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はじめてのヘアドネーション徹底ガイド! 長さや条件、仕組みまでご紹介

「髪が伸びてきたから、そろそろカットしようかな」というとき、31センチ以上カットするとお考えなら、ぜひヘアドネーションに協力してみませんか? そのまま捨てる予定だった髪の毛で、子どもたちやその家族を笑顔にできるかもしれません。本記事では初めての人でもわかりやすいような、ヘアドネーションに協力する方法と支援を受ける方法についてご紹介していきます。

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ヘアドネーションとは

ヘアドネーションとは、小児がんや脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どもたちに、寄付された頭髪でウィッグを作り、無償で提供する活動のことです。NPO法人や企業など、さまざまな団体がこの活動に参加しています。

有名人だと、女優の柴﨑コウさんやダレノカレ朋美さん、相武紗季さんなども過去に参加されていますよ。

ヘアドネーション参加の条件

ヘアドネーション協力の条件をご紹介します。

ヘアドネーションには31センチ以上の髪の毛が必要

ヘアドネーションに参加するのに必要な髪の長さは、原則31センチ以上だと言われています。フルウィッグを作るには、31センチ以上の髪の毛が必要になるからです。短髪ウィッグではなく、ロングウィッグを作る場合にはそれ以上の長さが必要になります。しかし、ヘアドネーション活動を行う団体のひとつ「つな髪(R)」のように、髪の毛付きインナーキャップを作るために、15センチ未満からの寄付を受け付けているところもあります。31センチに満たない場合でも、へアドネーションに参加することは可能です。

その他のヘアドネーション協力の条件

ヘアドネーションに協力する団体により異なりますが、髪の毛の長さ以外の条件も設けられていますので注意が必要です。
記事の後半でおすすめの団体もご紹介しますが、必ず団体ごとの規定や条件を確認した上で寄付してくださいね。

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髪を寄付したい! ヘアドネーションに協力する方法

ではヘアドネーションに参加しようと思った場合、実際どのように寄付を行えば良いのでしょうか。

方法は大きく分けて3つ。
・セルフカットをして自分で郵送
・美容室でカット
・ヘアドネーション活動の賛同美容室でカットを行う

のいずれかです。

カットを失敗しないように、ほとんどの団体では②や③の美容室でカットしてもらうことを推奨しています。寄付する長さや寄付後のヘアスタイルも、美容室であれば相談しながら決めることができるので、はじめて寄付する人でも安心でしょう。

カットした髪を送りたい団体に届けるのは、自分で郵送するのが一般的ですが、美容院から提携の団体へ送ってもらえるケースもあるので事前に確認しておきましょう。

ドネーションカットの場合、一般的なカットにはない工程が必要になります。ヘアドネーション賛同美容室ではない美容院でカットする場合には、「ドネーションカットをしてもらえるかどうか」を必ず事前に確認してから予約するようにしましょう。受け付けていない場合もあるので注意してください。

ヘアドネーション賛同サロンを検索できるサイト一覧

賛同サロンを検索可能なおすすめURLを紹介します。

1) 「JHD&C賛同サロン」
https://www.jhdac.org/search/index.php
2)「つな髪認定サポート店」
https://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/344234243
3)「Hair&Make EARTH」
https://hairmake-earth.com/salon-search/

その他、サロン情報の検索サイト「ホットペッパービューティー」でも、ヘアドネーションをフリーワード検索すると、ドネーションカットを受け付けている美容室が出てくるので、そこから予約することも可能ですよ。

セルフカットで寄付する場合は、どうすればいい?

セルフカットでヘアドネーションに参加する場合のカット法について、要注意事項と併せてご紹介します。

用意するものは、髪をカットするハサミと複数のヘアゴムの2種類。

(1)髪が乾いていることを事前に確認

まず、髪が完全に乾いているかどうかを確認します。カットする前に「シャンプーをしようかな」と思う人もいるかもしれませんが、髪が少しでも濡れていると、カビや雑菌が繁殖する原因となり、せっかく寄付してもウィッグ製作に使用できなくなるので、必ずシャンプー前にカットしましょう。

(2)毛先から31cm以上の位置で、髪を4~6束ほどに分けて結ぶ

次にカットしやすいように、髪を4~6束ほどに分けて結びます。束が太いとカットが難しく、切り口がギザギザになってしまいやすいので、髪量が多い人ほど、なるべく細かく分けて結ぶことをおすすめします。

結ぶ位置ですが、例えば31cmを寄付する場合には、毛先から計って31cmよりも長くなる位置で束ねます。この時、ヘアゴムでしっかりと結ぶことが重要です。ここでの結び方がゆるいと、配送途中に、髪がバラバラにほどけてしまう可能性があるからです。

(3)結んだ位置1~2cmほど上でカットし、各束を一つにまとめる

そして束ねたゴムの位置の1~2cmほど上でカットします。カットが終わったら、全ての束をひとつのヘアゴムで結びます。もし自分以外の人の毛髪も一緒に送る場合には、別々に分けて束にし、複数の人の髪の毛が混ざらないようにするのがポイントです。

そうして郵送する準備が整ったら、いよいよ団体へ髪を寄付していきます。

編集部おすすめ! ヘアドネーションの送り先3つ

編集部おすすめのヘアドネーション団体を3つご紹介します。

①特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity

「Japan Hair Donation & Charity(ジャパン・ヘアドネーション&チャリティ)」(以下、「JHD&C」)は、2009年9月の立ち上げ以来、日本ではじめてNPO法人として18歳以下の子どもたちに医療用ウィッグを完全無償提供してきた団体です。2019年の医療・福祉部門で「JHD&C」のヘアドネーションの取り組みが評価され、一般財団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会の「IAUD国際デザイン賞」を受賞しています。

