ウィッグとカツラの違いとは？ 使う人や目的によって使い分けられる

「ウィッグとカツラにはどのような違いがあるのだろう」「どういうときにウィッグ、カツラという言葉を使うのが適切なのか」このようにウィッグとカツラの違いがわからない人も多いのではないでしょうか。

この記事ではいくつかの観点から「ウィッグとカツラの違いとは？」という疑問を解消していきます。

♦ウィッグと呼ばれるケース

カツラではなくウィッグと呼ばれる場合をチェックすべく、下記の観点からカツラとの違いを掘り下げていきたいと思います。

・ウィッグを使う人
・ウィッグが使われる目的
・ウィッグの種類
・ウィッグの価格

女性や若い人が使う場合ウィッグと呼ぶ傾向に

まずはウィッグを使う人という観点から。女性が地毛ではない髪の毛を使う場合、ウィッグと呼ぶ傾向にあります。若い人が使うことを想定して作られたものも、ウィッグと呼ばれるケースが多いようです。

ウィッグはおしゃれやコスプレ目的で使用する人が多い

続いてウィッグが使われる目的について。ウィッグはファッションやオシャレを目的として使われることが多いです。アニメキャラクターなどのコスプレをするときに使われる場合も、ウィッグと呼ばれています。髪を染めている人が一時的に髪を黒くしなければならないときに、ウィッグを使うというケースもあります。

ウィッグは目的別に用意されており、種類が豊富

ウィッグの種類についても見ていきましょう。ウィッグには下記のようにいくつか種類があり、比較的カツラよりもパーツ別の種類が多い傾向にあります。

・フルウィッグ
フルウィッグはすっぽりと被り頭全体を覆うウィッグです。髪型を大幅に変更できるというメリットがあります。

・ハーフウィッグ
ハーフウィッグは前髪となじませながら後ろに装着するウィッグです。地毛となじませるため自然にボリュームが出せるという特徴があります。

・部分ウィッグ
部分ウィッグには前髪ウィッグやお団子を作るウィッグ、ポニーテールを作るウィッグなどさまざまな種類があります。装着方法は被って地毛となじませるタイプや、地毛に巻きつけるタイプ、クリップで留めるタイプといったものです。手軽にイメージチェンジができたり、パーティーなどの特別な日に髪型を簡単にアレンジできるという点がメリット。

・エクステンション
エクステンションはエクステとも呼ばれています。髪が短い人が髪の長さを出したいときに利用します。装着は地毛に編み込んだり金属チップを用いたりという方法です。

・医療用ウィッグ
主に病気で髪が抜けた人が使用するのが医療用ウィッグです。頭皮に優しい素材で作られていたり、通気性に工夫がされていたりします。

ウィッグの価格

ウィッグという名目で販売されている場合の、販売価格を見てみましょう。一般的にはファッション用ウィッグの方が安く、質が求められる医療用ウィッグの方が高くなっています。

例えば「アクアドール」というショップで売られている「メレンゲメッシュロングウィッグ[wg312]」は3,982円（税抜）というリーズナブルな価格です。
https://aquadollwig.jp/i/wg312

ミセス向けの「総手植え人毛100％ヘアピース リアルスキン ロングタイプ[ahp003]」は32,223円（税抜）。
https://aquadollwig.jp/i/ahp003

医療用ウィッグ「ヴィーナス ストレートロングウィッグ [pw006]」は21,800円（税抜）。
https://aquadollwig.jp/i/pw006

さらに女性用医療用ウィッグ専門店であるワンステップでは、「プレジールロング」という高級人毛100％のウィッグが211,000円（税抜）という値段設定がされています。
https://www.glowing.jp/brandline/wigstyle/long/60807

ファッション用ウィッグはリーズナブルな価格で購入でき、医療用ウィッグは高価ですが、お店や素材によって値段の差がさらについています。

♦カツラと呼ばれるケース

カツラにはどのような特徴があるのか、どのようなときにカツラと呼ばれるのかウィッグと同じように下記の観点から見ていきましょう。

・主にカツラを使う人
・カツラが使われる目的
・カツラの種類
・カツラの価格

中高年男性が使用する場合、カツラと呼ばれることがある

まず主にカツラを使う人について。男性が使用するときにカツラという呼び方がされます。カツラは中高年が使うものというイメージもあるでしょう。

カツラは薄毛隠し目的や、演劇の衣装として使用される

続いてカツラが使われる目的について。主に男性が薄毛を隠すことを目的としているときに、カツラという名称が使われます。また性別関係なく演劇の衣装として使われる場合にも、カツラという呼び方が用いられますね。

カツラの種類は主に3種

カツラにもいくつか種類があります。

・全カツラ
全カツラは頭全体を覆うカツラです。スタイリングの柔軟性が高く、イメージを大きく変えられるという特徴があります。

・部分カツラ
部分カツラは気になる部分だけカバーするカツラ。地毛になじませながら自然に装着できます。ウィッグに比べると部分用の種類は少なめのようです。

・医療用カツラ
病気や事故で脱毛した場合に、カバーすることを目的として使われるのが医療用カツラです。

全体としてウィッグに比べると少しレパートリーが少なめですね。

カツラとして販売されているものはウィッグより価格が高め

カツラとして販売されているものの価格を見てみましょう。

「With」というショップの男性用オーダーメイドカツラは部分カツラが158,000円～（税抜）、全カツラが178,000円～（税抜）となっています。
https://www.katurawith.com/man/fm_order/

同ショップの男性医療用オーダーメイドカツラも同じく、部分カツラが158,000円～（税抜）、全カツラが178,000円～（税抜）です。
https://www.katurawith.com/iryou/im_order/

「さくら倶楽部」の「メンズウィッグ 男性用 全かつら 左分け 総手植え製 NA200」は19,800円（税抜）。カツラの中ではリーズナブルであることがわかります。
https://item.rakuten.co.jp/auc-sakuraclub/na200/

カツラとして売られているものは、ウィッグに比べて値段が高い傾向があるとわかりました。

まとめ

ウィッグとカツラはシーンや目的に応じた呼び方の違いで、示すものは同じ

ウィッグとカツラは示すものは同じであるものの、まとめると下記のようなシーンや目的による使い分けがされているようです。

・女性が使う場合はウィッグ、男性が使う場合はカツラと呼ばれる
・ファッションやおしゃれが目的であるとウィッグ、薄毛を隠すことが目的であるとカツラ
・ウィッグの方がヘアスタイルを楽しむ目的があるため、部分ウィッグでも複数種類がある
・ウィッグもカツラもさまざまな価格のものがあるものの、カツラという名称で売られているものの方が高い傾向にある

これらは断定的なものではなく、あくまで傾向を分析したものになります。オンラインショップで検索する際など、上記違いを把握しておくと良さそうです。