを生かし続け生存ポイント、キルポイントの両方を両立していく素晴らしいチームでした。

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(MAP中央の民家群を押さえ続けるPLX)



 また、彼らが稀に見せる1:1:2や1:3のスカウトやスプリット。
やや終盤に向けて優位な位置の確保に向けてフリーに1人が立ち回り安置内の情報を得て後続が確保しに行く大胆なムーブは、PLXが後半に向けて情報を得てムーブを組み立てるために最適とも言える策でした。

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*Sharu選手(@pubg_Sharu_Yu)の大胆なスカウト 

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(このスカウトにより外周の密集を避けてノーリスクで安置内へ)

 そしてCグループ2位通過のENTER FORCE.36
彼らの特徴はその動きの柔軟性にあります。

 彼らは密集地での戦闘を強いられる時以外は広く等間隔に行動し、時に囲い込むように他のチームを牽制、ファイトを仕掛けます。密集地では特にカバーの手厚さが意識され、自分達でスペースを持つことにより、個人でのやれる事の幅を同時に広げていく自由度と柔軟性の高いムーブという印象がありました。

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Kqichooo選手(@E36_PTA )が先行

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合流…かと思いきやEUREKA選手(@AntiIffy)も展開

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結果的に次の安全地帯へエントリー成功


 積極的に各々がスカウトとして前に出たり、安置内を広く展開することによって視野を広く持ち情報を取り続け、ファイトが発生すればすぐさま寄れる距離でカバーを通し続ける。硬く堅く守るのではなく、変幻自在個人のパワーで解決しつつ勝ちを目指すE36の特徴ある柔軟なムーブでした。



堅固VS柔軟の剛柔の戦いは僅か1pt差でPLXに軍配が上がりPHALANXがCグループ予選1位通過となりました。
 グループ予選ならではのチームの個性のぶつかり合い、さらにセミファイナルにおける更なる優れた特色あるチームとの戦いも注目必須です!

"FENNEL"


 Bグループでは、他のグループではあまり見られなかった、クセのあるムーブをするチームFENNELが1位通過。

 他の多くのチームのスタンダードである集団的な行動や極端な中央部のポジショニングをあまり積極的に行わず、中〜終盤に掛けて、プレッシャーやポジショニングによってポイントを重ねていく色のあるチームです。


 彼らは序盤に中央寄りの広く取れる場所を好みポジショニングしていきます。そこからしばらくは周囲のチームなどの様子を伺い、中盤へ向けて移動を重ねながら情報を集めていきます。


 本格的に動き始めるのは中盤からで、集めた情報をもとに、各々が報連相を欠かさず自分たちが割り込めそう締め出せそう潰せそう次に良さそう。などの考えのもと一番可能性のある道を手繰り寄せ圧を掛けていきます。
 中盤戦闘は割と他チームと比べて控えめで、余力を残しながら、ひたすら機を伺います。


 終盤、彼らが上手く試合運びをできている場合には、安置外へのクロージング強力なポジションを確保できているチームの削り、四方へのプレッシャーにより他チームの立ち回りの封じ。各々が広く展開しクロスの射線や生存ptの確保。このほぼ全てが揃っている場合がとても多く感じられます。
 「これだけの要素が揃えば誰でも勝てる」ではなく、「自らで全てを揃えていく」立ち回りを、ガチガチに固まった組織的な動きではなく、各々の思考と判断でチームをその段階へと押し上げるムーブは、FENNEL特有のものと言えました。

 AとCグループには連携やムーブの骨組みがしっかりしていて、ガチガチに固まったムーブを執りドン勝を目指すチームが多いなか、FENNELは全く違った視点からドン勝へのアプローチの仕方があり、また、この動きがどう別のグループたちに刺さるのかが見どころの1つとなると思います!

FENNEL視点はRabichan選手のMildomから見ることができます!興味のある方は覗いてみてくださいね!


そして…


パワーで全てを解決した超攻撃的チーム…


"Style"


Aグループ1位通過でABC全てのグループ通して獲得ポイントが全チーム1位、キルランキングも頭ひとつ抜けたチームがStyleです。

 なんといっても特徴はムーブとしてファイトを仕掛ける駆け引きがめちゃくちゃ上手いです。
「中央寄って情報取って次に繋げて動きやすくしようね。」という中央思考とはまた違った。


撃ち合い全部勝てばポジション取れるし情報取れるよね、最終的には勝てるよね。


 極端に言ったコレを高いレベルで体現しグループステージを制したチームになります。


 彼らは先程も指摘した通り、ムーブとしてただゴリゴリ全範囲に喧嘩をふっかけて叩きのめすのではなく。(もちろん浮いていて狩れそうなチームは潰しに行くが)的確に、自分の利点となるところにファイトしに行き、得られたポジション情報を活用しさらにそこからポイントを重ねていく。
効率的クレバーなプレイングを見せてくれます。


 また、それを成すが為の個人的な撃ち合いの強さを含め、対集団的なタクティカル面も飛び抜けて高度なものを持っており、チームとして撃ち合いに臨んだ時の連携が、どのグループの中でもトップと言えるものでした。

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*ゾーン際からスモークとグレネードを織り交ぜ展開し、キルラン2位の選手(@Style_Retsu)が前に出てチームファイトでそのままドン勝


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*後続にバケモン選手(@Bakemon0601)を残しながら対ECRに向けQuarry北側の崖にスタンバイ

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結果全員で食う



 FPSの大前提である倒せば勝ちをひたすら重ねながら、なおかつ生存に向けて情報も取っていく。頭を使いつつ他チームとは違いファイトに偏ったチームStyle。セミファイナルを大荒れに導いてくれること間違いなしです!

最後に


いかがだったでしょうか。

 この記事を読んで、GTCの中でどーんなチームがどーんな事をやっているのか、どんなチームが活躍しているのか、知っていただけたのであれば幸いです。

 また19日、20日からはセミファイナルが、
 さらには26日、27日のファイナルステージでは、PMJLのキャスター陣でお馴染みのお二方

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実況:シンイチロォさん
解説:YamatoNさん

の出演も決定しています!

ぜひぜひお見逃さずに!


それでは、今回はこの辺で。

今後ともGTCをよろしくお願いいたします!

                 ✍️界隈図鑑

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