こちらの団体への寄付に必要な髪の長さは31cm以上です。カラー、パーマ、ブリーチヘアでも寄付が可能で、軽く引っ張っただけで切れてしまうほどの極端なダメージがない限り大丈夫とのこと。

ただし、「髪がない」ことも個性として迎えられる、多様性のある社会をめざして活動を続けていることから、髪の長さが足りない方や男性でも気軽に取り組みに参加できるよう、ヘアドネーションシャンプーの販売も行っているそうです。シャンプーの収益は、全額「JHD&C」のウィッグ製作費用として寄付されるので、31cmに満たない髪の方も、新しいヘアドネーション“シャンプー購入による資金協力”という形で参加することができます。

住所(送り先):〒530-0022 大阪市北区浪花町13-38 千代田ビル北館7A
JHD&C ヘアドネーション係
宅配便記載用電話番号 06-6147-5316
連絡先:https://www.jhdac.org/contact.html

②NPO法人HERO

東日本大震災以降、被災三県の幼稚園、保育園で年間200 回を越す無償公演を続けているNPO法人「HERO(ヒーロー)」。プロジェクトの立ち上げメンバーの一人が、がんを発病したことをきっかけに「同じように抗がん剤で髪の毛を失った子ども達にできることはないか? 」と、2016年5月からヘアドネーション活動をスタートしたそうです。

「HERO」にウィッグの申込をしている子どもたちの全員がフルウィッグを希望しているため、こちらの団体も寄付できる髪の毛の長さは31センチ以上になります。「HERO」の公式サイトを見て共感し、ぜひフルウィッグ制作のために髪の寄付をしたいと思った場合には、31cm以上カットできるまで髪を伸ばした上でヘアドネーションにご参加ください。

パーマやヘアカラー、縮毛矯正等の化学処理が施されている場合でも、トリートメント等で日常的に手入れされていて、ダメージの少ないものであれば問題なく寄付することができます。ヘアドネーションプロジェクトへの寄付金も受け付けているので、寄付金で支援したい人は公式サイトをご確認ください。

住所(送り先):〒981-8003宮城県仙台市泉区南光台2丁目13-1
NPO 法人HERO ヘアドネーションプロジェクト係
連絡先:https://hairdonation.hero.or.jp/contact/

③15cm〜寄付可能! ウィッグの贈り物で広がる輪「つな髪(R)」

6万人以上からへアドネーションを受付け、491名以上の子どもたちに、無償で医療用ウィッグを提供してきた実績のある団体「つな髪(R)」。31cm以上の寄付でフルウィッグや部分用ウィッグを、15cm以上の寄付で髪の毛付きインナーキャップウィッグを作っているので、「髪の寄付には興味があったけど、長さがないから諦めていた」という人も参加可能です。

ただし郵送する髪の条件として、「パーマのかかった髪・天然パーマ・くせ毛・縮毛矯正された髪・ブリーチなどで退色してしまった髪・白髪まじりのものや傷みがひどく軽く引っ張ると切れてしまう髪はウィッグに使用することができません」と公式サイトに記載されているので、髪の毛の状態には注意が必要です。ヘアカラーをしている髪は、問題なく寄付できます。

住所(送り先):〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田3丁目3−45 マルイト西梅田ビル5F
【(株)グローウィング つな髪(R)事務局】
連絡先:06-6225-8170

同じヘアドネーション活動をしていても、団体ごとにポリシーや寄付の条件は異なります。公式サイトを見て、どこに寄付すればよいのか、寄付した結果、自分の髪をどのように活用してもらいたいかなどを熟考した上で、寄付するのが良いでしょう。

ヘアドネーションの注意点

寄付する際に必要な「ドナーシート」の記入や返信用封筒の用意など、郵送時の条件やお願い事項は団体により異なります。必ず確認してから、送るようにしましょう。

また、送料不足で返送せざるを得ないケースも少なくないそうなので、必ず送料を確認して料金の不足がないようにして送りましょう。

寄付後の流れは?

寄付後の流れについて詳しくは団体により異なりますが、洗浄やトリートメントなどの処理をした上で、医療用ウィッグの製作に役立てられていきます。

小児用ウィッグは大人用と比べて種類が少なく、成長段階にある子どもの頭の大きさの変化に柔軟に対応していくことが難しいそうです。そのため、小児ウィッグを購入するのにかかる費用は30~50万ほどと大変高価。治療費と共に、成長に合わせたウィッグの買い替えで、家計を強く圧迫します。

それだけに、寄付した髪の毛で救われる家庭や、スムーズに復学を行える子どもたちが多くいます。もし髪を切る場合には、ぜひヘアドネーションへの参加を考えてみてください。

支援を受けたい! 無償の医療用ウィッグに申し込む方法は?

例えばお子様が病気になったなどの理由から、人毛ウィッグを必要としている方へ。

上記で紹介した「編集部おすすめ! ヘアドネーションの送り先」の公式サイト全てに申込みフォームがあります。各団体の条件等を確認の上、お申込みください。団体によっては、募集期間を設けているところもあるので、その点は注意です。

まとめ

以上、今回は、ヘアドネーションの支援、寄付にまつわるアレコレを詳しくご紹介しました! 初めてヘアドネーションをする場合など、ぜひ参考にしてください。

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ライター:浅田よわ美
Twitter: https://twitter.com/asadayowami
【プロフィール文】
奈良出身のライター。どこに住むのか、どう働くのか、人それぞれの個性に合った「らしい暮らし」を探ることに興味があります。

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